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第17話

木嶋の携帯が、

「プルッ、プルー、プルー」鳴った。

携帯画面を覗くと、麻美からのメールの着信音だった。

「木嶋君、明日のことですが、何時ぐらいに私の家の最寄り駅に着きますか?教えて下さい。」木嶋に、メールを送信した。

木嶋は、

「明日は、富高さんと一緒に行きます。最寄り駅はどこかな?」麻美に、メールを返信したのだ。

麻美は、

「東横線沿いの白楽駅です。」木嶋に、メールをしたのだ。

木嶋は、

「分かりました。東横線の白楽駅ですね。時間は、午後18時30分頃になると思います。」麻美に、返信したのだ。

麻美は、

「了解しました。」笑顔の顔文字入りでメールを送信したのだ。

木嶋は、メールを見て

「麻美さんも、なかなかやるな!」心の中では、苦笑いをしたのだった。

木嶋は、会社の昼休みに富高さんの元に歩いて行く。

木嶋は、

「富高さん、今日のことで麻美さんからメールが来たので確認して下さい。」富高さんに、麻美から来たメールの内容を富高さんに見せたのだ。

富高さんは、

「何か自分が貰っていいのが悪い気がするんだよね。」木嶋に、尋ねている。

木嶋は、

「気にすることでもないと思うよ。麻美さんは、友達と話していたからそれでいいんじゃないかな?」富高さんに伝えた。

富高さんは、

「そんなものかな?」疑問を木嶋に投げ掛けていた。

木嶋は、

「営業でも、構わないと思うよ。いつもの時間の送迎バスに乗って下さい。」富高さんに話したのだ。

富高さんは、

「分かった。いつもの時間の送迎バスね。」木嶋に言ったのだった。

木嶋は、富高さんの元から職場に戻って行く。

職場に戻った木嶋は、はるかの時とは、また、違う期待感があったのだ。

「果たしてどんな物を戴くのだろう…?」

会社の終わりの時間になり、木嶋は、先に、待ち合わせをしていた送迎バスに乗った。

木嶋から、少し遅れて、富高さんが乗って来た。

座席は、木嶋の隣が空いていたので、座ったのだった。

富高さんは、

「木嶋君、どっちで行くの?」木嶋に、尋ねている。

どっちで行くと言うのは、木嶋と富高さんは、通勤ルートが違うために、飲みに出かけるにしても、お互いの通勤ルートを交互に利用していたのだ。

今回は、横浜駅で東横線に乗り換えないと白楽駅まで辿り着かない。

木嶋は、

「今回は、自分と同じルートで行きましょう。」富高さんに同意を求めた。

富高さんも、

「うん、了解しました。」木嶋に、返答したのであった。

会社の送迎バスが、最寄り駅に着いた。

木嶋は、

「チョット、待っていて下さい。」富高さんに、声をかけコンビニに入っていった。

コンビニから出てきた木嶋の右手にレジ袋を持っていた。

富高さんが、

「木嶋君、何を買ってきたの?」木嶋に、聞いたのだ。

木嶋は、

「何を買ってきたのかな?ビールとつまみですよ。富高さん、毎日、飲みながら帰っているんですよね!自分のワガママで付き合って戴くのに悪いじゃないですか!」富高さんに、話したのだ。

富高さんは、

「木嶋君、悪いね!」木嶋に、伝えた。

木嶋と富高さんは、キップ売り場に着いた。

木嶋は、

「横浜駅乗り換えで白楽駅…そこまで買えばいいのですよ。ここの運賃表には載っていないので、横浜駅までのキップを買って下さい。」富高さんと一緒に、電車の運賃表を見て、富高さんは、キップを買った。木嶋は、駅員さんに定期券を、富高さんは、キップにハサミを入れて改札口を通り、ホームに向かったのだ。

木嶋と富高さんは、階段を

「ズッ、ズッ、ズッ」靴の音が地下のホームまで響いて行く。

電車が、入線してきた。

「プスン」エアーの音が聞こえる。アナウンスが、最寄り駅の地下ホームに『こだま』した。

「プシュー」ドアが開いて、乗車していた人たちが、階段やエスカレーターに散らばり、改札口に上って行く。

木嶋と富高さんは、先ほど、入線した電車と反対にいる電車に乗ったのだ。電車の表示板は、『快速横浜』行きだった。

対面シートに座り、発車ベルが、

「プルー」鳴っている。ドアが閉まり電車がゆっくりと動き出す。

木嶋は、コンビニで買ってきたビールを富高さんに手渡した。

富高さんは、

「木嶋君、悪いね。戴きます。」ビールのプルタブを 「プシュ」

右手の人差し指で開けた。

木嶋も、

缶コーヒーのプルタブを

「カチッ」右手の親指で開けた。

「木嶋君、麻美さん、夜、仕事じゃないの?車で来たら飲酒運転だよね!どうやって来るのかな?」富高さんが、木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「麻美さん、夜、仕事だよ。車ではなくて、原チャリで来るみたいだよ。飲んだらクラブ『P』置いていくって言っていたよ。」富高さんに、話したのだ。

富高さんは、

「原チャリを置いていくなら問題ないよね。」木嶋に、相槌を打っていた。

木嶋は、

「ウン、ウン」頷いていた。

電車に乗ってから、20分ぐらい経過した。乗換駅に着いた。

「横浜にお急ぎのお客様は、急行にお乗り換え下さい。」車掌さんのアナウンスが電車内に響き渡っている。

木嶋と富高さんは、『急行横浜』行きに乗り換え、横浜駅に向かった。

木嶋と富高さんを乗せた電車がまもなく横浜駅に着こうとしていた。


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