色々ありました。
読んでくれて、ありがとうございます。
素人が趣味程度に書いている物です、
最後まで読んだくれると嬉しいです。
翌朝、糜兄弟に連れられた、
パンツ姿のいかにも活発か似合う妹さんと
一緒に手荷物を持って屋敷にきた。
早速
兄の糜竺は、執事に連れられ執事の控室に
弟の糜芳は、馬丁と一緒に厩舎に向かった
妹は?ロビーに居た。
祖父、父上、母上、結姉様、慮植先生
そして俺
ロビーに入ってからかれこれ1時間ぐらい経っていた。
皆んな困惑気味だ
静寂がロビーを包む
誰一人として声を上げようとしない
妹だけは、ニコニコしていた
何故こうなったんだ?
話しを少し戻そう
翌朝、糜兄弟と妹が屋敷を訪ねてきた。
父上と俺が出迎えた。
「男爵様、玄徳様おはようございます。
本日からお世話になります。
糜竺と糜芳そして妹の【糜 洋】です。」
糜芳が頭を下げる。
「よろしくお願いします。」
糜洋も頭を下げ、
「玄徳様に末永くお慕い申し上げます。」
うん?
何だろう……末永くとか言ってなかった?
まぁよろしくお願いしますという事かな?
父上が
「うむ、早速だか糜竺君と糜芳君は、
執事の指示に従って部屋に荷物を運びなさい。
えーと糜洋さんは、まだ小さいから
今日はゆっくりとすると良い。」
「明日からは午前中だけメイドに付き従いお手伝いをすると良い。」
「糜竺君と糜芳君荷物を運んだら、
一度ロビーに来るんだ皆を紹介しよう」
「はい、男爵様」
「はい、かしこまりました」
糜兄弟は、執事に連れらて屋敷の裏にある、
物置小屋に連れられて行った。
父上と俺は、妹の糜洋と一緒にロビーに向かう。
ロビーには、祖父と母上、結姉様が待っていた。
母上が糜洋を見るなり目を細め
「あらあら、可愛いお嬢さんだ事」
父上が
「うむ、では先に家族を紹介しとこうか
私からだな、玄徳の父名前は劉弘だ。
男爵を爵位貰っている。
玄徳の祖父にあたる、劉雄名誉男爵だ。」
祖父が
「おほん、宜しく頼む。」
「こちらが我が妻であり、玄徳の母でもある。劉凛だ」
母上は軽くスカートを摘んで持ち上げ貴族風の挨拶をする。
「その隣が、玄徳の姉にあたる劉結」
結姉様も同じような挨拶をする。
「最後になったが、我が息子、劉備玄徳である」
それが終わると糜洋が頭を90度下げて挨拶をする。
「本日は、糜家族を暖かく迎え入れて頂き
本当にありがとうございます。」
「糜竺兄様、糜芳兄様は、玄徳様の立派な配下になる様に、一生懸命尽くす所存です。
私は、玄徳様の名に恥無い立派な妻になる為、
ここで花嫁修行をしっかりしたいと思います。
玄徳様、末長く宜しくお願い申します。」
はい?……妻って言いましたか?
