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短編集

クリスマスの夜

作者: 樫原 せりな
掲載日:2014/04/23

自サイトの拍手小話にて掲載していたものです。

軽く読んでいただけたらと思っています。

 静まったフロアでさくさくと作業を進める二人。

「クリスマスの夜ってこんなに寂しい感じでしたっけ?」

さっきまでキラキラと輝いていたツリーの下でダンボールを広げていた。

「店が閉まってるんだから静かでなきゃ困るけどな。それに、今年は明日は平日だから特に静かなんじゃないか?」

今年のクリスマスは3連休だった。

天皇誕生日の祝日と土日。

世のカップルからしたら素敵な並びだ。

「そうですね、恋人同士では素敵な連休でしょうけど、デパートは最悪な連休です。」

もううんざりっと言った感じにつぶやいた。

「そういうな。書き入れ時が連休ってのは会社としては嬉しい悲鳴だ。」

やっと終えた箱に同じ種類のオーナメントを外して入れ始めた。

「そうですけど・・・」

彼女も同じように箱に書かれているオーナメントを見つけて箱に入れていった。

「納得がいかないようだな。」

苦笑いしながらツリーのオーナメントを外していく。

「相手もいないのに」

さらりっといった言葉に一瞬、時が止まった気がした。

「なんで決めつけるんですか!!」

言葉を理解し、すぐに反撃に出た。

「なんだ、いるのか?」

手を休めることなく仕事をしている。

「・・いない・・・ですけど。」

すんなりと認めるは癪だったが認めるしかなかった。

「それはよかった。」

上司の心ない言葉に叫ぼうとしたその時。

「悪いがその目の前の靴下取ってくれないか?」

いきなりの指示に怒りは消沈・・・

目の前にぶら下がっている靴下のオーナメントに手をかけた。

「なんか、コレ重いんですけど。」

「プレゼントでも入ってんじゃないか?」

クスッと笑いをこらえきれずに出た声がした。

「そんなわけないじゃないです・・・か?」

半信半疑でオーナメントを探ってみた。

「明日、休みなんだろう?偶然にも俺も休みだ。」

なんか、絶対に偶然じゃない気がする!!

絶対に!!

「一日付き合ってやるから、ブウブウいわずに仕事をさっさと終わらせてくれ。」

「いや、そうじゃなくて意味がわからないですが・・・・」

手元にある小さな箱を握りしめた。

「意味もなにもそのままの意味だが?」

Happy End?


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― 新着の感想 ―
[一言] 小さな箱の中身が気になります。もしかして、指輪?プロポーズ? などと想像してみましたが、二人の仲はそれほどの関係ではない様でしたから、ただのご褒美的なクリスマスプレゼント? 想像は尽きませ…
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