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第199話

木嶋は、部屋の窓から外を眺めていた。

「これだけ…雪が降り続けば、明日の朝、交通機関に影響はあるかな?」

テレビの電源を入れ、いつも見ているニュース番組にチャンネルを合わせようとしたが、

掛け時計を見ると、

時刻は、午後9時30分を過ぎたばかり…。

まだ、時間まで余裕があったので、日本テレビにチャンネルを入れ直したのだ。

毎朝、日本テレビの「ズームインSUPER」を見ているので、違和感はない。

今は、冬のドラマの真っ盛り…。

ドラマの次週予告を見ていた…木嶋は、

「そろそろ時間になるかな…」

リモコンで、チャンネルを、テレビ朝日に入れ直したのだ。

いつものように、ニュース番組が始まった。

遅くまで残業したり、

はるかと、遊んだりしていると、最新情報を、掴むのは難しい。

木嶋は、ニュース番組が貴重な情報源であった。

最初のトップニュースで、大雪情報を伝えていた。

木嶋は、テレビ画面へ、食いつくように見ていた。

案の定、明日の朝は、スリップに注意と報道していた。

朝は、路面凍結ろめんとうけつの可能性が高い。

最寄り駅までの通勤ルート に、1カ所、下り坂がある。

そこで、コケたら…シャレにならない。

バスで行くルートもあるが、雪が降ったあとでは、最寄り駅まで行くにも時間が掛かってしまう。

どちらが最善策か?考えた場合、歩いて行くのがベストな判断である。

ニュース番組も中盤に差し掛かり、

そろそろ…風呂に入りに行こう。

手元にあったリモコンで、テレビの電源を切った。

湯舟ゆぶねかりながら、富士松さんのことを考えていた。

長く入っていると…逆上のぼせてしまう。慌てて湯舟から出たのであった。

脱衣所で着替えを終えて、ストーブに当たりながら、新聞を広げ読んでいた。

朝、寝起きでは、新聞をパラパラとめくりながら、流して読んでいたので、内容が理解出来ずにいた。

目覚ましを、いつもより10分ぐらい早目はやめにセットした。

木嶋には、この10分と言う時間が貴重である。

普段から、遅くまで起きているが、シンデレラではないが、夜11時30分頃までに寝ないと、体力的に辛くなってしまう。

人にも寄るが、7.8時間、寝ていても大丈夫な人も居れば、2.3時間でも大丈夫な人もいる。

木嶋のベストな睡眠時間は、5時間30分なのであった。

朝、起きたら、前日の不安が的中していた。

路面が凍結していた。

「ヤバイな!早く、ご飯を食べて、身支度を整えたら行こう!」木嶋は、慌てながら支度を終えたのだった。

家を出て、最寄り駅まで、いつもと同じ道を歩いて行く。

両手にしている手袋は、はるかから、誕生日プレゼントで貰ったものであった。

木嶋と、はるかは、趣味が違うが、何故か?お互いに安心感がある。

「はるかと一緒にいると、居心地いごこちがいい。」

それは、はるかも同じだと話していたことを思い出していた。

一歩ずつ…両足に力を入れながら歩いている。

雪国で暮らしている人から見たら、笑ってしまうのだろうか?

そんなことを考え、最寄り駅に着いた。

木嶋の身体が、やっと目覚め始めた感じになっていた。

『KIOSK』で、スポニチを買うのも、毎日の日課になっている。

駅に着くと、まだ、朝6時を過ぎたばかり…

サラリーマンやOLの人たちが、ホームが人で溢れ返っていた。

「事故でも…あったのかな?」

木嶋は、Gパンのポケットから携帯を取り出し、

ダイヤ運行情報を確認をしていた。

「雪の影響で、間引き運転をしています。」携帯に着信メールが届いていたのであった。

「そうか…間引き運転していたのか?時間に、【ゆとり】があるから、まだ平気なはず…」そう思っていた。

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