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幕末転生 - 転生したら知力だけでガチるしかなかった -   作者: 紫蘭
「Prologue」

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23/34

第23話「暗殺(前編)」

そして今――ついに、あの暗殺事件のすべてをあなたに伝えられる。

これで、俺が知らなかった過去の事実を知ることができる。


2067年。 如月澪、22歳。AI研究者にして、教育思想家。

その若さに似合わぬ知性と覚悟を持ち、

彼女は颯真――つまり俺の“護衛”として、

ある極秘任務を背負っていた。

それは、ただの護衛ではない。

未来を守るための、命を懸けた戦いだった。


澪が最初に仕掛けたのは、

護衛の切り札ともいえる“封印戦略”。

俺の存在を完全に隠すための偽装プログラムだ。

その偽装は完璧だった。――最初のうちは。


だが、CIOの責任者が内部クーデターにより、

交代したことで、すべてが狂い始める。

新たな責任者は、俺の偽装を徐々に見破り、

ついには俺の居場所を特定されたということらしい。


そして――2045年。歴史の授業中、俺は狙撃された。


「あ、これ……終わったな」


そう思った瞬間から先の記憶は、まったくない。

意識は闇に沈み、時間の流れさえも感じられなかった。


だが、その瞬間――澪の俺に施した封印が解除された。


解除条件はただ一つ。澪が死亡または消失したとき。


俺の脳は、極限状態の中で、

瞬時にプログラムを構築し、澪の動きを最適化。


「弾道予測アルゴリズム起動──軌道偏差0.003、回避ルート確定。」

―― 1弾目、回避成功。


「発射音検知 、回避動作開始。ベクトル解析完了。

 弾速:820m/s、迎撃不可。回避モードへ移行。」

―― 2弾目も、ひらりと回避。


「弾道追跡、予測座標補正、身体制御最適化。危険半径侵入。

 反応時間:0.12秒。身体軌道リダイレクト。」


―― 銃弾を3発ともすべて、澪に回避させた。


敵は、銃が通じないと悟り、逃亡した。

…ということなのだが……


でもね、澪――私と颯真の意識はもうそこには、存在しなかったんだ。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

皆様のご意見やご感想をお聞かせいただければと思います。

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