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第178話

麻美は、メニューで、姿すがたを隠していた木嶋のテーブルに、子供を連れて向かって行く。

「コッ、コッ、コッ」

乾いた靴の音が店内に響く。

木嶋は、子煩悩こぼんのうな方ではない。

結婚すれば、子供と接する時間が増えるが、

子育てが苦手な人でも、協力して行く。

「どうすれば子供と接することが出来るのか?」木嶋は、分からずにいた。

「はるかは、小さい子供が好きだ」

木嶋は、麻美の子供を見ながら、ハワイにいる…はるかとの結婚生活を空想くうそうしていた。

麻美が、

「木嶋君、おはよう。待ちくたびれかな?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「自分は、先ほど、来たばかりだよ!」麻美に伝えたのだ。

「良かった。車を運転していて…木嶋君のことが、気になって仕方なかったんだから…!」麻美は、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「自分のことを、気にしていたら、事故を起こすよ!」笑いながら、麻美に答えたのだ。

麻美は、

「そうだね!」と、言いながら笑い返していた。 女性店員さんが、

「いらっしゃいませ!」麻美に、声を掛けながらメニューを渡したのだ。

「木嶋君、私たちが来る前に、メニューを見ていたけど何にするか…決まったの?」麻美が、木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「メニューを見ながら、悩んでいるよ!」麻美に答えていた。

「私は、昼時ひるどきだから、子供と一緒に食べようかなと思っていますよ!」麻美は、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「そうだよね!軽く…食べようかと思っていたから、麻美さんの言葉で、吹っ切れたよ!《ミートソースのドリンクセット》にしようかな?」麻美に伝えたのだ。

麻美は、

「木嶋君が、ミートソースなら…私は、《蟹雑炊かにぞうすいのドリンクセット》にしようかな?デザートは…バニラアイスを2ツにしましょう…」

続けて

「木嶋君は、デザートをオーダーしないの?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「じゃあ…自分も、バニラアイスをオーダーしよう!それと、フライドポテトも一緒に…!3人で食べれるでしょ…」

麻美に話したのだ。

これが…木嶋流の気遣いである。

普段から、はるかと一緒にいる時間が長いこともあり、周りに気遣うことの大切さを、いつの間にか教わっていた。

それだけ、木嶋には、はるかがいないと、ダメになってしまうのだ。

テーブルのかどにあったボタンを押した!

「ピンポン」

音が、店内に鳴り響いていた。

女性店員さんが、木嶋の元に、駆け付けたのだ!

「ご注文をお伺いいたします!」

木嶋は、すかさず麻美からオーダーするように、右手をうながした。

麻美は、サインを見逃さずに…

「蟹雑炊のドリンクセットで、飲み物は、ホットの烏龍茶うーろんちゃを2ッ、単品で、バニラアイスを2ツでお願いします!」女性店員さんに伝え、続けて、

「ミートソースのドリンクセットで、飲み物は、ホットコーヒー。それと、単品で、フライドポテトとバニラアイスでお願いします。」木嶋は、女性店員さんに話したのだ。

女性店員さんは、

「フライドポテトに、ケチャップは、お付けしますか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「麻美さん、ポテトに、ケチャップを使いますか?」麻美に聞いていた。

麻美は、

「私は…いらない。もし、木嶋君が、使うなら貰った方がいいと思います。」木嶋に決断を促した。

木嶋は、

「ケチャップを下さい。」女性店員さんに、伝えたのだ。

「分かりました。ポテトに、ケチャップをお持ちします。」丁寧な口調で、木嶋に答えたのだ。

「ご注文を繰り返します。ミートソースのドリンクセット、蟹雑炊のドリンクセット、飲み物は、ホットの烏龍茶を2ツ、ホットコーヒーを1ツ、単品で、バニラアイスを3ツ。以上で宜しいでしょうか?」女性店員さんは、木嶋と麻美に確認した。

木嶋が、

「OKです。」と伝えると、

女性店員さんは、

「畏まりました。少々、お待ち下さいませ!」と、木嶋に話し、メニューを下げて離れて行ったのだ…。

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