5歳になりました。Part 1
読んでくれて、ありがとうございます。
素人が趣味程度に書いている物です、
最後まで読んだくれると嬉しいです。
久しぶりに、夢を見た……
誰かの声がする
俺の名前を呼んでいる
女性が側に立っている
こちらを見てる
哀しそうだ
何故か胸が苦しくい……
目が覚めた
頬に涙の後がある。
俺は泣いたのか……悲しい気持ちだが、
何故か思い出せない。
ベットの上で少しゆっくりぼぉーっとしているた。
扉をノックする音が聞こえた。
トントン トントン 4回だ、
メイド【簡雍】だ、扉のノックするリズムでわかるようになってきた。
「おはようございます。玄徳様。
5歳の誕生日おめでとうございます。
今日は大事な日ですからね。粗相の無いように、
早めに用意して教会に向かいましょうね。」
俺は、昨日街で新調した貴族の服に袖を通す。
ゆっくりと食堂へ向かった。
食堂には家族全員が集まってた、
父上、母上、祖父、姉上、
そして元起兄上、徳然兄上、蘭夫人も一緒に食事をとる。
父上が席を立つ。
「今日は、実に素晴らしい、
家族と一緒に食事ができる良い日だ。
皆には、玄徳の5歳の祝福で集まってもらった。それとは別に3つ報告がある。」
「先ずは1つ目だ、
結の帝都学園入学が決まった。
徳然と同じく魔法科だ、結よ魔法科は厳しいと聞くが頑張ってくるのだぞ、徳然も居るから頼るとよい。」
「私の娘ね、頑張っだね、おめでとう。」
「結ちゃんおめでとう。」
「結、おめでとう。」
「結姉様おめでとうございます。」
皆が拍手をする。
恥ずかしそうに、結姉様は、席に立ち頭を下げた。
「次に、今年で元起が帝都学園を卒業する。
そして宮廷騎士の試験にも合格した。
来年からは、宮廷騎士として、皇帝陛下に使えることが決まった。」
「兄様おめでとう。」
「元起よ、よく頑張った。」
「玄起様、おめでとうございます。」
「おめでとう、頑張って」
皆が手を叩いて拍手して祝福した。
玄徳兄様が席に立ち。
「劉家の名に恥じぬよう、皇帝陛下の宮廷騎士として頑張っていく所存であります。」
そして、父上がひと呼吸した後に言った。
「凛に子供が出来たのだ。」
何い〜弟か妹ができるのか?……
母上を見たら、顔を下にし優しく微笑んで自分のお腹をさすっていた。
「劉弘よ、でかしたぞ、これで劉家もますます発展するだろう。」
「父上、凛母上おめでとうございます。」
「父上、おめでとうございます。」
「父上、母上おめでとうございます。」
「凛さん、おめでとう。」
皆が祝福をのべる。
朝から良い事を沢山聞けたね。
今日の祝福も無事に終わると良いなぁ。
家族で食事をした後、別々の馬車に乗り教会に向かう。
教会の前では、神父様と教会関係者の人が出迎えてくれた。
この教会は、俺が1歳になった時に来て以来だなぁ〜確か綺麗なステンドグラスと天使の絵が非常に印象的だったのを覚えてる。
神父様が父上とお話しをしている。
神父様の優しい目で俺をみている。
そっと俺の頭に手を乗せてきた。
神父様は、俺に話しかける。
「今日の日をどれだけ待ちわびたか、
玄徳様に良い祝福があらんことを。」
そう言うと、神父様に連れられ礼拝堂のなかに入る。
先に父上と母上が礼拝台から
一番近い席に腰を掛けた。
反対側の席には、元起兄様、徳然兄様、蘭夫人、
その後ろの席に、祖父と姉上が順に椅子に腰をかけて行く。
俺は、一番最後に神父様と一緒に礼拝台近くまで来た。
俺は、礼拝台の前で両膝を床につけて、
両手を握りしめ、目をゆっくりと閉じた。
「それでは、始めさせて頂きます。」
「汝、玄徳は、神の祝福を受けた者、
祝福の加護を解放せんし者、
秘められた力を解放されたまえ」
"神よ、この者の、祝福の力を解放せん"
俺の頭上に
"まばゆい光"
"神々しい光"
ゆっくりと舞い降りてくる。
どこからか清らかな鐘の鳴る音が聞こえた。
そして光は、俺を包む……
おお?鐘の鳴る音が聞こえたよね?
そっと目を開けると、
神父様が俺の顔みていた。
優しい目で俺に微笑んだ。
教会を出る時に、神父様が俺に言った。
「やはり私がここに来たのは、天の導きでした。神の使徒よ。」
神の使徒って……そんな大それた者では無いですよ。
神父様と教会関係者が見守るなか、教会を後にした。
家に着くと、慮植先生が出迎えてくれた。
父上と祖父、そして慮植先生と一緒に父上の執務室に入る。
慮植先生が初めに、
「玄徳君おめでとう。5歳の誕生日だね。
教会での力の解放は無事に終わった?」
「はい、先生大丈夫だと思います。」
「なら、ステータス確認しても大丈夫ですね」
「えーと、慮植先生?ステータスは人には見せては駄目ですと言って無かったですか?」
「うん、但し5歳の時は、両親、家族には、
ステータスを見せる風習があるんだよ、
今までお世話になった方々に、
私はここまで立派に育ちましたと、
確認をして貰うんですよ」
「そうでしたか、分かりました。
父上、私のステータスを見て下さい。」
父上が俺の顔見て真剣に話しをしてきた。
「玄徳よ、おまえには、秘めたるものがある。
どんなステータスが見えようとも驚かない。
さぁ玄徳よ見せてくれ」
うん?驚かないとか何だ?
