表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/968

第109話

《サプライズ》を期待しない方がいいと感じていた。

木嶋は、

「メールでは、話しがしずらいので、今から電話で話しませんか?」はるかにメールをしたのだった。

はるかは、

「今は、電車に乗って横浜駅に移動中なので、チョット無理ですね。あと20分ぐらいしたら電話に出られますよ。」木嶋にメールを返信したのだった。

木嶋は、

「分かりました。のちほど、時間を見計らって電話をします。」はるかに、再度、メールを送信したのだった。

はるかは、

「電話を待ってま〜す。」笑顔の顔文字入りのメールを、木嶋に送信したのだった。

木嶋は、

「笑顔の顔文字入りとは…。」はるかのメールを読み、苦笑いを浮かべていた。

左腕にしていた腕時計を覗くと、メールを終えてから、30分が経過していた。

携帯を取り、はるかに電話をしようとしたら、着信があったのだ。

「誰からだろう?」木嶋が、携帯の着信履歴を見ると、はるかからだった。

木嶋は、

「何で気がつかなかったのだろう。」疑問心を抱いていた。

冷静に考えた。

「ワン切りなら気がつかない!」木嶋は、そう考えたのだ。

着信履歴から、はるかに電話をしたのだ。

「プルッ、プルー、プルー」呼び出し音が鳴っていた。

はるかが、電話に出たのだ。

「もしも〜し、はるかですが…。」

「木嶋です。先ほどは、電話に気がつかずに申し訳ない。クラブ『H』の出勤前に電話をしてゴメンね!」

はるかは、

「木嶋さんと話しが出来るのが、私は、嬉しいですよ。」はるかは、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「今、手元に手帳があるので、日にちを決めたいのですが…いいですか?」はるかに、日にちの相談をしたのだ。

はるかは、

「メールでは、年明けの土曜日と話していましたよね?」木嶋に聞いていたのだ。

木嶋は、

「メールでは、そのように話しましたが、日にちを決めないと、はるかさんに迷惑が掛かるので、設定したいと思います。」はるかに答えたのだ。

はるかは、

「そうですね。日にちを決めましょう!何時いつが、都合がいいですか?」木嶋に聞いたのだ。

木嶋は、

「年明けの土曜日は、1/11(土)がいいですね。会社は、普通出勤になっていますので、自分のいる現場は、基本的に週末は、定時間で終わるので大丈夫ですよ!」はるかに伝えたのだ。

はるかは、

「私は、クラブ『H』の出勤日ですから問題ないですね。木嶋さん、年末年始で、たくさんお金が支出したのではないですか?」木嶋の財政事情を気にしていた。

木嶋は、

「年末年始で、支出はありましたが、自分が想定していたほど、支出していません!大丈夫ですよ。」はるかに話したのだ。

はるかは、

「分かりました。安心しました!木嶋さんとクラブ『H』に一緒に行くのも、久しぶりですね。」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「そうだね。最近は、はるかさんが、先にクラブ『H』にいて、あとから合流みたいな感じが多かったよね!富高さんと行ったときもそうだったよ。」はるかに伝えたのだ。

「そうですよ。木嶋さんと一緒に、クラブ『H』へ行かれないことが、どんなに寂しいことだと思いますか?」はるかは、強い口調で木嶋に問い詰めたのだ。

木嶋は、

「申し訳ないね!迷惑ばかりかけて…。でもね。自分は、はるかさんのことを片時かたときも忘れたことはないよ。」はるかに伝えたのだ。

今でも、木嶋の脳裏には、1年3カ月前に、クラブ『H』で、《麻美と、はるか》の出会った時の残像が鮮明に残っていた。

木嶋の、記憶に残るのは、それだけ《強いインパクト》があるのだった。

はるかは、

「木嶋さんと待ち合わせする時間は、金曜日までにメールで連絡をします。」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「了解しました。金曜日までに決めて下さいね!」はるかに確認したのだ。

はるかは、

「は〜い。分かりました。1/11(土)を楽しみにしています。またね。」木嶋に話したのだった。

木嶋の誕生日を、はるかが祝ってくれる日を、心待ちにしていた。

木嶋は、あることに気がついた。

それは、麻美からの誘いがあるのを思い出していた。

「麻美さんの誘いを断らないといけないかな?」少しうしろめいた気持ちになっていた。

木嶋は、意を決して、

「麻美さん、大変、申し訳ない。誕生日は、はるかさんのいるクラブ『H』でお祝いをして貰います。まずは、連絡まで。」麻美にメールを送信したのだった。

麻美からのメールが来るのが、正直、怖く感じ始めていた。

「麻美さんなら理解をしてくれる。」木嶋は、そう思い込んでいたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