表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やくそく  作者: 龍川夏樹
1/3

〜はじめに〜

  遠いむかし、人類が誕生してからまだ十年ほどしかたってなかったころ

空の彼方と地下深い場所 

眩し過ぎる明るさと、暗すぎる暗黒

つまり極端に朝と夜が片寄った場所ではそれぞれで新しい世界がつくられようとしていた。

やがて完成したそれは『天界』と『地界』と名付けられた。


特別な者だけが知っている、特別な世界 そこに住むことを許されるのは中界(人間界)に住めなくなり、特別な力を与えられた数少ないものだけ  そこに住むものたちのことを『てんし』と呼ぶ。しかし、てんしには二種類の者たちが存在する。

天界に住むものたちは  天使

地界に住むものたちは  転使

誰が付けたのかは分からない。いつのまにかそう呼ぶようになっていたのだ。

時がたち、お互い住民が増えてくると、二つの世界に住むものたちは戦うようになった。

天使は、安らげる夜を求めて、転使は、明るい朝を求めて

 そうなってくると二つの種族は、いつのまにか自分たちが『力』を操ることが出来るということに気付いた。

       戦いは激化していった

しかし、どうあがいても変わることはないのだと嘲笑うかのように、

「てんし」達の戦いに、終わりがくることはなかった。






 それからたくさんの月日がたった。天界も地界も、中界もどんどん発達していき何不自由なく暮らせるようになった。しかしいまだそれぞれに朝と夜は無く、天界と地界は今でも戦い続けていた。間に挟まれていた中界はその立場に嫌気がさし、自然と関わることをやめていき、その結果中界には誰ひとりとしてほかの世界の存在を知るものはいなくなってしまった。

     突然、何本かの光が中界に差し込むまでは……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