魔法が使えました。
読んでくれて、ありがとうございます。
素人が趣味程度に書いている物です、
最後まで読んだくれると嬉しいです。
すっかり朝日は登り、
お天道様が顔出していた。
昨日父上が、明日の朝は少しゆっくりで大丈夫だと言ってくれたので少しのんびりとしている。
昨日は、色々ありすきだ……
色濃い一日だったなぁ〜
今日は、教会に行き。光魔法を覚えて、
その後は森の広場で魔法の実験だなぁ〜
早く思いっきり魔法を使ってみたい。
俺は、ゆっくりと着替えロビーに顔だした。
執事とメイドが、後片付けをしていた。
ロビーの奥で、父上が袖をたくし上げて、
元起兄様と一緒に重たそうたテーブルをしまっている。
メイドの簡雍が気が付いて、走り寄ってきた。
「玄徳様、おはようございます。」
俺に一礼をする。
「簡雍、おはよう」
「まだ、手伝う事あるかい?」
「いえ、あらかた終わりましたので、
もう大丈夫かと思います。」
「そうか、ありがとう」
「では、私はまだ片付けが残ってますので、
手伝いに行ってきますね。」
「朝食は、食堂に軽食があるのでそちらでお願いします。」
「うん、わかったありがとう」
ロビーを出て、食堂へ行く。
食堂には、母上と姉上が朝食を食べてる最中だった。
「おはようございます。母上、結姉様」
「玄徳さん、おはようございます」
「玄徳君、おはよう」
「朝食は、まだですか?」
「はい、今からです母上」
「なら、ここにあるパンとハムをお食べなさい。」
「朝食を食べた後は、父上と一緒に教会に行くのですよ」
「はい。」
パンとハム、これにチーズとシャキシャキレタスとかあれば最高だなぁ
まぁ贅沢だよね。食べさせて頂けるだけましかなぁ。
さてと、お手手を合わせて、
いただきます。
ペロリと平らげてしまった……
ちょうど食べ終った時に、
父上が食堂に入ってきた。
「玄徳、おはよう。」
「父上、おはようございます」
「朝食は食べたのか?」
「はい、今食べ終えたところです。」
「そうか、馬車の用意が出来たら、
教会に行くぞ。
あと慮植先生を呼んで来てくれ、
私は、お爺様を呼びに行ってくる。」
「はい、では屋敷の玄関入り口で待ってます。」
「うむ、では頼んだそ」
そう言うと足早に食堂を出て行った。
俺も後を追うよに、食堂を出て、
慮植先生が滞在している客間に向かった。
先生の部屋の前に着いた、扉をノックする。
「玄徳です。教会に行きますので、呼びに来ました。」
扉越しに声が聞こえた。
「は〜い、用意は出来てますから、行きますね。」
扉が開いた……慮植先生が慌てて出てくる、
ちらっと部屋が少し見えた。
げっ……なんか散乱してなかった?
服とか……本とかなんだろ?
まさか……清楚で純潔ぽいエルフの慮植先生が部屋では、
まさか片付けが出来ない……
駄目エルフ?
俺が扉に向かって、ぶつぶつ言ってると、
慮植先生が強引に手を引いてきた。
慮植先生と一緒に屋敷の入り口まで来ると、
父上と祖父が馬車に乗り込むとこだった。
「遅れてすみません。」
「いやいや、私達も、今来たところだ。
では、揃ったみたいだし、教会に行こうか」
慮植先生が先に馬車に乗り込み、
続いて俺も馬車に乗り込んだ。
「玄徳君、教会で光魔法の儀式をするんだけど、契約の言葉教えておくね。
"光の精霊ルナに願う。我と契約を求む"
です。やる事は同じなので、頑張ってね」
「はい、これで一通り魔法の契約が済むんですね、
後から森の広場に行くですよね?
魔法使っても大丈夫ですよね?」
「うんそうね、あそこなら大丈夫でしょ」
そうこうしていると、馬車は教会に着いた。
神父様が出迎えてくれていた。
馬車から降りると、父上と神父様が話しをしている。
父上が、何やら困った顔していた時もあったが、
終始笑いながら礼拝堂の中に入って行った。
昨日の公爵殿下の事とか話ししているなかな?と思いつつ俺も礼拝堂の中へ足を進めた。
神父様が礼拝台の前に立ち天に向かって話す。
「汝、心清き者、光の精霊の加護があらん」
俺は、礼拝台の前で目を閉じて契約の言葉を述べた。
"光の精霊ルナに願う。我と契約を求む"
俺の頭上に
"まばゆい光"
"神々しい光"
が降り注ぐ、光が俺の身体を包みこむ。
光が一層輝き、俺の胸の中に消えていった。
不思議な光を見ていた、神父様が膝を着き、
天に祈りを捧げてていた……
無事に光魔法の契約も終わり、
皆で教会を後にした。
神父様がニヤっとしたのが見えた。
神父様また、公爵殿下に言いそうだなぁ……
町から少し離れた場所に大きな森がある、
あまり人は来ない場所だ、
弱いモンスターもここら辺なら出る時もある。
まぁ出ても警備の騎士も数人居るし、
祖父と慮植先生も居るから大丈夫だね。
少し舗装されてない道を、
森の奥へと踏み込んでいく。
少し歩くといきなり目の前が開けた。
そこは、サッカーができるぐらいの広場だった。ここなら思いっきり魔法使えるね。
騎士達が何やらテントみたいなのを作っている、椅子とテーブルも用意して観戦するらしい……
まぁ見世物では無いだけどね?
