第19話
木嶋は、家の最寄り駅から歩きながら、麻美にメールを打っていた。
「麻美さんと別れたあと、富高さんと話しをしまして、来月、ホワイトデー前後に、クラブ『P』に行きたいと思います。」麻美に、送信した。
麻美から、
「連絡をして戴きありがとうございます。来る日にちが判りましたら連絡下さいね!」木嶋の携帯に、返信メールが来たのだった。
木嶋は、
「日にちが決まり次第、連絡します。」麻美に、メールを返信したのだった。
木嶋は、翌週、富高さんの元に歩いて行く。
木嶋は、
「富高さん、麻美さんにメールを送りました。日にちが決まったら連絡を下さい…メールで返事が来ました。」富高さんに、話しながら麻美から来たメールの内容を見せたのだ。
富高さんは、
「自分も、いつにするか決めたら木嶋君の所に歩いて行くか、会った時に話しますよ。」木嶋に、話したのだ。
木嶋は、
「了解しました。はるかさんとも約束があるので早目に連絡を下さい。」富高さんに、話してその場所から歩き始めた。
木嶋は、仕事が終わり、着替えを済ませて会社の送迎バスに乗ったのだ。
携帯を取り出し、
「はるかさん、ホワイトデーのプレゼントを何にするか決めて下さいね。!」はるかに、メールをしたのだ。
はるかは、
「私も、木嶋さんに連絡をしようと考えていたのです。日にちを決めようと思いますが…いつがいいですか?」木嶋に、メールが返信してきたのだ。
木嶋は、
「そうですね〜。富高さんと麻美さんの店に、飲みに行く予定があるので…」はるかに、メールで伝えたのだ。
はるかは、
「今度、私も、麻美さんのお店に連れて行って下さい。日にちに関してですが、ホワイトデーの週の土曜日でいいですか?」木嶋に、メールで尋ねている。
木嶋は、
「ホワイトデーの週の土曜日ですね。分かりました。予定を空けておきます。」はるかに、メールを返したのだった。
はるかは、
「楽しみにしていますね!ホワイトデーのプレゼントはもう少し、時間を戴いていいですか?」木嶋に、メールを返したのだった。
木嶋は、
「分かりました。決まったら連絡を下さい。また、その時に、待ち合わせ時間などを決めましょう」はるかに、メールをしたのだった。
はるかは、
「分かりました。近くになりましたら連絡をしますね!」木嶋に、メールをしたのだった。
時間が流れて行く。
富高さんが、昼休みに木嶋の元に尋ねて来た。
「木嶋君、この間の話しなんだけど…いいかな?」
木嶋は、
「どうぞ。」富高さんに、言葉を返したのだ。
富高さんは、
「麻美さんのクラブ『P』の日にちは、ホワイトデーを過ぎてしまうのですが、月末週の金曜日でいいかな?」木嶋に、聞いていたのだった。
木嶋は、
「月末週の金曜日ならOKです。ホワイトデーの週は、はるかさんとの約束があるから断ろうと考えていたんだよね。」富高さんに、話したのだった。
富高さんは、
「それなら、その日にちで決まりだね。」木嶋が、同意をしたので、安心した表情で木嶋の元から自分の職場に戻って行く。
3月に入り、ホワイトデーの日が近づき始めていた。
木嶋にとっては、初めてのホワイトデーであったのだ。 心の中では、はるかが、何をプレゼントに選ぶのか、期待と不安が交錯していた。
木嶋自身が、プレゼントを買えば問題はないのかも知れないが、何がいいか判らないので、はるかに、一任したのだった。
木嶋の携帯が、
「ピローン、ピローン、ピローン」聞き慣れた着信音が鳴り響いている。
はるかからだった。
「木嶋さん、お元気にしていましたか!お久しぶりです。はるかです。ホワイトデーに欲しい商品を見つけました。」木嶋に、尋ねている。
木嶋は、
「欲しい商品を見つかったなら良かった。去年の誕生日のプレゼントの時は、はるかさんが迷っていた部分があったからね。待ち合わせ時間をまだ、決めていないので、そろそろ決めませんか?」はるかに、伝えたのだ。
はるかは、
「そうですね。
先日、連絡を戴いた時は、メールで話していたので、待ち合わせ時間までは、決めてませんでしたよね。待ち合わせ時間ですが…午後3時に、カフェレストラン『F』で待ち合わせでいいでしょうか?日にちは、ホワイトデーの週の土曜日ですが…木嶋さん、仕事は、休日出勤とか大丈夫ですか?」木嶋に、尋ねている。
木嶋は、
「仕事は、休みですので安心して下さい。待ち合わせ時間は、OKです。」はるかに、伝えたのだ。
はるかは、安心したのかハイテンションな声で、
「嬉しいです。土曜日を心待ちしています。」木嶋に伝え、電話を切ったのであった。