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第202話

やっとの思いで、バスが会社に着いた。

会社の通路にも、雪が積もっていた。

人が歩けるくらい…雪が除雪されていて、みんなで雪を掻き分け…ロッカールームに向かって歩いて行く。

足元が、滑りやすくなっていた。

「ツルッ」

「前へ倒れそう…。」

地面スレスレで倒れそうになり、とっさに両手を出した。

両手に手袋をしていたので、大きなケガに繋がらずに済んだのであった。

ロッカールームで着替えを終え、寒さに震えながらも、職場に着いた。

一休みをして、職場前の通路の除雪を開始した。

木嶋は、

「トンボ」を手に除雪していた。

思うように作業が、はかどらなくて、

「イライラ」していた。

除雪作業が終わり、

木嶋は、はるかと待ち合わせに心を落ち着かせながら仕事に入った。

昼休みに入るチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴っていた。

食堂で食事を終えた木嶋は、石崎さんがいる職場に向かった。

石崎さんは、小室さんと同じ職場であった。

木嶋は、

「石崎さん、朝は、ご苦労さまでした。」石崎さんに伝えた。

石崎さんは、

「おっ…木嶋か?朝は、お疲れさん。ケガは大丈夫か?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「大丈夫です。心配かけて申し訳ないです。」石崎さんに答えたのだった。

職場に戻り、木嶋は、仕事を終え、会社の送迎バスに乗り、最寄り駅近くのコンビニで夕刊紙を購入してから横浜駅に向かった。

横浜駅に到着して、待ち合わせ場所のコーヒーショップ『Y』には、木嶋が先に着いた。

周りを見渡し、座席を探していた。

コーナーが空いていたので、そこにリュックを置き、夕刊紙を取り出し読んでいた。

店員さんが、木嶋の座っている座席に来て、

「こちらは、メニューです!決まりましたら、お呼び下さい。」声を掛けたのだった。

普段と変わらない表情で、パラパラとメニューをめくっていた。

はるかとの待ち合わせは、毎回、コーヒーショップ『Y』に来ているので、メニューを見なくても、大体、把握している。

「定番のセットメニューにしようか?単品でオーダーしようか?」木嶋は悩んでいた。

「家で、ご飯を食べるから…ここで、満腹にすることもない!ケーキセットにしようかな?」木嶋は結論を出した。

男性店員を呼んだ…

店員さんが、木嶋の座席に来て

「ミルフィーユのケーキセットで、飲み物は、ホットのアメリカンコーヒー!」木嶋は、男性店員さんに伝えた。

男性店員さんは、

「かしこまりました。ミルフィーユのケーキセットとホットのアメリカンコーヒーですね!少々、お待ち下さい!」木嶋に伝え、その場を離れた。

木嶋は、

「今、コーヒーショップ『Y』にいます。」はるかにメールした。

はるかから、

「判りました。これから向かいます!」木嶋に、返信メールが届いた。

木嶋が、コーヒーショップ『Y』に来てから、20分が経過していた。

はるかの靴音が、

「カッ、カッ、カッ」と聞こえてきた。

木嶋のいる座席を探し、コーナー席に来た。

「お待たせしました。」はるかが、木嶋に伝えた。

木嶋は、

「待ってました。」先ほどまで、強張こわばった表情とは裏腹うらはらに、笑顔で、はるかを迎えた。

はるかは、早速さっそく、バレンタインチョコレートを木嶋に渡した。

木嶋は、

「ありがとうございます。今年も手作りかな?」はるかに尋ねた。

はるかは、

「もちろん、手作りですよ。一年に一回は、手作りしないとね!」木嶋に答えたのだ。

木嶋は、

「そうだよね!」はるかの話しをうなずいていた。

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