なんとも静謐な……、汀雲さま作品
さてと。早いもので、令和になってもう一月が経とうとしています。しかしあれですな、「令和元年、令月の花すでになし」とは、なんとも皮肉な風情ですな。(なんだそりゃ)
前回は、押根こむるさまのネコ科愛あふれる作品をご紹介しましたが、今回は静謐な雰囲気の作品をご紹介しますよん。
汀雲さま作品『【名画企画】読書する女 』
おお、これは……!
画像クリックしてそちらのURL見てもらえればわかるのですが、iコードが「債務はなく」、そしてユーザIDが「ヒナプ……」あ、惜しい。最後"6"だったら、「ヒナプロジェクト」と読めたのになあ……(どうでもいい)
フラゴナールの描いたのよりさらに小さいご本を見ている少女。真っ白い肌に薄めの色彩、細い輪郭線が、品のある静謐さや幽玄さを醸し出していますね。
痩せた顎のラインや頸、そして切なげな表情も相まって、思いびとの帰郷を待ちながらそのまま歳をとっておばあさんになってしまう一途なヒロインの姿を思い浮かべてしまいます。小さな本には旅に出てしまった愛する人の写真、そして、一日になんども歌う、『ソルヴェイグの歌』……なんて想像して……。
この少女は、そっとしておきましょうか。下手なこと尋ねてしまっては、壊れてしまいそう。
なので代わりに……、服の皺、クッションの皺と縫い目が、写実的でいいですね……と、コメントを付け足しておきましょう……。
というわけで、今回は静謐で切なげなお嬢さんを描いてくださった、汀雲さまの作品でございました。ありがとうございました。