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〜Don't brake my heart〜

1999年7月のノストラダムスの大予言が外れ、人々が、21世紀になり、夢や希望を持ち始めたのである。

2001年、木嶋は、ふと考えていた。《そろそろ彼女を見つけて結婚したいな…》と、思い更けていた。

春になり、木嶋の陸上の仲間である、小坂さんから木嶋の携帯が

「ブー、ブー、ブー」と鳴り携帯に出る。

「もしもし、木嶋さん、郷田さんが結婚したよ。」

「えっ、本当なの!」

と電話口で驚く!

電話を切り、木嶋は、〈参ったな、先に郷田さんに越されてしまった。〉と呟く。

次の日、木嶋は、

「小坂さんから電話が在って、郷田さんが結婚と報告を受けたよ!」と大田さんと三谷さんに伝えた。

2人とも、

「えっ…」と最初は驚きを隠せなかったが、

「郷田さんのお祝いを兼ねて、飲み会をやろう思うけど…」と声をかけたら2人からOK返事をもらう。

木嶋から郷田さんの携帯に連絡を入れる。

「プルッ、プルー、プルー」と携帯が呼び出している。

「飲み会をやろうと思いますが、いつが良いですか?」

「今は、色々と立て込んでいて、直ぐには、予定が組めないから今年の秋にしようよ!」

「それなら、夏になったら郷田さんに電話をしますからその時に、日にちを決めませんか?」

「じゃあ、それで行こうよ!」と郷田さんが言うと木嶋は電話を切った。

夏になり、木嶋から再び、郷田さんに電話する。 『プルッ、プルー、プルー』と呼び出している。郷田さんが電話に出た。

「郷田さん、日にち何時にしますか?」と木嶋が聞く。

【そうだなあ…11月10日がいいな。】と郷田さんが答えた。『了解しました。』と木嶋が言った。さらに、木嶋は、《待ち合わせ場所と時間は、決めたら連絡をしますから…》と郷田さんに言い、電話を切ったのだ。

翌日、会社に行き、日にちが郷田さんと決まったと大田さん、三谷さんに連絡をした。『待ち合わせ場所と時間は、いつも通りね。』と木嶋が言う。

「いつも通り」とは、横浜モアーズ前が定番の待ち合わせだった。時間は、午後6時15分である。

待ち合わせ場所と時間を郷田さんに電話した。

「プルッ、プルー、プルー」と呼び出している。郷田さんが電話に出た。

もしもし、木嶋ですけど

「郷田さん、待ち合わせは、横浜モアーズ前。時間は、午後6時15分でお願いします。」と伝えた。郷田さんが言う。

「了解!」と電話を切る。

11月10日、待ち合わせ場所に、

「ポツリ、ポツリ」と大田さん、郷田さん、三谷さん、木嶋と集まって来た。時間になったので移動を開始した。 この日が、一人の男性の運命を変える衝撃的な出来事があるとは、思ってもいなかったのである。

大田さん、郷田さん、三谷さん、木嶋な4人は、毎年のように、飲み会やスキーなどに遊びに行っていた。郷田さんが、結婚したので、いつも集まる4人が集まり、横浜駅周辺で、飲み会を行っていた。

いつもなら、一次会は

「居酒屋」で、二次会が

「カラオケ」

が定番なのに、何故かいつもと違う雰囲気が漂っていた。

何故だろう?大田さん、三谷さんの2人が、スナックやクラブに行こうよと言うので、

横浜駅近辺で、【何処の店に行けばいいのだろう…】と、判らずに居たら、橋の上で立っている女性に大田さんが声を掛けたのだ。

何処の

「お店なの?」 と大田さんが声を掛けたのだ。すぐそこのお店ですよ。じゃあそのお店に行こうよ。場所を案内して…と大田さんが言う。

「カッカッカッ」と靴の音がアスファルトに響く。

鉄の階段を

「カツーン、カツーン、カツーン」上がる。

ここは、何処だろう…。とあるビルの2階に到着したみたいだ。

店の名前は、クラブ

「H」

「いらっしゃいませ」と男性と女性の入り交じりながら、声が聞こえた。随分とキラキラ光り、大勢の人達が座っていた。木嶋が呟いた。

「俺達が来る場所じゃあないんじゃないの…?」

自分達が、一度も入った事もないような高級感が店内に漂っていた。

客席に座り、待つこと数分。 大田さんが、この店を案内してくれた女性を指名した。

「失礼します!」と女性の人達が数人、自分達の客席に来た。

「仲間も、緊張の赴きで、初めてまして!」と挨拶をする。

「皆さん、おいくつ何ですか?」と女性に尋ねる。20代前半〜30代前半までの人達が囲むように座っていたのだ。 木嶋の所に、30代前半の女性が座った。名前を聞くと

「麻美」と言います。

カクテルライトの加減か、華やかさも増して、雰囲気が良く、女性達も綺麗だった。

時が流れ、

女性達が入れ替わり始めた。どうやら、30代前半の

「麻美」にも、指名が入ったみたいだ。

木嶋の隣に、若い女性が座る。貴女の名前と年齢を教えて下さいと聞くと、

「はるかと言います。まだ、10代後半」

と言う。

「そうなの!」と驚きを隠せずにいた。この、はるかとの出会いが、木嶋の運命を変えるとは思わなかったのである。

「彼氏はいるの?」と

木嶋が

「はるか」に聞く…。

「彼氏と最近、別れたばかりで、今はいないんだ…」

話しをしていて、素直で明るく、心に澱みがなく透き通った感じだった。なんで…はるかに

「彼氏がいない…」のが不思議だった。

郷田さんが、途中退席をしてしまい、残った、大田さん、三谷さん、木嶋と3人で飲んだのだった。

女性達は、入れ代わるたびに、名刺をくれた。営業と思うのは当然だ。

木嶋は、若い、はるかに、一目惚れしたのである。

その時、木嶋の心境…

「彼女になってくれるなら若い女性が良い。今、交際をしている女性はいないからいいかな!性格も良さそう。」と思った。

木嶋は、はるかの連絡先を交換をしたのだ。

「ヤッター」と心の中で叫ぶ。当時は不況で、郷田さん以外は、同じ会社で、

不況で、当時は、新人を何年も採用をしていなかった。

木嶋は、用事がないのに、

はるかに一週間、携帯に連絡をした。

この時、

はるかは試験勉強中だったにも関わらずに電話に出た。

「自分と交際してくれない?」

と話してみる。

「まだ、貴方のことが判らないから何とも言えません!」

「また、お店に行くからその時は、指名しても良い?」と聞くと、

「いいよ!」

とOKサインだった。

最初に、

「H」の店に行ってから10日ぐらい経過したある日、電車の中で

『ブー、ブー、ブー』と携帯が鳴る。

『誰だろう…?』と名前を見た。先日、携帯番号を交換した10代後半の

はるかだった。

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