5歳になりました。Part3
読んでくれて、ありがとうございます。
素人が趣味程度に書いている物です、
最後まで読んだくれると嬉しいです。
なんだかんだと、夜からのパーティの準備をしていたら、
すでに夕暮れ時になっていた。
俺は、パーティ用の貴族服をメイドの簡雍に手伝ってもらい、服を着替える
そして昨日頂戴した。
双股剣
【雌雄一対の剣】腰に剣を帯びる。
メイドの簡雍に最後に襟を正しもらった。
貴族の子息、だが家督順位が低い5歳のパーティである。
父上は、ごく親しい人しか
案内は出して無いと言っていたが
そうあまり人は来ないはずと思っていた
そうあの時までは、多くは来ないと……
日が沈むと
さっそくお客様が何人か屋敷に来てくれた。
父上と母上と俺が来客者を玄関先で挨拶をして、出迎える。
「男爵様、商人ギルドの者です。
本日は、おめでとうございます。」
「うむ、ありがとう」
「男爵様、商人ギルドのギルドマスターです
本日は、喜ばしい日です。」
「ギルドマスターよ、ありがとう。」
「男爵殿、本日はおめでとうございます。
御子息ですか?ふむ立派な紳士ですな。」
「准男爵殿、ありがとう。
まだまだ子供ですからこれからですよ。」
執事がホールに案内をする。
直ぐに違うお客様が又来る
あれよあれよと言う間に玄関前には
列が出来ていた……
あれ?今日は人が少ないはずなんだが?
父上と母も挨拶で手がいっぱいになってた。
まぁこれぐらいなら少し狭くはなるが、
ロビーに入るかな?
挨拶の列の並びがピークに達しった頃
いきなり列が2つに割れた、
モーセの海割を見ているかのようだった……
父上と母上、そして執事が割れた列の奥を見ている。
そこには、一段と豪華な馬車が門の入り口に止まっていた。
父上と母上、そして執事とメイドが慌てて
その豪華な馬車に駆け寄る。
俺も只事では無いと思いついていく。
父上が片膝を着く
母上は目線を下げてお辞儀をする。
先程並んでいた、列の人々が一斉に行動をする。
貴族の男性は片膝を着き
そうで無い者は、一歩下がり、頭を下げて目線を下にしている。
どこかで見た年配の執事がこちらに深々と礼をする。
あの時の……そう思った瞬間
馬車の扉が開き、中から老騎士が出てきた
そう、昨日お逢いした
皇甫嵩公爵がゆっくりと馬車から下車した。
皇甫嵩公爵が手を胸ぐらいまで上げる。
一同が一斉に立ち、頭を上げた。
父上が顔を上げて目をパチクリしていた。
公爵殿下が
「急に来てしまい、迷惑だったかの?
劉弘男爵殿、ハハハ」
父上がビックリした様子で答えた。
「いえ、公爵殿下がこのような場所に、
来て頂き誠に感謝しております。」
「ささ、こちらにどうぞ」
「うむ、すまないな。」
公爵殿下は、俺の顔を優しく、
みてから屋敷の中に入っていった。
父上と祖父が公爵殿下の相手をするので先にロビーに行く。
母上と俺が来客者の挨拶を屋敷入り口でした。
あまりにも多くなってきたので、
元起兄様と徳然兄様も来客者の挨拶に回ってくれた。
玄関前も一段落し、足早にロビーに向かう。
ロビーは人で埋め尽くされていた。
一番奥の豪華な革張りのコの時型のソファに、
公爵殿下と父上、祖父、
そして貴族紳士の方々数人が談笑していた。
母上が俺の手を引いて慌てて、
人の波をかき分けて一番奥まで進む。
やっとソファの前に着いたて、
直ぐに俺は挨拶をした。
「本日は、私みたいな、右も左も分からない者の為に、
来て頂きありがとうございます。」
「うむ、急に来てしまい、すまんかったの」
父上が
「何を仰いますか、ここの領地も公爵殿下の物です。
いつ来て頂いても大丈夫でございます。」
「そうだったな、ここの領地もわしのだったか、ハハハ」
「まぁここに来たのは、
玄徳君に会いに来たのだ。
昨日会ってからの、どうしても、
もう一度見て見てみたくてな。
皇帝陛下の用事を明日にして来たのだ、ハハハ」
え?それって不味くは無いの?大丈夫なの?