父上と母上の顔が引き攣っている。
「ハハハ、糜洋さんは、
まだえーと小さいし、
言葉があまり解って無いようだね……」
「もう6歳になります。
一応、一般常識と知識は教会で勉強しておりました。」
母上が動揺しながら
「えーと私達の聞き間違いだったかなぁ」
母上が手をポンと付き
「何か妻とか聞こえたけど……
聞き間違いね多分、あっ、お友達の間違いね、
そうだわ、そうですよね?貴方。」
母上の声が裏返っていた。
「いえ、間違い無く私は、
玄徳様の妻になると言いました。
あんな事があったのですから、
玄徳様以外に嫁にはいけません。」
糜洋が頬を染めて顔で隠しながら首をふる。
皆んなの目線が一気に俺に集まる。
父上が
「げ、玄徳よ……何をした……」
「え、えーと、な、何もしてませんと、
と、思いますがぁ……」
「ちょっとそのぉ〜」しどろもどろになる俺
「玄徳様は、あ、あの出来事を、
お忘れなのですか?」
「私は、今日覚悟を決めて来ました。
そんな私に、何もしてないと……」
糜洋は顔伏せ、ハンカチで目頭を抑える。
「ううう」
え、え、え
あかん、泣かしてもうた
オロオロする俺を見て
母上と姉上が糜洋に寄り添う。
姉上が糜洋の頭を撫で撫でして、
こちらを睨みつける。
「玄徳さん女の子を泣かすなんて……
そんな子に育て覚えは無いです。」
「そうよ、玄徳君……してしまった事は仕方として……
責任は取るのが男です。」
おいおい、ちょっとまてまて、
口と口が当たっただけなんだけどぉ
5歳の俺に何ができるんだぁ
何かの陰謀だぁ神様、助けて。……
心の中で胸に手を当てて十字を切る
そして困った顔で父上に助けを求めたら
父上が目線を逸らして……
首を横に振った。
がーん見捨てられた。
「玄徳様の嫁に、貰って頂けないなら、
このまま私は、奴隷にでもなります。
その売れたお金で、玄徳様の今後の足しにでもして頂けたら……ううう」
母上が糜洋を抱きしめながら
「糜洋さん、私がそんな事絶対にさせないわ、
貴女はここで私達と暮らすと良いわ、
そして立派な花嫁に私がしてあげるね」
「私も応援するから、頑張っていこうね、
糜洋さん」
「お母様……お姉様……」
母上と結姉様と糜洋が3人で抱き合ってわんわん泣いていた……
それから……
私の意見や言い訳は聞いて貰えず。
俺の横に座った糜洋さんだけがニコニコとしていた。
うーん、騙されてる気がする。
糜竺さんと糜芳さんが荷物を置いてロビーまで来てくれた。
「さてと、糜竺君、糜芳君、
今日より宜しく頼むな、
玄徳の事を良くサポートするように」
「はい、男爵様」
「糜洋さんの事は、劉結に任せたいのだが
あと1カ月程で王都に行って学生になるし
凛も、もうすぐ赤ちゃんが生まれる……
そうだなぁ〜
玄徳がモンスター狩りをしている間は、
午前中はメイドの簡雍のお手伝いをすると良い。
午後からは、凛から色々学んではどうかな?」
「はい、赤ちゃんが生まれるまでは、
そのようにさせて頂きたいと思います。
もし、可能であれば10歳になった時、
商人ギルドで働きたいと思っています。」
「ふむ、商いに興味が終わりで?」
「そうですね、私の腕では、
モンスターを倒すとかは出来ないと思います。
それならば、違う形で玄徳様のお役に立てればと思っています。」
「そうか、色々考えてるのか大したもんだ。」
「なら、そのようなにすると良い。」
「はい、ありがとうございます。」
それから暫く沈黙が続いた……
昼食の時間になり、
糜洋さんだけがニコニコしながら、
皆んなとロビーを後にした。
昼食には、糜洋も居た……
母上が玄徳の嫁になるなら、
食事作法もしっかりと付けないと、
いけないという事で、
これからは食事は常に同席をする事になった。
さてと、今日のお昼は、何かなぁ?
黒パンと茹でた大豆とキノコのサラダドレッシングはレモンぽい味でサッパリだ。
メインは鳥肉を豆とトマトで煮込んだ物、
隠し味にオリーブオイルとニンニクが効いている。
鳥肉も柔らかく煮込んであって本当に美味しい。
うちの料理人は、顔は悪いが茹では一流だな。
料理に舌鼓している。
その前で糜洋が音も立てずに、おしとやかに、
食事している。
母上が驚いた様子で、
「糜洋さん、素晴らしいテーブルマナーですわ、
何処かでテーブルマナーを学ばれたのですか?」
「はい、以前少し学びました。」
「玄徳さんには、勿体無いぐらいのお嬢様ですね。大事にしてあげて下さいね」
「は、はい母上……」
しかし、商人になりたいやら
テーブルマナーが出来るとか?
