表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/968

第114話

木嶋は、

「いいよ。着替えが終わったらロッカールームの外で待っているよ。」富高さんに話したのだ。

先に着替えを終えた木嶋は、富高さんが、ロッカールームから出て来るのを待っていた。

数分後、富高さんが、ロッカールームから出て、木嶋と合流したのだ。

会社の送迎バス乗り場まで歩いて行った。

バスに乗り込み、空いている座席に座り、

「富高さん、どんな《サプライズ》をしますか?」木嶋は、富高さんに問いかけていた。

富高さんは、

「簡単なことですよ。木嶋君の代わりに、自分が待ち合わせ場所にいれば面白いと思うよ。」木嶋に提案していた。

木嶋は、予想に反した答えに驚きながら…

「入れ代わり作戦だったの?」富高さんに、答えていたのだ。

「そうだよ。入れ代わり作戦です。木嶋君は、どんな考えでいたの?」富高さんは、尋ねていた。

「待ち合わせ場所に、一緒に行って驚かす作戦だと思っていました。」木嶋は、富高さんに話していた。

ふと会社のバス車内を木嶋が見渡すと…タイミングが悪いことに、富士松さんが乗っていたのだ。

「マズイ。今の会話を聞かれたかも知れない。」

木嶋の表情が、引きっていたのだ。

富士松さんに、

「あなたが好きです。付き合って下さい。」

木嶋が、素直な気持ちで想いを打ち明ければ悩むことなど要らないのだ。 富士松さんに、良い印象を与えたくてその機会を伺っていた。もどかしさを感じながらも、打開策を見出だせずに、一日、また一日、時間が過ぎ去って行く。

富高さんは、

「木嶋君、表情に余裕がないけど何かあったの?」冬だと言うのに、冷や汗をいていた、木嶋に聞いていたのだ。

「いや?何でもないよ。」木嶋は、富高さんに答えていた。

富高さんは、

「もし、具合が悪いなら…はるかさんと会えないと電話した方がいいよ!」木嶋に話していた。

送迎バスが最寄り駅に着いた。

「プシュー。」エアー音が聞こえ、ドアが開いたのだ。

「ありがとうございました。」乗車していた人たちが、一様いちように、運転手さんに声を掛けていく。

「お疲れさま。」

運転手さんが、一人、一人、丁寧ていねいに 言葉を返していく。

木嶋も、

「ありがとうございました。」

運転手さんに、会釈えしゃくをして、バスのステップから降りて行く。

木嶋のあとに、富高さんも降りたのだ。

いつものように、最寄り駅のコンコースを歩き、一度、立ち止まったのだ。

「どのルートで行こうか…?」木嶋は、富高さんに尋ねたのだ。

富高さんは、

「木嶋君の考え方で…どっちでもいいよ。」

富高さんと飲みや野球観戦などを一緒に出かける時は、お互いの通勤ルートを利用していた。

以前、富高さんと、麻美さんのいるクラブ『U』に行った日は、相鉄線ルートであった。

今回は、市営地下鉄で行くの可能性が高かった。

木嶋は、迷いながらも

「今回は、市営地下鉄で行きましょう。その方が早く横浜駅に着くので…。」

「木嶋君、それでいいの?」富高さんは、木嶋の回答に疑問を持ったのだ。

「いいよ。」木嶋は、気さくに富高さんに答えたのであった。

市営地下鉄の乗り場に歩き出したのだ。

富高さんは、通り道に、【コンビニ】を見つけた。

「木嶋君、飲み物を買ってくるよ!何か飲むかな?」木嶋に話しかけたのだ。

「ありがとうございます。ホットのペットボトルのお茶でいいよ。出来れば短いサイズでお願いします。」富高さんの問いかけに、答えたのだ。

「了解しました。チョット…買ってくるから待っていてね。」木嶋に言い残し、富高さんは、コンビニの中に入って行ったのだ。

木嶋が、携帯のディスプレイを覗くと、メールの着信があったのだ。

受信メールボックスを覗くと、それは、はるかからであった。

「木嶋さん、今、どちらでしょうか?」

「今、会社の最寄り駅です。」木嶋は、はるかにメールを送信したのだ。

直ぐ、木嶋に、メールが返ってきたのだ。

「私は、今、横浜駅近辺にいますよ。着いたら連絡を下さい。」木嶋は、受信したメールを読んだのだった。

木嶋は、

「了解しました。横浜駅に着いたら連絡します。」敬礼をしているた顔文字を文章の最後に入れて、はるかにメールを送信したのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