慮植先生が俺の側に来た。
「玄徳君、火と風は注意して使ってね……
火事でも起こしたら大変だしね」
そう言うと、テントに戻って言った。
さてと、先ずは水魔法かな?
えーとウォターで良かったよね?
先生の顔を見る、先生が俺の顔を見て頷く。
手の平を前にして魔法を詠唱をする。
"ウォター"
手からあり得ない程の水が勢い良くでた。
あたり一面水浸しになる。
ふむふむ、まぁまぁだな?
でもこれだとモンスター退治出来ないなぁ〜
モンスターを押し戻す感じかな?
さてと水の次は土だね、土は確かアースだな。
また手を前にして魔法を詠唱する。
"アース"
手から土砂が濁流のように出てきた。
少し小さな丘ぐらいになった。
ほーほーこんな感じなんだ。
これもモンスターに対してイマイチ有効打では無いかなぁ。
まぁこれも足止めかな?
土の次は風と行きますか。
風はウィドだな。
手の平を前にして魔法を詠唱した。
"ウィンド"
目の前の土の丘に当たって土が削れていく、
ふむふむ、これは致命傷にはならないが、
使いがって良いじゃないかな?
段々乗ってきたかも。
最後は火だな。
手の平を前にして魔法を詠唱した。
"ファイヤ"
目の前の小さな丘が燃えている。
おおこれならモンスター倒せるんじゃない?
暫くして火は消えた、土が焦げてるのがわかった。
よし、連続でして見ようかな?
"ウォター"
ドバァと水がでる、土の丘崩れていく。
"アース"
土砂が濁流のように出て来て、
先程より少し大きな丘が出来た。
"ウィンド"
丘にめがけて風がぶつかる。丘に少し穴が開いた。
"ファイヤ"
先程より大きな火が丘が全体を覆い尽くして燃やす。
うひょー楽しい!
"ウォター"
"アース"
"ウィンド"
"ファイヤ"
連続で魔法を繰り返す。
そう言えば光魔法も使えるだった。
えーとライトだったな。
"ライト"
眩い光が丘を包む。
よしもっと、連続で素早くして見ようか。
"ウォター"
"アース"
"ウィンド"
"ファイヤ"
"ライト"
あお連続凄い、うう厨二病が疼く……
よーしもういっちょうだ。
"ウォター" "アース" "ウィンド" "ファイヤ"
"ライト"
最後のファイヤからライトが良いなぁ〜こう火が最後光って消えて行くみたいな。
よしだいぶ慣れて来たし、
こんなもんかな?
先生どうだったんだろ?
褒めてくれるかな?
テントを見ると……
雪国のかまくらみたいな土の壁が出来ていた。
「先生どうでしたかぁ?」
かまくらから慮植先生が顔を出す。
あれ?あれ?なんか泥塗れですね……
そのあと祖父が、父上を抱えて、
かまくらの中から這って出てきた……
あれ?皆んなどうしたのかなぁ……?
護衛の騎士も中から這って出くる、
俺の顔見るなり皆んなで抱き合って震えていた……
何かあったのかなぁ?……
祖父がズカズカと俺の方に歩み寄ってきた。
俺がニコっと引き攣った笑みをすると。
祖父もニコっとしてくれた……
拳が頭から降ってきた……
ドカーン
ぎゃー痛い〜ごめんなさい。
すいません、調子に乗りました……
慮植先生が顔に付いてた泥を落としながら、
俺の方にヨロヨロと歩いてきた。
「玄徳君……
暫く……
魔法は禁止でーす。」
「ごめんなさーい」
俺は、皆んなに頭下げて平謝りをした。
暫くして、父上が意識を取り戻した。
「ううう、
俺は悪い夢でも見てたのか……
もう少しで溺れそうになり、
土に埋もれそうになり、
風で飛ばされそうになり、
焼かれる夢をみたが……
最後は光が差して来てた。
天国に行けそうだったなぁ〜」
「……
父上
ごめんなさい。」
皆んなヨレヨレと森を後にした……
父上と祖父が疲れきった身体で馬車に乗りこむ。
慮植先生が、後ろを振り向いていた。
森の中にある、俺が魔法を使った広場を見ていた、そこには大きな丘が出来ていた。
慮植先生がボソっと呟いた。
「魔力が濃いな……少し危険かも」
先生も馬車に乗り屋敷に戻った。
戻ってから父上、祖父、慮植先生に、
こっ酷く怒られたのは言うまでもない……
でも、魔法沢山使えて楽しかったなぁ〜
少し辛抱したら、また魔法使ったも良いとお許しがでるよね?
慮植先生が呟いた事が、
この後現実となるは、直ぐだった……
慮植です。
玄徳君の魔法センスには、頭が上がりませんね……
これで常識と少し手加減を覚えてくれたら……
あと、あの大きな丘、魔力が濃いですね、
何も無ければ良いのですが。
誤字、脱字、見苦しい点も多々あると思いますが、報告して頂きましたら幸いです。