「宜しかったのですか?陛下を待たせてしまい……」
「宜しいも何も、陛下から来いと言われたのだから、明日にしたところでそう変わらんわ」
「はぁ……なら宜しいのですが」
「玄徳よ、近うよれ」
「はい、公爵殿下」
「うむ、貴族の服も良く似合っておな、
私が授けた雌雄一対の剣も、
その服の色と良く合うな、
良く似合っておるぞハハハ」
和やかに話しが進む……
俺は、父上に付き従い、
他の来客者にも挨拶をしに行った。
商人ギルドのマスター
「流石は、公爵殿下の目に叶った、
男爵様のご子息立派な者ですなぁ〜」
「おっと自己紹介が、まだでしたな、
私の名前は、孫乾と申します」
「ギルドマスターは、この事をご存知でしたのか?」
「我々商人は、情報が命、何でも知ってますよ」ニヤっと笑った。
「昨日の今日で凄い情報網だ……」
「今日ここに居る半数は、
案内状が来て無い人のはず、
何処からか情報を得て、
御子息様を見に来たわけですな。」
「これでもこの町の商人ギルドのマスター、
人を見る目は確かでありますよ。」
「御子息に出会えて感謝ですな、
今日は良い日だ。今後共、良き商いを。」
「そうそう、
冒険者ギルドのマスターも挨拶がしたいと言ってましたよ」
ガタイ良い男が近寄ってきた。
「男爵様、本日はめでたい。」
鋭い目付きで、俺の身体を見る。
「ふむ、坊ちゃんですかい?
ほー随分と鍛えてますな。」
父上が
「玄徳よ、こちらの方は、
この町の冒険者ギルドのマスターだ。」
「俺の名前は、陳到。
玄徳坊ちゃんなら今すぐ冒険者でもやっていけやすね」
「まだ5歳ですよ、買い被りすぎてす。」
「いやぁ俺の冒険者の感ってのが、
ビンビン来てますからね。
相当やれるばすですよ。」
「あと5年も経てば冒険者に慣れます。
その時はよろしく頼んます。」
何処か憎めない人だね。
色々な方に挨拶して回った。
大商人が自分の娘をどうかと言ってきた人も居た……
政略結婚か……てか5歳ですよ……
早すぎるますって。
一通り挨拶をして、公爵殿下の元に戻った。
公爵殿下は、祖父と元起兄様と貴族紳士の方々とお話しをしていた。
「玄徳君皆には、挨拶が終わられたかな?
