水◯先生
どーもー(拍手)! ありがとうございますぅ……あ、いまお客さんからアセロラ飲料をいただきました。こんなんナンボあっても、いいですからね。
「いちばん、いいですからね。あのな、うちのオカンが……」
分かれへんのが、あるんでしょう? ほなオレが一緒に考えてあげるから、どんな特徴か教えてよ。
「有名なマンガ家の先生やねんけどな、オカンが言うには、妖怪マンガの権威らしいねん」
水木しげる先生やないか。そんなもん、すぐ分かったよ。
「オレもそう思ってんけどな、オカンが言うには、その先生はお金に興味がないんやて」
ほな水木先生ではないか……。先生はマネーが大好きやねんから。ねずみ男で大儲けした、て言うてはったし。
「ただオカンが言うには、その人の代表作が○○太郎なんやて」
水木先生やないか! 鬼、一択や。○はひとつで十分ですよ。
「分かれへんねんな……」
なにが分かれへんのよ。
「オレも水木先生やと思ってんけどな、オカンが言うには、『しげる』ではないらしいねんな」
ほな水木先生ではないか……。しげると水木はワンセットやから。さくらんぼ、みたいなもんやから。
「ただオトンが言うには……」
オトン、
「アースシェイカーのマーシーちゃうか、て」
いや絶対ちゃうやろ、もうええわ。
「「どうも、ありがとうございました!」」