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第217話

午後の仕事を始めて、一息を告げる…3時の休憩時間のチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」と工場全体に鳴り響いている。

木嶋は、休み時間になると…

作業台の後ろにある机のレターケースから、携帯を取り出し、メールや着信のチェックしている。

ふと…あることに気がついた。

明後日あさって…はるかのラストインに、手ぶらで行くのはどうだろうか?何か…持っていくべきか?メールで聞いてみよう。」

受信メールボックスから、はるかのメールを呼び出した。

メールの入力画面を出しながら、

自動販売機前で、一旦いったん立ち止まった。

お金を入れ、

『サントリーのボスカフェオレ』を購入した。

毎日、休憩時間になると、缶コーヒーを飲むのが日課になっている。

これが当たり前だと思っている。

缶コーヒーのプルタブを開け、携帯を持ち歩きながら、現場の休憩所で、メールを入力していた。

そこへ、溝越さんと、三谷さんが来たのだ。

「木嶋。何を渋い顔をしながら、携帯を操作しているんだ。」溝越さんが、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「あっ…溝越さんに三谷さん。実は、自分が良く遊ぶ女性がいるのですが…その女性が、今度の水曜日に、夜の仕事を卒業するのですが…何をしたら良いか?思案していたのです!」溝越さんと三谷さんに話していた。

三谷さんは、

「木嶋は、まだ、その女性と遊んでいたのか?」木嶋に問い掛けていた。

木嶋は、

「まだ、その女性と遊んでいますよ。自分は、色んな女性と交際が出来るほど…財力に余裕がないですから…。」三谷さんに話したのだ。

「そうだな!本当なら、多数の女性と交際すればいいが、木嶋は、一人の女性と交際したほうがいいかも知れない。万が一、振られた時は、ショックが大きいけど…。」溝越さんは、木嶋に告げた。

木嶋も、客観的に自分を分析していた。

「やっぱり…溝越さんが言うように、どう考えても、自分は、器用ではない!」木嶋が、そう思うのは当然であった。

「木嶋は、どうしようとしていたんだ。」溝越さんが、木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「本人に、《何がいいか?》メールで聞いてみようかな!と思っていたんですよ。」溝越さんに答えたのだ。

三谷さんは、

「高価な物をプレゼントしたらどうだ。」木嶋に話していた。

「高価な物って…ブランド品でしょう?」木嶋は、三谷さんに尋ねていた。

三谷さんは、

「うん。そうだよ。木嶋の遊んでいる女性は、確か…今年、成人式を迎えたんだろう?若い女性には、ブランド品が効果的ではないのか?」木嶋に伝えたのだ。

「そう…言いますけどね。【ブランド品は、ピン〜キリまであって…どれが良いか?】。本人に聞かないと分からない。自分が選んだブランド品を受け取ってくれればいいですが、受け取ってくれないと荷物になって困りますよ。」木嶋は、三谷さんに答えたのだ。

溝越さんは、

「そうだよな!木嶋の言う通りだよ。ブランド品は、たくさんあるからな。何が良いか…聞いたほうが正解かも知れない。メールの回答内容によっては、水曜日、定時間でもいいぞ。」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「ありがとうございます。」溝越さんに伝え、続けて、

「水曜日、富高さんと一緒に、クラブ『H』に行きます!【当日、何を持っていけばいいのか?】教えて下さい。」木嶋は、はるかのメールアドレスに送信した。

あとは、はるかからの回答を待つしかない。

3時の休憩時間が終わる予鈴が、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴っていた。

木嶋、溝越さん、三谷さんが、休憩所を立ち上がり、それぞれのポジションに戻って行った。

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