第4話 そんな顔にもなるよね
砦から戻り、何日かギルドに通っていたら姉さんの二つ名が笑顔になっていた。
まぁ魔王様と素手で殴り合いながら、鼻血出しつつ歯をむき出して笑顔だったのが、原因だと僕は思う。
ってか多分、あの時の五人の誰かが広めたと思うんだよね。一応一緒に護衛任務についてたし、それと初日の喧嘩も原因だろうなぁ。未だにあの倒れてた人達を見ないし。
因みに姉さんは姉さんで、二つ名が付いて喜んでいた。けどね、ヤバイって付くからね? 笑顔がヤバい奴って言われてるんだからね?
まぁ、この街から離れれば二つ名も消えると思うけど、最悪もっと変なあだ名がつきそう。
「さーて、今日は何があるかなー」
「ノルマがなくて適当に狩るだけでいいなら、ゴブリンかオークでいいんじゃない?」
ギルドに着いて掲示板まで行くと、噂話がヒソヒソと聞こえてくるが、素手で魔王様と笑顔で殴り合った噂ばかりだ。
そしてまったく気にしないのもどうかと思う。
「人が多いと、魔力溜まりができやすいって噂は本当かしら?」
「だから街の近くの弱い魔物が減らないんでしょ。大物狙いには関係ないけど、こういう地味な奴も必要だから、誰かがやらないと」
「兵隊さんがいるんだから、適当に駆除してくれればいいのにね」
「僕達の仕事を取らないでいるんでしょ。それと兵隊さんは、お金をもらって鍛えてるから、大規模にならない限り動かないと思うよ」
「それもそっか。すみませーん、公式掲示板の一番を受けたいので、通行許可書を二つ下さい」
姉さんは薬草採取がメインの、その辺にいる魔物を見つけたらついでに狩るという、ノルマが低く設定されている、通行料を払わないで街に戻れる許可証が出る依頼を、受けに行ってしまった。
特に目的もなく、繋ぎで日銭を稼ぎつつお金が溜められればいいんだし、文句は特にないので、何も言わずに見ているだけにした。
なんだかんだでまだランクアップできてないし、今はこういう地味な事しかできないから仕方ない。
「さーて。この間最前線に行く途中にあった一番最初の森に、薬草採取系の依頼が出てるから、狩りとしては狙い目じゃない?」
「だね。薬草は主な収入にならなければいいけど……。徒歩で一日くらいの場所だから、ゆっくり行っても到着は二日目の昼前。宿屋に少し遠出する事を伝えないと」
ギルドから出て、そんな事を話しながら歩き、宿屋までの道のりで必要な物を買い、一度宿屋に戻って遠征の準備をし始め、宿屋に一声かけてから出かける。
ってか僕は薬草採取がメインじゃないと思ってるし、姉さんは最初から薬草の方がついでだと思っていそうだ。
□
あれから特に何もなく道を進み、一日目の夕方には森が見える場所までついた。滞在予定で荷物が少し多いけど、大体薬草採取目的と同じ時刻で着けたのは嬉しい。
「ふーやっと見えたわね。馬でも借りればよかったかしら?」
「場所が微妙なんだよね。歩いて一日だし。これで学んだら、次から借りればいいんだけど、馬を借りる料金で、どのくらい稼げるかになっちゃうよね。現地に長期滞在するなら別だけど」
「それもそうね。んじゃ私は森から薪を拾ってくるから、ミエルはテントと夕食の準備をお願い」
「はいはい。テントを立てたら下ごしらえでもして待ってるよ。暗くなり始めてるから、奥まで入らないでよ」
「わかってるって」
僕が軽く注意をしたら、姉さんは手の平をヒラヒラとして森の方に歩いて行ってしまった。
そしてため息を吐きながら、リュックからテント一式を出し、さっさと組み立てて、魔法で土を盛り上げてコの字型のコンロを作って、鉄の棒を横に置いてから野菜を切っていく。
