魔法について学び始めた
本日二話目の投稿。ストックが10話ちょいあるので、ストックがなくなるまでは1日1話投稿していこうと思います。ビッグバンが起きるのは7話からになります。
生姜焼きパーティーの翌日。
俺は昨夜は興奮のせいですぐに寝付けず、少し睡眠不足だった。
しかし、魔法の特訓が楽しみすぎて、朝6時にはもう目を覚ましていた。
「母さん!」
俺は母さんを起こしにいったら、母さんは既に起きていた。
「ちょっと待ってね。朝ご飯作るから」
「分かった。早く早く、待ちきれないよ」
肉体年齢に精神年齢が引っ張られているのか、ちょっと精神的に未熟になっている気がする。
転生者ではこれが一般的なんだろうか。
そういえば転生者であることを両親には話すべきだろうか。
昨夜は魔法のことばかり考えていたから忘れていたけど、これも重要なことだよな。
考える時間はいっぱいあるのだから、よく考えてからにしよう。
7時頃になると母さんから声がかかった。
「できたわよー、手を洗っていらっしゃい」
俺は素早く手を洗って席につく。今日は簡単なサラダと白パンだ。父さんもやってきて席についている。
「頂きます!」
しまった、つい前世のクセで言ってしまった。
「うん?その言葉は何なんだ?」
「ええっと……そう、本で読んだんだけど、食事を作ってくれた人や食材を生産した人たちに捧げる感謝の言葉だって」
「そうなのか、いい言葉みたいだけど、すぐに影響を受けるケイは変わっているな」
反射的にごまかしてしまったけど、俺が転生者であることを正直に言っていればもっとスムーズに理解してくれただろう。
早いうちに打ち明けるかどうか決めた方がいいかもしれないな。
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朝食を食べ終わると、裏庭で母さんとの特訓が始まった。
「いい、ケイ?まずは、どの魔法使いにも共通の魔力についての説明から始めるわ」
母さんからまずは魔力についてと魔力の感知や無属性魔法についての説明を受けた。
長くなるので端折って説明する。
魔法を使うのに必要なエネルギー源が魔力で、その大小はあれど誰しも魔力を持っている。
魔術系のギフトを持っている人は一般人より多くの魔力を持っており、その魔術の属性の魔法が使える素養を持つ。
無属性魔法に限っては属性によらず魔術系のギフトを持っていれば使えるようになる。
ただ、魔術のギフトを持たない人でも無属性魔法なら訓練次第で覚えられるそうで、父さんも無属性魔法の身体強化などは使えるそうだ。
身体強化は冒険者には必須の技能と言っても良いらしい。
特訓はまず、魔力を感知することから始まった。
「いい、これから母さんがケイの体に魔力を流すわ。まずはこれが魔力だっていう感覚をつかむのよ」
母さんが俺の後ろに立ち、両肩に手をおいて魔力を流し始めた。
左肩から右肩に向けて、体の中を通って何か不思議な感覚がする。
これが、魔力……
「何か、流れているのがわかるよ」
「その感覚を覚えておいてね。次はケイだけでやってもらうからね。まずは、お腹の辺りに集中して、魔力を胸とお腹の間をぐるぐると動かすイメージでやってみて」
そういわれて、お腹に意識を集中する。
へその辺りに、さっき感じた不思議な感覚を感じる。
それを動かそうとしてみるが、ちょっとしか動かないので、仕方なくすごく小さな魔力の円運動をやってみる。
「魔力、感じるよ!でも、ちょっとしか動かせない」
「もう動かせるの?すごいわ!やっぱり極意はすごいギフトなのかしら。少しでも動かせるなら、トレーニングすればすぐにできるようになるわよ。ギフトの力は使い方を誤ると危ないから、このトレーニングが終わるまではまだギフトは使わないでね」
そうして、その日は、魔力ぐるぐるトレーニングで終わった。
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その後も毎日トレーニングを続けていると次第に大きな魔力の円運動が出来るようになった。
「ケーイーちゃーん。新しいパンを作ったから食べてー」
