表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
153/968

第153話

木嶋は、はるかと横浜駅で別れたあと、

「麻美さんの店からの帰り道。あんなことを言ってしまったが、良かったのだろうか?」一人で思いに更けていた。

ふと、気がつくと、自分が降りる駅に近づいていた。

「自分の片腕になる人は、富士松さんがベストなはず…今、全く話しが出来ない現状を考えると、はるかを選ぶのが最善なのかも知れない!」心の奥で叫びが聞こえていた。

最寄り駅に着き、改札口を出て、家まで歩いて行く。

一通のメールが受信していた。

「誰だろう!」

期待と不安が交錯しながら、メールの受信ボックスから呼び込んだ。

メールの送り主は、麻美であった。

「木嶋君、今日は、ありがとうございました。いつも、はるかさんと仲良くて羨ましいです。あまりのめり込まないようにしないとね。また、来て下さい。らんさんも、よろしくね!」木嶋に、笑顔の顔文字入りでのメールであった。

木嶋は、

「麻美さん、今日は、はるかさんや富高さんに気を遣わせて申し訳ないです!」直ぐに、メールを返信したのだ。

家に帰り、寝床についた時間は、午前1時近くであった。

翌朝、目が覚めた木嶋は、携帯を覗いた。

「メールの着信がある!」

「誰かな?」

はるかからであった。

「木嶋さん、昨日は、ありがとうございました。麻美さんからのサプライズには、驚きました。またの機会に、一緒に行きたいです。映画に関しては、日にちを調べてから、連絡します。」

木嶋は、はるかが、麻美からのサプライズに、嬉しそうな表現で良かったと胸を撫で下ろしていた。

家にある掛時計の時刻を見た。

午前11時であった。

「もう、こんな時間か…?」

「これからどうしようかな!たまには、本屋でも行こうかな?」

身支度を整え、家から最寄り駅の近くにある、『Y』に入っていく。

はるかが行く…ハワイの情報雑誌をパラパラとめくった。

《ハワイは、芸能人が、年末年始たくさん行くところ》と、《免税店が多く、少し前までは、ジャイアンツのキャンプ地》の認識しかない。

【憧れのハワイ航路】と言う曲があるが、思わず納得してしまう。

そんな中で、「Y」で立ち読みしていると、

再び、

「プルッ、プルー、プルー」携帯が鳴っている。

携帯を取り出し、画面を覗くと…麻美からであった。

「もしもし、木嶋ですが…」

「麻美です。昨日は、ありがとうございました。」麻美が、木嶋にお礼を述べた。

木嶋は、

「こちらこそ。昨日、メールでも返信しましたよ。」麻美に伝えたのだ。

麻美は、

「木嶋君にメールを送って…返信メールを先ほど読みました。キチンと言葉で伝えたかったのです。」木嶋に話したのだ。

「気を遣わせて、申し訳ない。」木嶋は、電話で麻美に謝罪したのだ。

「気…なんて…遣っていないですよ。いつも、木嶋君には、お世話になっているので、私から見たら、当たり前のことをしたのです。」麻美は、木嶋に話していた。

「当たり前か…。そう言えば…富高さんは、どうしたのかな?大分だいぶ飲んで、楽しんでいたからね。」木嶋は、麻美に問いかけていた。

麻美は、

「朝、5時まで飲んでいましたが、富高君は、意識は《ハッキリ》していました。」木嶋は、その言葉を聞いたことに、安堵していた。

木嶋は、

「富高さんが、楽しんでいたならOKです。朝、はるかさんからメールがきたよ。」麻美に話したのだ。

「何か…メールで書いてあったの?」麻美は、木嶋に問いかけた。

「また、連れて行って下さい…。そう書いてありました。」木嶋は、麻美に伝えたのだ。

麻美は、

「そうだね。また、機会があれば…いつでも…はるかさんに、そのように伝えて下さい。」木嶋に答えたのだ。

木嶋は、

「そのように、伝えます。」麻美に話し、電話を切ったのだ。

「また、意見を聞くのを忘れてしまった。」

木嶋は、電話を切ったあとに、後悔していた。

なぜなら、木嶋自身が、《はるか》、《富士松さん》どちらかの結論が出ないので、客観的な答えを、麻美に求めたかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