滞在しても二日か三日、往復の移動に約二日なので、あまり重い物は持ってこなかったが、魔法で水が出せるのは強みだ。
「ふー。こんだけあれば足りるでしょ」
戻ってきた姉さんは、コンロの前に薪を置き、襟を指でひっかけて少しだけ暑そうにして、パタパタと服から熱を逃がしていた。多分夕食後に、魔法でぬるま湯を要求されると思う。
「汗かいちゃったし、食事ができる前にお風呂入りたいから、いつものお願い」
今だったか。まぁ、一応女性だしね。仕方ないっちゃ仕方ない。
「自分でテントの向こうに布を張ってね」
「はいはい。それくらいできるわよ」
木を組んで火を付け、フライパンを乗せた頃に声がかかったので、テントの支柱から少し離れた場所に棒を一本立て、紐を通して布をかけただけの、即席の入浴場ができあがっていたので、距離を目視で確認して【ぬるま湯】を浮遊させ、足元に【石板】を置いた。
「ありがとー。覗かないでよ!」
「覗かないよ」
このやり取りも毎回のお決まりみたいな物だ。そしてなんかバシャバシャと聞こえ始め、しばらくしてからいつもみたいに声がかかるので、その辺に水を投げて四散させる。
姉さんは痩せてもいないし、筋肉がムキムキって訳でもない。胸は普通程度だし、顔も整っているので、見る人が見れば好きになる人は多いと思う。
ただ、性格が難点だと思う。スズラン母さんみたいな少し勝気な性格と、不意打ちは戦いの常套手段って父さんの教えで、こんな感じになっちゃってるだけで。
「あーサッパリした。ご飯は何?」
そしてタオルで髪を雑に拭きながら、少しだけラフな格好で畳んだ布の上にあぐらで座る。まあ姉弟だから別にいいけど、他の人がいたらどうなるんだろうか? あ、最前線に行く時もあぐらだったっけ……。
「薄切りジャガイモとベーコンにチーズ乗せただけ。スープはチーズを入れる前のを細かくした物に塩コショウで味を調えただけ」
「タマネギなかったっけ?」
「帰り用。はい、パン」
「ありがと。この保存用のパンもどうにかならない物かしら? パサパサなのよね」
姉さんはパンを受け取ると、文句を言いながらカップに入ったスープに浸して、モグモグと食べている。
「この中で一番まずいのが、パンなのよね」
「んじゃ、父さんがやってたの真似するか。僕も不味いって思ってたし。旅先でいきなり、思い付きでやるようなものじゃないけど」
そう言いながらリュックから小麦粉を取り出す。
「あー。オーブンで焼かないパンね。先生も言ってたわね。貴方達の父親は、パンっぽい物をフライパンで作ってましたって」
「そうそう。作り方だけは聞いてたし、食べ終わったら作って明日にでも焼いてみるよ。味は期待しないでね。それと買い込んだパンの消費は絶対にするからね?」
「わかってるわよ。じゃ、もう一個ちょうだい」
姉さんはそう言って、少し多めにパンを食べようとしてきた。
「そのパンが不味くて食べられなかったら最悪だから、保存用パンの消費は最終日ね。悪いね」
そう言いながらパンをスープで無理矢理流し込み、メインのジャガイモを食べて口直しをする。本当に味が酷い。
「んじゃ、食器洗っておいて。今度は僕がお風呂に入る」
「はいはい。覗かない覗かない」
「まだ何も言ってないよ」
そう言いながら、姉さんが張った布の向こうに行き、服を脱ぎながら【ぬるま湯】で作った水球を浮かせ、とりあえず腕から中に入り、頭だけ出して一息つく。
本当コレができるだけで、沢山のパーティーから引っ張りだこらしいけど、父さんが昔からやってたし、ここ最近では熱湯やお風呂くらいのなら問題はなくなってきた。凍らせる事はできないけど。
覚えちゃえば簡単なんだけどなぁ……。ってか座りたい。イスを作りたいけど、石は温まるまで時間かかるし、土は泥水になるしなぁ。
