表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/968

第108話

木嶋は、家の中で携帯を片手に居眠りをしていた。

どれくらいの時間を経過していたのだろう。

1時間ぐらい寝ていたのだ。

携帯を覗くと、メールの受信が2件あったのだ。

「誰かな…?」

木嶋は、メールをチェックしたのだ。

受信ボックスを開くと、はるかと、麻美からの着信であった。

最初に、メールを読んだのは、麻美のメールであった。

「木嶋君、メールを返信して頂き、ありがとうございます。富高さんといい返事を期待しています。富高さんが来れなくても、木嶋君、一人でも、来て下さい。」麻美の顔文字入りのメールだった。

木嶋は、麻美とメールをするようになったのは、今から1年ぐらい前であった。

最初は、何回か営業メールだけだったので、気にはしなかったが、いつの間にか《友達感覚》になっていたのだ。

木嶋と麻美は、年代が一緒。一学年、木嶋が上であるのだ。

それは、最初に出会った時に、麻美と話しをした日からお互いが理解をしていた。

違いがあるとすれば、木嶋は独身で、麻美は、子供がいるのだった。

木嶋は、昨年に一度、《バレンタインのチョコレート》を貰うために、東神奈川にファミリーレストラン『S』で、麻美の子供の顔を見たことがあったのだ。人見知りをしない娘さんであったのだ。

当然、木嶋には子供はいない。年齢から言っても結婚適齢期を過ぎてしまったと思い始めていた。

会社の中には、富士松さんを筆頭に良いなと思う人はいても、後ろ向きになってしまう【ジキルな木嶋】が存在していた。

そんな木嶋を間近で見ていると、麻美は、怒りといら立ちを感じていたのだ。

麻美は、はるかのことを良く思っていないのは事実である。

また、木嶋と、はるかの交際に、《猛烈な反対》の立場を取っている。

それは、木嶋も、重々(じゅうじゅう)分かっていたのだ。

はるかと友達として交際している報告を受け、

木嶋は、麻美に相談するが、《アドバイス》をすればするほどに意固地になってしまう木嶋が、存在するのだ。

木嶋が、別れるつもりはないのは、麻美も分かっていたのだ。

富高さんといることで、自分に勇気が持てるのであったのだ。

木嶋は、

「分かりました。一週間、時間を下さい。一人で行くかは判りませんよ。」麻美に、顔文字入りのメールを送信したのだった。

麻美は、

「分かりました。」木嶋に返信したのだった。

次にメールを読んだのは、はるかのメールだった。

はるかは、

「ヤッター、チョー嬉しいです。木嶋さんに、誕生日プレゼントを渡したいのですが…何か!欲しい商品などありますか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「何もないね。敢えて言うなら…はるかさんがいればいいですよ。」はるかに答えたのだ。

はるかが、

「本当に、誕生日プレゼントは要らないのですか?」木嶋にメールを送信したのだった。

木嶋は、

「本当に、プレゼントは要りません!」はるかに、メールで答えたのだ。

はるかは、時間にゆとりがあるのか?メールを、直ぐに返して来たのだ。

「分かりました。日にちは、いつにしますか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「いつにしようかな?年明けの土曜日がいいかな?」はるかに伝えたのだ。

はるかは、

「年明けの土曜日ですね!予定を空けておきます。クラブ『H』に来たときに何かしますよ。」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「何があるのかな?」はるかに聞いたのだ。

はるかは、

「さて、何でしょう?」 木嶋は、《サプライズ》を期待していなかったのだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