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第11話

木嶋は、富高さんの元に会社の休み時間を使い、歩いてきた。

木嶋は、富高さんに

「今日は、予定通りの時間で行動しますよ。」と話したのだ。

富高さんは、

「うん、いいよ。」OKサインを出したのだった。

仕事の終わりのチャイムが

「キーン、コーン、カーン、コーン」と鳴り響いている。

木嶋は、着替えていつものように、会社のバスに乗り、富高さんがバスに乗って来るのを待っていた。

木嶋が遅れること数分後に、富高さんが乗ってきた。バスの中では、お互い、席を離れて座っていたのだ。

バスが会社の最寄りの駅に着いた。先にバスから降りていた木嶋は、富高さんが下車して来るのを待っていた。

富高さんが、木嶋と合流して、最寄り駅を出たのだった。

電車内で、木嶋は、

「いきなり行っても、関内は解らないからこの間の日曜日に、事前リサーチしてきたよ。」富高さんに話したのだ。

「えっ、木嶋君、前もって場所を見に行ってきたの?」木嶋は、富高さんに聞かれた。

木嶋は、

「うん、そうです。場所を見ておかないと、当日、場所が判らなくて、麻美さんに心配かけるよりはいいでしょ!」富高さんに、言葉を投げかけた。

「木嶋君、几帳面だよね。」富高さんが言うのだった。

相鉄線で横浜駅に着いた。2人は、JRに乗り換え階段を降り、京浜東北線に乗った。

木嶋は、よく野球観戦に横浜スタジアムに来るのに、関内駅の南口には降りたことはあるが、北口は、1年に1回、伊勢佐木モールに来るぐらいで、海側には、歩いたことは皆無である。

富高さんは、関内駅には全くと言っていいほど利用はしたことなどなかった。

木嶋は、麻美の携帯に電話した。

「プルッ、プルー、プルー」

呼び出し音が鳴っている。

麻美が、携帯に出た。

「もしもし、麻美ですが…。」

「木嶋です。今、富高さんと一緒に関内駅に着きました。これから2人で、駅の近くにあります居酒屋『T』で軽く飲んでから麻美さんの店に行きます。」木嶋は、麻美に携帯で伝えた。

麻美は、

「分かりました。遅くならないようにして下さいね。待ってます。」木嶋に話して電話を切った。

木嶋は、横にいた富高さんに、麻美の言葉を伝えたのだ。

富高さんは、

「木嶋君、そう話して戴けたなら、居酒屋で飲もうよ。」木嶋と2人で関内の駅近くにある『T』に飲みに行った。

2人が飲み始めて、木嶋が、左手にしていた腕時計を見ると2時間近くに経とうとしていた。

木嶋は、

「麻美さんも、待っているいますから店を出ますか?」富高さんに声をかけた。

「じゃあ、行こうよ!」2人は、会計を済ませ、麻美が待つ店に歩き始めた。

「ズッ、ズッ、ズッ」靴の音。

「ブルー」と排気ガスを出しながら走る車。少し歩き始めたら大きな交差点で立ち止まる。

「木嶋君、ここからまだ距離があるのかな…?」富高さんが木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「あと、5分ぐらいじゃないかな!」と言葉を返す。

「駅から結構歩くね。」と富高さんは、木嶋に言いながら麻美の店の近くに着いた。

木嶋は、麻美の携帯に電話した。

「プルッ、プルー、プルー」呼び出し音が鳴っている。

麻美が電話に出た。

「木嶋君、今、どこなのかな?」と聞いていた。

「今、店の前にいますよ。何階ですか?」麻美に、木嶋は聞いたのだ。

麻美は、

「5階です。店の名前はクラブ『O』です。」木嶋に話したのだった。

木嶋は、この店で高校の同級生に会うとは、思いもかけないことが起きるとは思わなかったのだ。


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