表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/968

第119話

「ただいま戻りました。」はるかは、木嶋と富高さんに笑顔でこたえ、富高さんの右隣りに座ったのだ。

はるかは、テーブルの上に置いてあった《ホットロイヤルミルクティー》を見つけ、

「木嶋さん、オーダーしてくれてありがとうございます。」

木嶋は、

「は〜い。クラブ『H』には、何時頃まで行けばいいの?」はるかに聞いていた。

はるかは、

「午後7時50分頃までに、クラブ『H』に入ればOKです。」

木嶋は、コーヒーショップ『Y』の柱時計を見つめていた。

時刻は、午後6時30分になろうとしていた。

時間には、余裕がある。

富高さんが、

「はるかさん、この近くに居酒屋はないのかな?」はるかに問いかけていた。

はるかは、

「居酒屋は、直ぐ近くにありますよ。」富高さんに答えたのだ。

「木嶋君、居酒屋があるみたいだから飲んでからクラブ『H』に行こうよ!」木嶋に話し掛けたのだ。

木嶋は、

「居酒屋もいいが、時間を考えると、混んでいる可能性も否定できない。それなら、いつも、はるかさんと行くカフェレストラン『F』にしようかと頭の中で描いているのですが…富高さんから見れば居酒屋ではないが…。確実性を求めるならその方が安全策だと…。はるかさんと、富高さんの意見は、いかがでしょうか?」

はるかは、

「私も、木嶋さんの意見に賛成です。カフェレストラン『F』ならクラブ『H』に行くのにも、近すぎず、遠すぎずでいいと思います。富高さんは、どうですか?」富高さんに問いかけたのだ。

富高さんは、

「二人の意見が、同じなら自分はそれでいいよ。カフェレストラン『F』に行きましょうか!」はるかと、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「そうと決まれば、移動をしましょう。はるかさんは、場所が判っているので、先発隊せんぱつたいとして、富高さんと先に行って、店に入っていますね。」はるかに話したのだった。

はるかは、テーブルの上に置いてあった《ホットロイヤルミルクティー》を、一口飲み、ティーカップを、そっとテーブルに置いたのだ。

「木嶋さん、それでお願いしますね。座席が確保出来たら電話をして下さい。それまでの間、私は、ここで待機していてもいいですか?」木嶋に判断を委ねていた。

木嶋は、はるかに、優し過ぎるのかは、分からないが好きな女性から甘い言葉でささやかれたら、返す言葉はない。

「いいよ。ここで待っていてね。」木嶋は、はるかに伝えて、富高さんを携え、コーヒーショップ『Y』の階段を下りていく。

はるかは、木嶋と富高さんの後ろ姿を確認しながら、携帯を取り出していた。

コーヒーショップ『Y』の窓から覗いていた。

木嶋は、そんなことを知らずに、星空を見上げていた。

昼間の天気は、快晴だったので、星が、

《ポツン、ポツン》輝きを始めていた。

何万光年の彼方かなたから、地球に届いたのだろうか?

新しく誕生した星もあれば、一つの終わりを迎えていく星もある。

木嶋は、ふと考えていた。

【いつかは、終わりがあると…】

人は、多くの人達と出会い、別れて行くのだ。

交際期間が長くなればなるほど、愛情が深くなっていく。

短期間で、交際を繰り返して行く人もいる。

「自分は、モテると」勝ち誇る人だ。

いわゆる自意識過剰じいしきかじょうな人…。

木嶋は、

「自分は、スタイルは良くない。はるかに、甘え過ぎているのか?」自問自答していた。

カフェレストラン『F』の店内に入り、空いている座席を探していた。

女性店員さんが、

「何名様でしょうか?」木嶋に声をかけていた。

木嶋は、

「あとから一人来ますので、三名でお願いします。」女性店員さんに話したのだ。

かしこまりました。禁煙席と喫煙席、どちらがご希望でしょうか?」

「禁煙席でお願いします。」

「ご案内します。」

女性店員さんのあとを、木嶋と富高さんは、歩いていく。

禁煙席に案内された木嶋は、はるかに、メールをしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