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2 ある日の夜

続きです。


銀髪の女性が月に照らされ幻想的な雰囲気を醸し出している。

彼女の肌は白く、暗闇の中でもそれがわかるほどである。

目は澄んだ水色で服装は白のワンピース。

全体的に清楚な印象だ。

「で、何をしているんだい?」

「散歩です。」

流石にいきなりすぎてちょっと無様な声を出したが問題ないはず。

「最近は物騒だからね。さっさとおうちに帰りなさいな?」

(余計な御世話だ)

「先月で十八歳になりました。子ども扱いしないでください。」

少し強めに言った。

(まぁ、顔とか身長とか中学生からあまり変わってないかもしれないけれど、幼い顔つきでも、身長が低いわけでもない。)

「へぇ、えっと...高校3年生..かい?それは悪かった。たしかに、もう選挙権もあるし、四月に社会人になる人へいう言葉ではなかったね」

まるで皮肉を言われているようだ。

「ごめんごめん。もしかして進学かい?」

どうやら苛立ちが顔に出ていたらしく訂正してきた。

しかし、そうではない。

「就職です。進路はまだ決まっていません。」

就職試験は夏休み明けたらすぐに始まるといっても過言ではない。

なので、第一志望に落ちてもほとんどの人が年を越す前に進路が決まっている。

最近は自虐ネタとして進路未定を使ったりするが、やはり、他人から進路が決まっていることが当たり前のような言われ方をするとつい強めの口調で返してしまう。

「決まってない!?ごめんよ?」

驚いた顔といえばこの顔といわんばかりの表情である。

本当にごめんと思っているのやら。

「まぁ、それはいいとして進路どうするんだい?」

「...それは..もう少し考えます。」

初対面で名前すら知らないのに結構深く聞いてくる。

「そうか。ところでさ、進学する気はないのかい?」

(何故進学?)と思う間もくれず次々と話を進める。

「実は、毎年私の学校は生徒が不足してね。具体的には四年生になるころには六割まで減るんだよ。」

(ん?何の話?私の学校?六割?)

突然すぎて話についていけない。

「つまり、減るならたくさん入れるしかないってわけだよ。もちろん、受験は免除でいいよ?」

「ちょ、ちょっと待ってください。何かの商法ですか?だいたい受験免除とかありえないでしょう!」

商法?自分でも何言っているかわからないくらい混乱してきた。

「しかも、六割まで減るって自分もたぶん留年とかしちゃいますよ?」

そういうと、なぜかキョトンとした目で見つめられる。

「あ、あぁ。留年ね。一応いうと座学ができなくて留年はないからね?減るって言うのは一年生の時に三割辞めるのよ」

一年生?の時に三割?と思ったら、それにこたえるように続けて「最初の一年は全寮制でそこで平日は決まった通りの授業を受けてもらうの。基本的にはテストの点数とかは関係ないわ。ただ、花のキャンパスライフで一年間みっちり授業は厳しいみたいなの。それで三割が辞めるの。二年生からはその分のカリキュラムはちゃんと減るけどね?」

(なるほど。大学に入って遊ぼうと思っていた人たちが一年間我慢できずに辞めたのか。)

「とてもいいですね。ただ_」

「でしょうっ!じゃぁこれにサインしてね!」

(ちょっと、話をちゃんと聞いt...あきらめるしかないな。)

「それよりも、こんな勝手に入学決めていいんですか?面接とか履歴書とかなくても?」

「そんなのはいいわ。」

「いや、流石に偉い人に怒られるんじゃないですか?」

「ん?あぁ。言ってなかったわね。私は白崎美月。学長よ。一番偉いの。晴也くん」

「えっと、がくちょう、楽鳥?どこにいる鳥ですか?」

(あれ?名前なんで知っ_)

「面白いわね、あなた。鳥じゃないわ。学校の長。学長。わかる?」

あまりない胸を張っている。エッヘンと聞こえてきそうだ。

「ふぇっ?!」

(なんてこった。こんな人が学長?!そういえばなにか忘れているような...)

「ところでサインするのしないの?忙しいから最後のチャンスよ?」

「...します。」

(どうせ、やりたいことないしな。どうにでもなれ。)




無理やり感が...


ところで一番偉いのって学長でいいのかな?と思ったり思わなかったり...


次からやっと本編です笑

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