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青い惑星の来訪者  作者: セムラ


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5/7

地球発見と密室

二十日目の朝。


「船長! 前方に天体を確認しました!」


ナディアの声が、ノーランを眠りから引き戻した。操縦室に駆け込むと、前方の大型スクリーンに——それが映っていた。


青かった。


白い雲が渦を巻き、その下に青と緑の大地が広がっている。太陽の光を受けて、表面がきらきらと輝いていた。これほど水に満ちた星を、ノーランはこれまで見たことがなかった。


「大気構成、窒素七十八パーセント、酸素二十一パーセント」とナディアが読み上げた。「地表の約七十パーセントが液体の水で覆われています。衛星は一つ」


衛星は一つ。


故郷では二つの月が空を渡っていた。一方は大きく赤みがかり、もう一方は小さく青白かった。夜に二つの光が重なる瞬間、子どもたちは外に出て歓声を上げた。


一つしかない月。少しだけ、寂しい空だろうな——とノーランは思った。


乗組員たちがスクリーンの前に集まってきた。誰も何も言わなかった。ただ、その青を見つめていた。あのプローブのデータで見た映像そのものが、今、目の前に広がっている。


しばらくして、ナディアがノーランの隣に立った。


「……綺麗ですね」


「ああ」


「あそこに、本当にいるんでしょうか。プローブに映っていた……あの生き物が」


「いるだろう。データはそう示している」


ナディアはかすかに笑った。傷痕が光の中で動いた。「そうですね」


それが、ナディアとの最後の会話になった。


発見されたのは、その日の昼だった。


「ノックをしても返事がなくて……扉が内側からロックされています」


リアが廊下に立って言った。顔が青かった。


「誰の部屋だ」


「ナディアさんの部屋です」


ノーランは非常解錠コードを入力した。


扉が、開いた。


ナディア・セルヴァが椅子に座ったまま死んでいた。目を開けて、窓の外を見ているような姿勢で。その目が最後に映していたのは——あの青い惑星だった。


「触らないで」とオーレンが素早く前に出た。


ベックが壁に背中をつけた。テリエは入口から一歩も動かなかった。リアが小さく声を上げた。


体は冷たかった。死後すでに数時間が経過していると、オーレンが言った。つまり——乗組員全員がスクリーンの前であの青い惑星を見ていたあの朝の時間に、ナディアはすでに死んでいた。


ノーランは静かに確認した。


扉の鍵は——内側からかかっていた。


換気口は——体が通れる大きさではない。


窓は——宇宙空間に面しており、開閉の記録はなし。


通路のカメラには——昨夜から、この部屋に出入りした人物は映っていない。


「密室だ」とベックが静かに言った。


ノーランは部屋の中を見回した。床は綺麗で、机の上の計算用紙は乱れておらず、ナディアはまるで眠るように——その姿勢を保っていた。


窓の外には、地球が見えていた。


青く、静かに、近づいていた。

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