まぁ、これが終わったら座れたり寝れるからいいけど。
そしてお風呂から出て、小麦粉に砂糖を入れて塩を一つまみ、そして【水】を入れて練って丸めておいて、濡れた布をかぶせておく。これでよかったはずだ。そして膨らんでればフライパンで焼くだけになる。
「それでいいの?」
「そう聞いてる。本当はパン種みたいな奴があればいいんだろうけど……。ローブの内ポケットに入れて持ち歩くかな、寒いとダメだから人肌で保存ぽいし。うん、今度から持ち歩こう、膨らみ方が全然違うらしいからね。んじゃ、夜中に姉さん起こすのが面倒だから、僕が先に寝るね」
「はいはい。んじゃいつものねボウルね」
「そうそう、いつものね」
そう言ってテントに入り、自分の寝袋を広げてさっさと眠りにつくことにした。
◇
翌朝。膨らんだ小麦粉を見ながらニコニコし、丸めてから表面に薄く油を敷いたフライパンに置いて焼き、焦げ目がついたらひっくり返して、少しだけ水を入れて蓋をしてちょっとだけ待つ。
そしていい香りがしてきたら、蓋を開けてちぎって食べてみるが、保存優先のパンよりはかなりマシだ。
それを皿に置き、ベーコンとタマネギを炒めながらコショウを入れて、チーズを削って入れる。
「姉さん。朝だよ」
「ん……」
一声だけかけると直ぐに目を開けて起き上がったので、テントから出てくるのを待つ。多分着替えるけど、家や宿じゃないし、あのまま上に着こむだけだけど、一応姉でも女性だし。
「パンっぽいのがある」
「さっきちぎって食べたけど、美味しかったよ。小麦粉だけ濡らさなければこっちの方が良いかも。けど塩と砂糖を持ち歩く量が増えるから、長期の場合は重さと相談だね」
「私が持つわよ? いっただきまーす。んー! 冒険者用のパンなんかもう食べられないわね」
姉さんの評価もいいみたいだ。けど予備として、保存優先のパンは一応持ち歩くべきだとは思う。
「粗食に慣れないのは、父さんの料理を、食べ慣れてるのが駄目なんだね」
「あーソレ私も思った。保存食に慣れないと色々と不味いわね」
「虫や草を食べてても、それはそれだしねぇ……」
そんな会話をしながら朝食を済ませ、後片付けをして、全ての荷物を背負って移動を始める。
「さて、薬草でも取りながらなんか討伐しましょうか」
「一応依頼内容のメインは薬草だしね」
姉さんは獣道のような、草の生えてない場所を選んで歩いているが、色々なポーションになる薬草を見つけたら、根っこは残したまま槍で掃い、麻紐で縛りながら歩き、腰のベルトの金具に引っ掛けている。
「獣道沿いなのに、取りこぼしが多いわね」
「逆にこういう場所は探さないんじゃない? 採取目的だったら雑に歩くし、討伐目的だったらこういう場所を歩いて奥に行くし」
「そうかもね。あ、野草」
そう言ってまた槍で掃って、今度は食糧を採っている。
そして姉さんは無言のまま【黒曜石の斧】を作り出し、大きく振りかぶって投げ、何事もなかったかのように歩き、ゴブリンの頭に斧が刺さったまま討伐部位を剥いでいた。
愛用のナイフを汚したくないのか、ご丁寧に【黒曜石のナイフ】で剥いでるし。
「まぁ、街から一日なんてこんな物よねー」
「こっちは一言声をかけて欲しかったけどね。いきなりだと驚くよ」
「声を出す訳にもいかないし。仕方ないわよ」
そう言って革袋に討伐部位を入れて、使った黒曜石のナイフはその辺に、練習するかの様に投げて刺していた。
魔法で作り出した物は、込めた魔力がなくなれば消えるので、叩きつけたり、放っておけば消えるが、出した物がもったいなかったのか、良く投擲の練習で投げている。ちなみに頭の斧は投げずにそのままだった。拾うのが面倒だったんだろうか?
