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第143話

木嶋は、

「クラブ『U』に行く前に、食べ過ぎじゃないのかな?」少し不安になっていた。

女性スタッフが、木嶋のテーブルに、

先ほどオーダーした『ゴーヤサラダ』と『漬け物の盛り合わせ』、『生ビール』を持ってきた。

「お待たせしました。《ゴーヤサラダ》と《漬け物の盛り合わせ》です。《生ビール》のお客様は…。」木嶋に聞いていた。

木嶋は、そっと…右手を差し出し、ジョッキを預かり、富高さんに手渡したのだ。

富高さんが、

「木嶋君、気を遣わせて悪いね。」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「気にしなくていいよ!」富高さんに答えていた。

ゴーヤサラダを、3等分に麻美が分けていた。

すると…ある事に気がついたのだ。

「あっ…ドレッシングを頼むのを忘れてた…」木嶋が、麻美と富高さんに伝えたのだ。

麻美と富高さんは、

「木嶋君らしいね!」2人で声を揃えて話していた。

木嶋も、苦笑いをしていた。

「ピンポン」呼び鈴を押した。

一番最初に、席を案内をしてくれた女性スタッフが、木嶋たちのテーブルに来たのだ。

「ご注文を伺います!」 木嶋は、

「先ほど、『ゴーヤサラダ』を頼んだのですが…ドレッシングを頼み忘れてしまったので、もらいたいのですが…。」女性スタッフに伝えたのだ。

女性スタッフは、

「かしこまりました。ドレッシングは、何が宜しいでしょうか?」木嶋に問いかけたのだ。

木嶋は、

「何がありますか?」女性スタッフに尋ねたのだ。

「和風とフレンチ、ゆずの3種類ありますが…どれに致しますか?」

「そうですね…和風でお願いします。」木嶋は、女性スタッフに伝えたのだ。

女性スタッフは、

「かしこまりました。《和風ドレッシング》ですね。お持ちします。以上で宜しいでしょうか?」木嶋に確認していた。

木嶋は、

「はい…。」と、女性スタッフに返事をしたのだった。

女性スタッフが、木嶋のテーブルから離れて行く。

「麻美さんと富高さんに意見を聞かず、独断で頼みましたが…?」木嶋は、麻美と富高さんに話していた。

麻美は、

「私は、何でもOKです。富高君は…?」富高さんに問いかけたのだ。

富高さんは、

「自分も、大丈夫だよ!」木嶋に答えたのであった。

木嶋も、《ホッ…と》したのである。

麻美は、木嶋や富高さんを呼ぶとき、必ずと言って良いほど、【君】(くん)付けで呼ぶのである。

麻美から見たら、どちらも、年齢が上である。

いつしか…その呼び名が定着していた。

木嶋も、本来なら…

「富高さん…」と、言わなければならないが、

「富高君…」と呼んでいるので、麻美が違和感なくなるのも、不思議ではないのだ。

富高さんも、木嶋や麻美が、

「富高君」で、言っていることを理解をしているので、

今さら、

「富高さん」と、言えない。

女性スタッフが、

「和風のドレッシングをお持ちしました。」木嶋に声をかけたのだ。

木嶋は、

「ありがとうございます。」女性スタッフに、丁寧な言葉で伝えたのだ。

女性スタッフは、テーブルを離れて行ったのだ。

麻美は、木嶋の手元にある『和風ドレッシング』を取り、小分けした『ゴーヤサラダ』にかけ、富高さんと木嶋に渡したのだ。

富高さんは、

『ゴーヤサラダ』を一口ひとくち、食べてみた。

「チーズが効いていて、ゴーヤも美味しいよ。」自画自賛じがじさんしていた。

それを聞いた木嶋も、おそおそる一口、食べてみた。

「ゴーヤを食べるのは、初めてだが…中々(なかなか)いけるあじだね。」感想を述べたのだ。

麻美は、

「美味しいね。」富高さんと、木嶋に伝えたのだ。

漬け物の盛り合わせも、良い塩加減で、ビールを飲みながら食べているので、

「あっ…と」木嶋が見た時は、皿が空になっていた。

富高さんも、満足をした様子であった。

木嶋が、

「麻美さん、時間は、大丈夫なの?」麻美に問いかけた。

麻美は、携帯の時計を覗いた。

「今、午後8時10分過ぎたところ…午後8時30分までに、クラブ『U』入ります。ここを出ましょう!」木嶋に答えていた。

木嶋は、

「富高さん、ここを出ますよ!」富高さんに聞いていた。

富高さんも、

「もう?そんな時間、分かりました。」手荷物を持ち、

木嶋は、

会計伝票とリュックを右手に持って、会計に行ったのだ。

麻美は、居酒屋『W』のドアを開け、外に出たのだ。

会計が終わり、

富高さんが、

「木嶋君、今、いくらだったの?」木嶋に尋ねたのだ。

木嶋は、

「麻美さんのクラブ『U』で精算しましょう。」富高さんに提案したのだ。

富高さんも、

「了解しました!」木嶋に答えたのだ。

木嶋と富高さんは、居酒屋『W』のドアを開け、外で待っていた麻美と合流して、クラブ『U』に向かった。

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