普通のステータスだと思うのだが?
大きく息を吸って……
「では……」
"ステータスオープン"
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名前【劉備玄徳】
性別【♂】
種族【人族】
年齢【5歳】
職業【町人】
名称【男爵子息・召喚師】
LV 1
HP 1015
MP 1039
能力
体力『C』
知力『B』
腕力『D』
魔力『A』
機敏『D』
魅力『A』
運『A』
魔法『火・水・風・土・光』
ギフト
【※※※※】
【全知全能】(ぜんちぜんのう)
すべてを理解し、どんなことでも行える能力
○ある一定の条の下で、発動するスキル
【※※※※】
【徳高望重】(とくこうぼうじゅ)
人徳が高く、人々からの信望が厚いこと
奴隷<領土<配下<家族
○HP/MP/全ステータスUP
○経験値×2(仲間の人数で倍率が変化する)
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父上と祖父、そして慮植先生までが、
驚愕の声をあげていた。
「何ぃ〜」
「何だと……」
「どういう事なの??」
皆んなが、開いた口が閉まらない状態だった。
俺もマジマジと見た……
おおお
HP、MP1000とか日頃の特訓のせいかだな。
あとは、魔力A判定
おおおお、魅力A判定じゃんこれはまあまあか?
ステータスを食い入るように見ていた。
少し経ってから。
慮植先生が首を横に振って否定するかのように、おもむろに話した。
「あり得ないですね、
全てにおいて規格外……です。」
「常識的にありえん。」
「流石はわしの孫だな」
慮植先生が説明しだした。
「先ずは、上から名称欄、
【召喚師】
とありますね。
とても珍しい固有名称です。
これはペットとか魔物、
又は悪魔とか召喚出来る者です。
玄徳君は多分ウンデイーネ様を召喚出来るんでは無いでしょうか?
精霊を召喚出来るから召喚師になってると思います。」
「次は……HPとMPですね……
初期で1000とかありえませんね。
中級職の強い戦士の方とか中級職の魔術士以上あるの……
この先がどうなるのか……」
「特筆すべき能力は、
知力『B』魔力『A』魅力『A』運『A』
ですね……帝都学園の魔法科を卒業したら知力と魔力はBぐらいになると聞きますので。
今の状態で帝都学園卒業レベルと言う事になりますね。
あと、魅力と運に関しては伸ばそうと思っても出来ない能力なので、
運が良いとしか言い様が無いですね。」
溜息を吐く。
「ふぅ……」
「魔法の適正については、
教会の神父様と私の読み通り……
四大元素魔法と光魔法。
四大元素魔法全て使える人は、全世界でも100人居ないと思います。
それと同時に光も使えるなんて、
これがどれ程凄い事か……
ちなみに私でさえ……四大元素魔法の内、
火だけは祝福無し、3つ出来るぐらいです。」
「まぁ最後に……ギフトですね。
私達には【※※※※】にしか見え無いので、
内容は分かんないですが、
1万人に1人ぐらいの割合なので凄いとしか言えません。」
「トータル的に見ても溜息が出るほど羨ましい限りのステータスでした……」
「はぁ〜」
「凄いですね……」
「何と言ってよいのやら。」
父は顔を横に振り、あり得ないとか言っている。
祖父は、まだマジマジと見ている。
慮植先生は何やらぶつぶつ言っている。
あれ?あれ?おめでとうとか無いの?
まぁギフトの内容は教えて無くて良いのかな?
ちょっとヤバイ気がするギフトだけど……
慮植先生が皆んなを見て話す。
「まぁそれでは、魔法の契約もあるので、
一度ステータスクローズしてから、
外に出て契約をしに行きましょうか」
「はい、分かりました。
魔法契約は早くして見たいので、
宜しくおねがいします。」
"ステータスクローズ"
父上が
「玄徳よ、ステータスの開示は今後二度と人前ではしない事……よいな」
「お爺様も、慮植先生も他言無用でお願いします。」
「はい、分かりました父上」
慮植です。
改めて、玄徳君の潜在能力が凄いと、確証しました。
今回は、ステータスです。魅力Sとなってましたが、
私の予想では、多分補正がかかってると思います。
これは、ウンデイーネ様の影響ですね、
レア魔法アイテムでステータス向上とかあるのですが、
その上がりと同じ要領だと分析しました。
まぁ後は、玄徳君の魅力を肌で感じたい……
誤字、脱字、見苦しい点も多々あると思いますが、報告して頂きましたら幸いです。