そして持っている槍で倒さないのは、多分採取する時に血の付いた槍で掃えないからだと思っている。
「姉さん、あれ見て」
僕は獣道を進みながら、左右に気を配って歩くと遠くに違和感を感じたので、そっちの方に指をさす。
「ん? 何よ。あーはいはいトレントね。どうする? 目撃情報とか討伐情報はまだないけど、見つけたからには処理しないと不味いでしょ。ここは薬草採取場所に指定されてるし」
「テリトリー内に入らなければいいけど、あいつ自分の近くに薬草を植えるんだよね。ほら、結構植えてあるし」
トレントは根っ子を引きずって動くから、よく見ると地面に引きずった跡が結構ついてる。だから変な風に土が盛り上がってたり、動いたばかりだと草が生えてなかったりとか、結構見つけやすい。
けど重いから、その分攻撃が当たると吹き飛ばされる事があるくらい危険だ。
薬草目的で近寄ってきた駆け出し冒険者を倒し、根元に埋めて養分にする、妙に頭のいい魔物だ。
「ミエルが範囲外から雑に高火力の魔法を放って、それから決めましょうか」
「簡単に言ってくれるね。まぁ、それが一番だけどね。じゃ、いいの?」
「いつでもいいわよ」
姉さんが槍を構えたので、なるべく重く、先の尖った石で矢を飛ばす速度のイメージをかなり強め、【尖った石】を飛ばすと、それに合わせて姉さんが駆けた。
そうするとトレントの幹の半分くらいを、強風で折れた感じで吹き飛ばし、枝や葉を揺らし、根っ子をウネウネとさせて、辺りを薙ぎ払っているので、多分効果はあるはず。
そして姉さんは、暴れているトレントの根っ子や枝を槍で払い続けているので、もう一度同じ魔法を発動させ、削ぎ落とす様にして近い場所に中てると、メキメキと音を立てて自重で折れるが、まだ動いている。
それに姉さんが乗り、槍を顔っぽい場所の中央に思い切り突き立てると、刃の部分が完全に埋まってトレントの動きが止まった。
「やるわね。一撃で半分削るとか」
「父さんのとはかなり別物だけど、これくらいなら僕にだってできるさ」
そう言って笑顔を作り、とりあえず無事な薬草を採取しておく。
「トレントかぁ……。売却部位を運ぶのって業者を呼ばないとダメなのよね……」
「とりあえず大型魔物用の討伐部位を取って、討伐証明書を張ってくしかないよ……」
僕達二人は、動かくなったトレントを見て、ため息交じりでそう言い、皮の一部を剥いで、特徴のある一本だけ紅葉している、葉のついた枝を切って、リュックに挿しておく。
そして魔法処理された討伐証明書に、ギルドカードに書かれている番号と名前を書いて張り付けておく。こうしておけば、一応討伐証明になるとか言っていたし、横取りされてもギルドの人間じゃないと剥がせないし、剥いだ皮と枝の切り口が証明になるらしい。
それと、なんかこの紙の魔力を追って、たどり着けるらしいけど、範囲が結構狭いらしいので。大体の位置を知らせないとダメらしい。
ちなみに基本少人数での、大型の魔物討伐ってこんなのらしい。けど生物だった場合は遠いと腐るので、取れるだけ取るみたいな事を聞いた。
ドラゴンだと鱗とか牙、内臓の一部だったり。損はしないから、最低限の物だけ残して捨てて、詰められるだけ詰めるって聞いたなぁ……。
もう少し認識できる範囲か間合いが広ければ、飛竜みたいなのを弓で狙って後を追えそうなのに、出回ってないって事はないって事なんだろうな……。
「けどさ、これ素材取れるのかしら?」
「根本じゃなくて、真ん中から折れてるからね。長い木材にはならないだろうね」
「盾かしら? それとも握り柄とか鞘?」
