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第135話

木嶋は、リュックからスポニチを取り出し、広げて読み出していた。

東海道線の車内で、読みたい記事を読んでいたので、あまり読みたい記事がないため、短時間でスポニチを閉じたのだ。

一旦いったん、リュックを広げ、毎週、金曜日に発売されている《マンガ》を取り出した。

一番、気になっている《マンガ》を、最初に読んで、最終ページの作品欄さくひんらんから何本か、ピックアップして、マンガを読み終えた。

電車が、乗り換え駅に着いた。

スポニチと《マンガ》を、リュックの中に入れ、木嶋の会社に行く、各駅停車の電車に乗り換えたのだ。

乗り換え駅から、会社の最寄り駅まで、時間は、およそ20分ぐらいである。

毎日、朝の通勤時間は、一人で行っているので、各駅停車の電車の中で、ふと、考える時間が出来るのだ。

「麻美さんのクラブ『U』で、どんなサプライズがあるのだろうか?」

そんなことばかり、考えていたのだ。

木嶋の脳裏には、富士松さんの存在が、気になっていた。

「富士松さんは、昔からスタイルは変わらない。自分の中では、永遠のアイドル。」心の中で悲痛ひつうな思いでいた。

「このことを、麻美さんに話して、打開策でもろうかな?」木嶋は、思案していた。

考えごとをしている内に、【ウトウト】と、眠気ねむけに襲われたのだ。

眠気から目を覚ますと、会社の最寄り駅の一つ手前の駅だったことに気がついた。

「アッ、危ないところだった!」きもやしたのだ。

冬だと言うのに、冷や汗を掻いていた。

木嶋は、何度か電車の中で寝てしまい、降り過ごしたことがあったのだ。

最寄り駅に着いた木嶋は、駅の階段を、二段ずつ上がって行く。

《エスカレーター》や《エレベーター》両方あるが、体力を落とさないように、日々(ひび)努力をしていた。

階段は、全部で、5ブロックある。

通勤ルートを変更した当初は、れずに苦労したが、慣れと言うのはこわいものである。

毎日が、当たり前のようになって、階段を上がって行く。

最寄り駅の改札を出て、地上に出るのも、階段を利用している。

全部で、3ブロック。

「良い、ウォーミングアップ動しているかな!」 そう思うしかないのだ。

会社の送迎バスに乗り、空いている座席に座った。

この時間の送迎バスには、富士松さんも、富高さんも乗っていない。

木嶋は、何故か?、

『ホッ…と』したのであった。

会社に着き、ロッカールームで着替え終わった木嶋は、自分の現場に向かった。

毎朝の点火作業は、木嶋の仕事であった。

作業を終えて、休憩所でくつろぎ、スポニチを読み更けていた。

木嶋は、予鈴のチャイムが鳴るまで、ゆとりがあったので、携帯を取り出した。

「メールをしてみようかな?」麻美のメールアドレスを確認しながら、

「麻美さん、おはようございます。今日を楽しみにしていました。」絵文字や言葉を入れてメールを送信したのだ。

簡単に、返信メールがくるとは思っていなかった。

仕事が始まる予鈴のチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴り響いていた。

あと少ししたら、今日の仕事が始まりを迎えるのだ。

何事なにごとも、トラブルがないように祈るのであった。

昼休みの始まりのチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴り響く。

食事を終えた木嶋は、富高さんの現場に向かって行った。

「富高さん、今日は、大丈夫かな?」富高さんに尋ねていた。

富高さんは、

「大丈夫だよ!」木嶋に伝えたのだ。

「了解しました。これから小室さんのところに出向き、大丈夫か?確認しに行きます。富高さん、送迎バスは、いつもの時間でお願いします。」木嶋は、富高さんに話していた。

富高さんも、

「OKです。小室さんのことはお願いします。」木嶋に話したのだった。

木嶋も、安心したみたいで、富高さんの現場から離れ、小室さんの元に、歩いて行く。

木嶋は、小室さんの姿を見かけたので、声を掛けたのだ。

「小室さん、今日は、大丈夫ですか?」

小室さんは、

「今日…か?何か約束をしたか?」木嶋に答えたのだ。

木嶋は、

「約束をしたよ。関内に飲みに行くってね!」小室さんに問い掛けたのだ。

「そんな約束したか?」苦笑いを浮かべていた。

木嶋も、苦笑いを浮かべていたのだった。


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