この子は何者なんだろうか?……」
まぁ今は食事に集中して堪能しよう。
食事の後は、少しお昼寝をした。
何時間だったんだか?
扉をノックする音で目が覚めた。
扉の向こうから、糜洋の声が聞こえた。
「玄徳様、男爵様が執務室まで来るようにお呼びですよ」
「はーい、今行くよ」
扉を開けぎょとした……
貴族のドレスを着た糜洋が居たのだ、
俺を見るなり、スカートの両脇を持ち少しあげて貴族の礼をする。
慌てて俺も、胸に手を当てて礼をする。
糜はそれを見て目を下にした。
その仕草にハッとした。
女性に対してエスコートをしなければ、
直ぐに俺は、左手の甲を下にして差し出す。
糜洋は、俺の左手に右手をうから乗せて来た。
「エスコートさせて頂きます。
糜洋お嬢様」
糜洋は頬を少し赤く染めて、軽く頷く。
可愛い……なんて可愛いのだ……
一瞬見とれてしまった。
我に返りエスコートをする。
「階段が急なのでご注意下さい。」
「はい」
父上の執務室の前まで来て、扉をノックする
「玄徳です、糜洋お嬢様を一緒です。」
「うむ、入れ」
中には、父上と母上、そして糜兄弟が居た。
父上と糜兄弟が糜洋を見て動きが固まっている……
糜竺が、先に我に返ってみたいで話しをした。
「お、おまえは糜洋なのか?……」
「はい、お兄様」
と言いながら貴族の礼をした。
続いて糜洋が父上に向かって
「男爵様、こんな綺麗なお洋服を頂きありがとうございます。」
男爵に向かって頭を下げた……
母上が父上の顔をみて
「結のお下がりですは、
パンツ姿も活発で可愛い女の子で良かったんですが、
うん、私の目に狂いはないは、
糜洋さんはとても美人さんになりますよ」
父上が
「うむ……げ、玄徳には勿体無いな」
父上何を言ってるんですかぁ……
「さて少し集まってもらったのは、
その〜なんだ、良ければ
少し生立ちを話ししてくれんか?
別に話したくなければ、無理は言わない、
でもご両親や親族の方とか居たら……」
糜竺が少し間をおいて話しをした。
「男爵様、先ずは、改めて私達兄弟、妹は劉備玄徳様の配下になりました。
それは、今後どの様に事がありましても付き従う所存です。
少し私達の生立ちを話します。
糜一族は、帝国は荊州の領主陶謙辺境伯様のお抱え商人でした。
父と母は、獣人族と荊州を股にかける、行商人です。
3年程前に、獣人族の貴族と陶謙様の配下の武将と父上が揉めてしまい、いわれなき罪で、
その獣人族の貴族と将軍の手によって殺されてしまいました。
一族はバラバラになり、私達兄弟と妹は逃げる様にこの町に来ました。
父知り合いの商人で、
この町のギルドマスターをしている
孫乾様の処でお世話になっておりましたが、
獣人族の貴族と配下の武将の、
追ってが迫って来ていましたので、身分を隠すようにと、
教会で約2年間生活をして、今に至ります。」
糜洋の頬に一筋の涙が落ちた。
暫く誰も無言が続いた。
少しして父上が深妙な顔を
「糜竺君達は……
いつか復讐をしたいと考えているのか?」
「最初は父の仇と憎み復讐を考えもしましたが」
「本当に復讐だけを考えて生きて行くのが正しいのか……」
「うむ、憎しみや復讐からは何も生まれない、
もし、復讐を成し遂げとしても、
新たな復讐しか生まれないと思う。」
「まぁ懲らしめてやるのぐらいは良いと思うがな」
「うむ、大事な話しをしてくれて、ありがとう」
「ここを、自分の家だと思い、
これから玄徳をお願いするぞ」
「はい、ありがとうございます男爵様」
「男爵様、ありがとうございます」
「ありがとうございます。」
こうして、糜兄弟と妹は、私の配下となり、
家族となった。
誤字、脱字、見苦しい点も多々あると思いますが、報告して頂きましたら幸いです。