「まぁ、僕達が考える事じゃないね。とりあえずどうする? 討伐部位は取ったけど、素材としては高値にならなそうだから、もう少し狩りでも続けようか」
「そうね」
そんな会話をして、とりあえず森をさまよう事にした。
◇
「あー、やっと着いたよ。もうリュックに、吊れるところないってくらい僕ら草まみれじゃん」
森で二日間狩りをして、荷物の量的に引き上げてきたけど、まだまだ狩れた気がする。
「ミエルはまだマシでしょ。私なんかトレントの枝が四本も刺さってるのよ!? 葉っぱがあるから結構重心が取りにくいし」
あの後にさらに三体ほどトレントを見つけ、リュックに枝をどんどん突き刺しながら薬草を採取し、ゴブリンやオークの討伐部位も革袋に結構多めに入っている。
そして門番さんになんか変な眼で見られるし、ギルドの入り口で枝が引っ掛かって注目を浴びるしで、結構恥ずかしかった。
そして買い取りカウンターまで行くと、特に並んでなかったので直ぐに買い取ってくれるので、さっさと荷物を下す。
「お、結構状態が良いな。最低十束だから問題はないけどよ、採りすぎじゃねぇか?」
「トレントがいたのよ。私達だって、ちゃんとルールくらい守って採取はしてるわ。そんな見かけ次第取るとか、あくどい事はしないわよ」
姉さんはそう言って、リュックからトレントの枝を引き抜き、カウンターに乗せた。
「噂は聞いてるけどよ。お前等は低ランクなんだから、もう少しランクが高い奴に任せる様に、さっさと帰ってこいよ!」
「低ランクでも狩れるんだから、狩っても問題はないでしょ!」
「そもそもこの通行書、薬草採取用じゃねぇかよ! 薬草採取に行って、ついででトレントを狩るなよ!」
「出会っちゃったんだから仕方ないでしょ!」
カウンターのおっさんと、言い争いになっちゃったよ。
「すみません。一応狩れるのは事実ですし、自己責任なのでこの辺で勘弁していただけないでしょうか?」
「ったく。姉弟そろって、冒険者デビュー前にどんな訓練してたか知らねぇけどよ、先輩の顔くらい立てろよな」
「ははは、すみません。僕達は、狩れそうなら狩るって方針ですので」
僕は苦笑いをして、ゴブリンやオークの討伐部位も出し、平謝りをしつつおっさんの愚痴を素直に聞いていた。
「ほら、買取証明だ。受付に持っていけ。それと、トレントの討伐場所はちゃんと報告しろよ」
「えぇ、ありがとうございました」
僕は買取証明を受け取り、受付まで行き、その紙と通行書を提出した。
「あの。この通行証は薬草採取の依頼ですよね?」
受付に行くと、お姉さんにもそんな事を言われた。多分僕でも言うと思う。
「もちろん。ほら、薬草は指定された数よりは多いわよ? ついでに色々狩ってきたけど。あーそうそう。トレントも出てたから、ランクが高い人に討伐依頼を出しておいた方が良いわね」
「……ってな訳ですので、手続きは僕がします」
そう言ってリュックを下ろし、ギルドカードを提示する。
「では、こちらが買い取り金額になります。トレントは回収でき次第査定を行い、後日通告します。お疲れさまでした」
受付のお姉さんが、引きつった笑顔でギルドカードを返してくれ、少し重い布袋をジャラリと置いた。
引きつった笑顔なのは、結構細かく討伐場所を描いたからだろうか? それともトレントを四体狩ったからだろうか? 多分両方だろうね。
父さんが教えてくれた特徴のある絵の描き方と、エルフ直伝の歩行による位置の把握方法で、特徴のある場所さえ見つけられれば、誰にでも理解できる図になっている。
父さんと先生に感謝だね。