ラファエル前派が平面的に?! 加純さま作品
さて。前回からひと月も経ってしまいましたね。
自他ともに認めるのんびり気まぐれ更新の私ですが、さすがに主催企画の作品紹介とあって、更新せねばとは思っておりました。
さて、今回もアナログで攻めていこうと思います。二回目から六回目まで、せっかくアナログのご紹介を続けたのですからね。毒を食らわば皿まで、です。(ことばの使いかた違う? それはご愛嬌というものだっ。)
加純さま作『読書する女たち』
おおっ、おおお、女たちっ。ふたりいるっ。
なんでしょうこれは。ラファエル前派の絵画を想起させますね。
最初に思い浮かべたのはローレンス・アルマ=タデマ。古代ギリシャ・ローマを題材に優雅な絵を描いた画家です。
そして、左側の女性(フラゴナールの絵にはいないはずの女性ですが)、こういうお顔の美人さん、まさに、ロセッティやバーン=ジョーンズといったラファエル前派の画家の描く特徴的な女性じゃないですか。
でも、画風的にはラファエル前派の写実的なタッチとは違って、ミュシャとか……、平面的な浮世絵の影響を色濃く受けた画家に近いのかな。輪郭線もはっきりしています。そうそう、スウェーデンのカール・ラーションって画家を最近知ったけれど、近いかも。
というわけで、今回は美の世界へとひきこませるふしぎさと優しさを兼ね備えた加純さまの作品でしたね。ありがとうございました。