玄関にでると、コーリーがパンの入ったバスケットを抱えて現れた。
香ばしい匂いがする。
「コーリー、新作のパンだって?頂くね。もしかしてギフト?」
丸くってちょっと平べったいパンとトンネルをくっつけたようなパンを手に取る。
これって前世にあったベーグルとクロワッサンに似てるな。
「そうなの。創作料理っていうギフトで、神が舞い降りて来たっていうか、こういうパンがあったらいいなって思ったら、作り方が自然に浮かんできたの。とりあえず食べてみて感想を聞かせてちょ」
コーリーは期待のこもった目でこちらを見ている。
とりあえず俺はまずクロワッサン風のパンを食べてみることにした。
「おいしい!これは絶対流行るよ。これは何て言うパンなんだ?」
「今のところクロワサーンって名前で考えてる。なんかそういうイメージも流れ込んできたんだよね」
名前までクロワッサンに似てるな。ということはこちらも……
俺はベーグルににたパンを食べてみる。
「へえ、そうなんだ。こっちのパンは味が薄いけど、チーズなんかと合いそうだね」
「そっちはベグールっていうの。チーズか、今度試してみるわね」
やっぱりベーグルとにた名前だよ。
前世の世界とギフトは関連があるのだろうか。
「もうギフトの力を使いこなしてるなんて、コーリーはすごいな。俺なんかまだ魔力の基礎訓練やってて全然時空魔法のギフト使えてないんだ」
「でも、ケイちゃんのギフトってすごそうだよね。時空魔法って何ができるの?」
実は、時空魔法について考えるとどんな魔法が使えるのかは頭に入っている。
母さんの言ったとおり、失敗が怖いからまだ使おうとはしてないけれども。
「例えばアイテムボックスっていって、別の空間にものを保存したりできるようになるよ。時間が停止しているものとそうでないものと両方作れるみたい」
「おおっいいねー!アイテムボックス使えるようになったら私のパンをいっぱい保存してね!迷子になってもしばらくは食べ物に困らないね」
「迷子っていうか、俺も両親の跡を継いで冒険者になる予定だから、ダンジョンにアイテムをたくさん持ち込めるのはありがたいと思うよ」
「そっかそっか。私も両親の跡を継いでパン屋をやるか、それとももっとギフトを生かして創作料理屋をやるか迷うなー」
「俺としては創作料理屋をやってほしいかな。いろんな料理が食べてみたいよ」
もしかすると前世の料理が色々食べられるかもしれないから、創作料理屋を推しておいた。
「うーん、ケイちゃんはそっちかー。あたしも色々考えてみるね」
そうしてコーリーは帰っていった。俺も負けないようギフトの練習をしなければ
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魔法の訓練を始めて一ヶ月が経過した。
最初お腹と胸のまわりをぐるぐるするだけだったが、今では体全体に魔力を巡らせることができるようになっている。
「ケイ。そろそろ身体強化をやってみようか」
ついに魔法らしい魔法を習う段になった。ワクテカが止まらない。
「身体強化はね、その魔力ぐるぐるができるようになったらすぐできるんだ。魔力ぐるぐるは魔力操作っていうんだけどね、足全体に魔力を巡らせて軽くジャンプしてみな」
俺は母さんの言う通り足全体に魔力を巡らせてジャンプしてみた。
「うわわああああぁぁぁ!」
軽く3メートルぐらいはジャンプしたぞ。しかもあまり力を入れていないのにこれだから全力でやったらどうなってしまうことやら。
3メートルぐらいジャンプしたにも関わらず着地は全然痛くなかった。これも身体強化の恩恵なのかもしれない。
「どうだい、初めての魔法の感想は」
「ビックリしすぎたのと、後、怖くてチビりそうだった」
「あはは、言ったろう、ギフトの力は使い方を誤ると危ないって。今日は始めて魔法が使えました記念の生姜焼きパーティーだね。それじゃ、母さんの特訓はここまで。明日からは自分の力でギフトを磨いていくんだよ。まぁ、心配することはないよ。ギフトを与えられた時点でギフトを使うための知識は与えられてるからね。でも魔力操作の訓練は今後も続けるんだよ。基礎は大事だからね」
この後メチャクチャ生姜焼きを食べた。




