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天井さん

初めまして(こんにちは)夜空夢月です。


パチンコ依存症の一人でもある、ななの日常と趣味と仕事と恋に悩むお話の2話のです。


もちろんフィクションですので、あたたかい目で読んでくださいね。

飲み物を買いに行ったのか、彼が戻ってきた。


よく天井まで回しているところを見るので通称天井さんと呼んでいる。


天井さんは、ご飯は食べないのにジュースはがぶ飲みしている。


しかも、珈琲ばかり飲んでいる。


あきらかに体に良くない。


「あ、あの!」


「はい?」


「ときどき休憩して御飯とか食べたらどうですかね?」


「俺?」


「はい、もうすぐ天井じゃないですかしかも今日二回目ですよね?」


「よく見てるねそろそろきてほしいんだけどね、まあ天井ねらいというよりフリーズねらいっていうのもあるかな。」


「でも今日やってる台最近の台にしては、第一天井999でチャンスゾーン確定で激熱ですがボーナス確定ではないし。第二天井1600でART確定ですが1600までいく確率が4パーセントですよ。」


「そうなんだ、君詳しいね。」


「私自身もパチンコ・パチスロ打つので。」


「そうだったんだね。」


認めたくもないが、天井まで回してしまうこと自体がもう依存者なのだ。


「まあ辞め時は難しいですよね。500ぐらいなるとどうしようって思います。600超えるともう回すしかないと思ってしまうし。」


「わかるわかる本当は即やめしたいんだけどね、なかなかできないんだよね。」


「わかります、チャンスゾーン切り捨てるのは嫌なのできずくと200ぐらいまで回したりしてます。」


あれ、話してみると意外と話しやすい感じの人だった。


「それよりちゃんと休憩もとって、ご飯も食べてくださいね。」


「打ってる最中はお腹空かないんだよね、それとも君が一緒に食べてくれるならいいけどね。」


何言ってるんだこの人、どこまで本気なんだろうか。


まあこういう人はさっと流さないとね。


「仕事中は抜けれないのですみません。」


「おや、本気にしたのかな?すまなかったね。でも、君と落ち着いてパチスロの話するのも楽しそうだ。」


本気にしたのかってことは、冗談だったってことだよね?


「君仕事終わるのは17時ごろなの?」


「な、なんですか?」


この人なんでそんなこと知っているの?交代の時間は16時半頃だけど。


「朝からいる時は、17時ごろにはもういないと思ってね。」


何この人私の事見てる訳?しかも私のいる時間まで見て・・・・・・ちょっと恐い。


「かと思えば、17時前に来たりしてるから交代制の勤務なのかと思ってね。」


そんなこと聞いてどうするつもりなの?もしかして、ストーカー?


でも、声かけたのは私の方からだったし、今の考えは失礼だったかな。


彼はこっちを見ながら何か考え事してるようだった。


そして口を開くと、とんでもないことを言い出した。


「仕事中じゃなければいいのかな?」


私は驚きと動揺を隠し作り笑いをした。




仕事が終わり車を止めている駐車場まで歩いて行こうとすると、さっきまでお店にいた彼が待っていた。


「もう少し君と話したいと思ってね、よかったら御飯に行かないか?もちろんおごるよ。」


お客様と個人的なお付き合いするのは嫌だけど、今月パチで使いすぎたし一人暮らしから帰っても一人だし。


奢りなら行ってもいいかなと思ってしまった。


「いいですよ、でも内緒にしてくださいね。でも、車どうしよう?」


「わかったよ。車後ついてきて。」


バイト先に車置いていくのも嫌だったし、彼の車に乗るのも不安だったのでよかった。


わたしは、言われるままに車で後をついて行った。


ついた先は喫茶店だった。


居酒屋さんとかそういうお店にいくのかと思っていたのに意外だった。


そもそも車乗ってるから飲まないか。


「こういうお店好きかと思ってね、好きなもの頼んでいいからね。」


「ありがとうごいざいますでは遠慮なく。」


私は、ピザとフルーツパフェとコーヒーを頼んだ。


彼は、生姜焼き定食を頼んでいた。


「お待たせいたしました、フルーツパフェです。」


フルーツがいっぱい乗っている。


パフェがただで食べれるとは幸せだ。


「いただきます。」


今日来てよかったかも、甘くて美味しい。


「予想どうり幸せそうにに食べるんだね。」


彼がこっちをみて笑っている。


私そんな顔に出ていたのかな?


「予想どうりって私がパフェ食べると思ってたんですか?」


彼が驚いたようにこっちを見る。


「僕はね人間観察が趣味でね、なんとなく見てるだけでその人がどんな人かわかってしまうんだ。」



「それはすごい才能ですね。」


すごいこと言ってたが、なんとなく聞き流してしまった。



その後はパチンコパチスロの話で盛り上がった。


「それで依存者増えるんですよ。だからパチンコも天井あればいいと思います。」


「わかるなあ~僕も1500とかまで回したことあるよ。」


時間はあっという間に過ぎた。


趣味の話で盛り上がってなんか楽しかったな。


そして、約束通り奢ってもらってお礼を言って別れた。









2話最後まで読んで頂きありがとうございました。


よかったらまた次回も読んでね。


ありがとうございました。

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