お上品な少女のあどけない表情、遥彼方さま作品
早いものですね、もう十月ですよ。この紹介文エッセイに一年以上かけるとは思わなかったわ。みなさん、マイペースなレモンでごめんなさいね。
前回は、装飾的な輪郭線が特徴的な絹ごし春雨さまの作品をご紹介しましたっけ。今回は、もうすでに紹介したと思い込んでいたので、「え、まだだったの!」とレモンびっくりな作品をご紹介しますよ。(知るかよ)
遥彼方さま作品『読書する女』
ふふ、なんかお上品ですね。ヨーロッパに憧れた日本人漫画家が描いたような雰囲気です。(どんな形容だよ)
じつは私、今回の企画の題材に選んだフラゴナールの『読書する女』の実物をまだ見たことがないんですがね、遥さまの絵を見て、昨年来日したルノワールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像』を思い出しました。ぴしっとした上品な雰囲気ながら、ちゃんと幼子らしいあどけなさというか、年相応の表情が見えるもので。
まあでも、ルノワールのあの作品を見たときには、私はその隣の壁に展示されていた裸婦像(これもルノワール作品)のほうに釘付けだったんですがね。(なんの話だよ)
それにしてもお嬢ちゃん、お胸のリボンが特徴的ですね。水槽の中で広げたら、綺麗だろうな。(どんな感想だよ)
そんなこと言ったら、キリリとしたお顔のお母さんが登場して、私を少女から離してお外へ放り出すでしょう。少女はそんな私を窓から見て、あどけない笑みを見せるのです。(もうどんなシチュエーションだよ……)
というわけで、今回はあどけなくもお上品な少女を描いてくださった、遥彼方さまの作品でした。ありがとうございました。