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第194話

「彼女と、ケンカして、今、会うのが《ツライ》です!」大森さんは、木嶋に伝えたのだ。

木嶋は、

「彼女と、会いたくない…大森さんの気持ちは、凄い分かります。特に、ケンカした当日と次の日は、自分から連絡を取らないようにしているよ!」大森さんに話したのだ。

大森さんは、

「どうやって、仲直りをするの?」

「彼女が、悪いと感じたら、謝罪をしてくるはずだよ!」木嶋は、大森さんに伝え、

続けてざまに、

「何が、原因でケンカになったの?」大森さんに尋ねた。

大森さんは、

「実はね。携帯電話を、彼女の家に忘れてしまい、仕事帰りに取りに行ったら、受信メールとアドレス帳を全部見られてしまったんだ!」

「それで…怒られたの?」木嶋は、大森さんに問い掛けたのだ。

大森さんは、

「そうなんだ。」木嶋に伝えたのだ。

木嶋は、

「携帯を、彼女の家に忘れてきたの?それは、大森さん、自業自得じごうじとくだね!誰でもさわれないように、携帯をロックしないとダメだよ。」大森さんに答えたのだ。

「その受信メールの中に彼女以外の女性と、遊んだ記録があり、メールの内容が、絵文字入りのハートマークがあり、浮気だと決めつけられてしまった。否定も、肯定も出来ないが、女は、怒らすと怖いよね。」大森さんは、真剣な眼差しで木嶋に話していた。

大森さんは、いつになく深刻な表情をしている。

「いいアドバイスが出来ないか?」

木嶋は、頭を捻り思案をしている。

「まずは、どうしたらいいかな?」大森さんの顔が、更に曇って行く。

「そうだね。現状を打開するには、昨日まで、遊んでいた女性に、状況を説明して別れることが最優先だね!」木嶋は、大森さんに話したのだ。

「やっぱり…それしか方法がないのかな?」

「そうだね!彼女の気持ちを考えると、自分が、ナンバー1と思っているはず。大森さんが、彼女と別れ、その遊んでいた女性と交際していくなら、話しは違ってくるよ!あとは、気持ちの問題。」木嶋は、大森さんに伝えたのだ。

大森さんは、

「今の彼女と別れることは出来ないよ!遊びで付き合っている女性と別れようかな?」木嶋に打ち明けていた。

木嶋は、

「それは、大森さんの本心から言っている言葉と受け止めていいよね?」大森さんの答えに疑問を持っていた。

大森さんとの付き合いも長い。

木嶋は、その言葉を信用を出来ずにいた。

「男は、一人の女性を愛したいと気持ちはあるが、長く一緒にいると、《マンネリ》になってくるよね!自分は、他の女性と付き合うほどの器量はない。彼女の店以外で、飲むときは、事前に伝えているよ!」木嶋は、大森さんに話したのだ。

大森さんは、

「言い方を変えると、バカ正直だと思うけど…。」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「彼女に、【浮気だ!】と、頭ごなしに決めつけられるよりもいいよ!自分たちは、他の女性も、お互い知っているからね。大森さんが、彼女と別れないなら、一日でも早く、謝罪をしないと…取り返しが付かなくなるよ。」大森さんに決断を促していた。

「分かりました。今日、彼女の家に出かけて、誠心誠意せいしんせいい、謝罪をして来ますよ。」 大森さんは、木嶋に話していたのだった。

木嶋と大森さんの横を、小室さんが通り過ぎた。

「二人して、何を深刻な顔をしていたんだ!」小室さんが、木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「何か?いい話しはないかな?二人で、ボヤいていたんだ!」小室さんに話していた。

小室さんは、

「景気も、今は、悪いが、いずれは、上向きになる。それまでの辛抱だぞ。」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「小室さん、今度、3人で飲みに行きましょう!」小室さんと大森さんに伝え、

大森さんも、

「そうだね!ストレス発散しないとやっていられないよ!」

先ほどまで、深刻な表情をしていた大森さんは、いつしか笑顔に変わっていた。

木嶋は、

『ヤレヤレ』と、左手で握りこぶしをしながら右肩を叩いていた。

そのとき、昼休み終了のチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」と鳴り響いていた。

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