はい、来て頂いた方々には、
全員挨拶が終わりました。」
「そうか、ならゆっくりとこれで話しは出来るな」
そう言うと、祖父が父上に何やら話しをしている。
父上の渋い顔が見てとれた。
「公爵殿下では、此方に」
そう言うと、公爵殿下を父上の執事室に案内した。
公爵殿下が
「実はのぉ、昨日玄徳君は初めて見たのは間違い無いのだが、
それ以前に前から話しは聞いておったのじゃ、
騙すつもりは無いぞ、神父様から素晴らしい人物だと聞いていたからのぉ〜
私も一度この目で見たかったのじゃよ。
昨日と今日、もう一度見て確信したわい。
やはり凄い逸材だ。
改めてお願いをする。」
「わしにステータスを見せてくれんか?」
「え?はい?ステータスですか?」
「そうじゃ、どうしても確認したいのだ」
父上を見ながら
「ステータスですか……」
父上が困った顔をしながら
「公爵殿下、今日見た事は他言無用でどうかお願いしたい。」
「うむ、皇甫嵩の名において誓う。」
「よろしいのですか?」
「うむ、頼む」
「分かりました。公爵殿下」
"ステータスオープン"
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名前【劉備玄徳】
性別【♂】
種族【人族】
年齢【5歳】
職業【町人】
名称【男爵子息・召喚師】
LV 1
HP 1015
MP 1039
能力
体力『C』
知力『B』
腕力『D』
魔力『A』
機敏『D』
魅力『S』NEW"+1ウンデイーネ"
運『A』
魔法『火・水・風・土・光』
ギフト
【※※※※】
【全知全能】(ぜんちぜんのう)
すべてを理解し、どんなことでも行える能力
○ある一定の条の下で、発動するスキル
【※※※※】
【徳高望重】(とくこうぼうじゅ)
人徳が高く、人々からの信望が厚いこと
奴隷<領土<配下<家族
○HP/MP/全ステータスUP
○経験値×2(仲間の人数で倍率が変化する
精霊の加護
☆ウンデイーネ
魅力が1段階上がる
水魔法(水魔法ダメージ大)(水耐性)
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公爵殿下が口を開けてパクパクしている。
暫くして……
「世の人生でこれ程までのステータス見た事ない、
冥土の土産に良い物を見させて貰った。
玄徳君、クローズしても良いぞ」
"ステータスクローズ"
「今日は、実に良い日だ、
玄徳君困った事があれば何でも言ってこい。」
執務室を出てロビーに戻る。
ソファに座るなり、
公爵殿下は大きな声で皆が聞こえるように話しをした。
「気に入ったっぞ、気に入ったぞ」
それを見て来客者の一同が玄徳を見た……
その目は、これからこの子と、どう接するか、
どう取り込むか、来客者のほとんどはそう考えたに違いない。
パーティもそろそろとなった時
父上が皆に挨拶をする。
「本日は、玄徳の為に来て頂き、
ありがとうございます。
この縁を大切にしとうございます。
玄徳を始め劉家を今後共よろしくお願い致します。」
「よろしくお願いします。」
大きな拍手がロビーに鳴り響いた。
パーティの終わりである。
一番最初に公爵殿下が馬車に乗り帰られた。
順に皆も馬車やら徒歩で帰宅して行った。
そんな様子を屋敷の前で父上と俺が最後まで見送っていた。
父上が
「ふぅ……疲れたな」
そう言うと、ロビーに戻って、ソファにドカっと腰を掛けた。
家族と執事とメイドがロビーで片付けをしていた。
父上がソファから立ち上がり、
「今日は、皆のおかげで無事に出来た。
本当にお疲れ様だった、ありがとう」
と言いながら皆に一礼をした。
俺も続いて、
「今日は、私の為に色々お手伝いした頂きありがとうございます。
この日の事は忘れません。
家族の皆様、執事、メイドの皆様
本当にありがとうございます。」
俺も深々と頭を下げて一礼をした。
皆から拍手された。
感謝しても、仕切れないなぁ〜
父上が
「今日は、皆疲れたであろう?
食べ物だけ、片付けたら、
今日は終わりにしよう。
明日、皆んなで掃除と片付けだな、
わしも手伝うぞ」
執事とメイドが
「はい、ありがとうございます」
そうして、5歳の長い一日が終わったのである……
言うまでも無く寝室に戻って、
ベットにダイブした後は覚えてない。
メイドの簡雍です。
今日の玄徳様は、服もバッチリ決まって紳士でした。
パーティには、公爵様も来て頂き、玄徳様は流石です。
怪しい商人や准男爵が自分の娘を売り込んでましたが、玄徳様の妃は……
誤字、脱字、見苦しい点も多々あると思いますが、報告して頂きましたら幸いです。