第224話
木嶋は、駅から家への帰り道。
【GW連休前と話したが、いつにしようか?】熟慮していた。
「やはり、GW前の週末にするべきかな?」
携帯を取り出し、機能からカレンダーを呼び出した。
「確か…会社は、26日からGW連休に入るから、みんなには、25日で打診してみよう。ダブルブッキングもないはず…」
木嶋は、背負っていたリュックから黄色の手帳を取り出し、月間カレンダーの予定表を見たのだ。
「4/25は…何もない。先に、店を予約しよう!」
携帯の電話帳から、飲む場所を探していた。
「いつも、横浜で飲んでいるが、飲み場所も、固定していて、マンネリ化をしているのは、歪めない。新しい場所を開拓しないと…。」
ボヤきながらも、行き慣れた店を選んでしまいそうである。
「いろはにほへと…にしようか?天狗にしようか?」
木嶋は、携帯の「あ行」から、
『いろはにほへと…横浜西口店』に決めた。
何故?『いろはにほへと』にしたのか?横浜駅の改札から近い。それが、一番の決め手になった。
『いろはにほへと…横浜西口店』に電話をした。
「プルッ、プルー、プルー」呼び出し音が鳴っている。
『いろはにほへと…横浜西口店です。』女性スタッフの声が聞こえてきた。
木嶋は、
「予約を取りたいのですが、宜しいでしょうか?」女性スタッフに尋ねていた。
女性スタッフは、
「少々、お待ち下さい。いつが、宜しいでしょうか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「まだ、先なのですが、4/25の予約を取りたいのですが…」女性スタッフに答えていた。
「少々、お待ち下さい。」女性スタッフが、受話器を置き、予約表を探していた。
「お待たせしました。4/25ですね。何時からでしょうか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「時間は、午後6時30分からでお願いします。」女性スタッフに伝えた。
「午後6時30分ですね!人数は、何名でしょうか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「人数は、10名で…お願いします。」
「10名ですね。畏まりました。幹事さんの名前と連絡先を教えて下さいませ。」
「名前は、木嶋と申します。連絡先は、携帯の番号でいいですか?」木嶋は、女性スタッフに答え、
女性スタッフは、
「携帯でいいですよ。」と話し、
木嶋は、携帯の番号を、女性スタッフに伝えた。
女性スタッフは、
「確認致します。4/25で、人数は、10名。時間は、午後6時30分。幹事様のお名前が、木嶋様。連絡先は、携帯の番号で宜しいでしょうか?」木嶋に伝え、
木嶋は、
「間違いはありません。また、人数は、何日前までなら可能ですか?」女性スタッフに聞いていた。
「4/25ですから、3日前までに、こちらに連絡を下さい。」女性スタッフは、木嶋に話し、
「4/22までに、人数を報告致します。」木嶋は、女性スタッフに伝え、電話を切ったのだ。
家の近くにあるボクシングジムを通り過ぎていた。
家に帰り、パソコンの電源を入れ、飲み会の通知を作り始めていた。
会社の中では、パソコンを使わないので、入力作業をするにも、時間がかかっている。
姉に頼るよりも、自分でやらないといけない使命感が漂っていた。
やっとの思いで、飲み会の資料を作り終えた。
時間を見ると、夜10時を回っていた。
いつもより遅い夕飯を食べながら、ニュース番組を見入っていたのであった。