封印の門
神殿にフォスとティアがつきました。
第7話 封印の門
神殿の入り口にたどり着いたフォスとティア。目の前には巨大な石の扉が立ちはだかり、その表面には古代文字が刻まれていた。長年封印されていた力が、この門の向こうに眠っている。
「ここが次の手がかりの場所だね。」ティアが少し緊張した様子で言う。
フォスは文字を読み取りながら、「この門は普通の力では開かない。何か特別な方法が必要だ」と静かに答えた。
二人は扉の前で考え込むが、ふとティアが手にしているペンダントを見つめる。「これ、もしかして…」ペンダントが神殿の入り口に近づくと、微かに輝き始めたのだ。
「ティア、そのペンダントが鍵かもしれない!」フォスは急いで扉の前にティアを導いた。
ティアは恐る恐るペンダントを門にかざすと、石の扉がゆっくりと震え始めた。古代の力が解き放たれ、重い扉が音を立てて開く。その向こうには、暗く静かな廊下が続いていた。
「いよいよだね…」ティアは少し不安そうにフォスを見つめた。
「うん。でも、僕たちなら大丈夫だ。」フォスはティアに微笑みかけ、二人はゆっくりと廊下を進んでいく。
神殿の奥深くへと進むと、やがて広い大広間にたどり着いた。中央には巨大な封印の石があり、その周囲には無数の古代文字が輝いていた。フォスはその文字を見て驚いた。
「この封印…かつてこの地を守っていた古代の守護者を閉じ込めたものだ。」フォスが呟く。
「守護者…?」ティアは不安そうにその石を見つめた。
その時、突然神殿が揺れ始め、石の周りに黒い霧が立ち込める。そして、封印された力が目を覚ますかのように、石の中から巨大な影が浮かび上がってきた。
「これは…!」フォスは驚き、二人は後ずさる。封印の力が解き放たれ、巨大な守護者が現れる。
「この場所に近づく者は…全て滅ぼす!」守護者が低く響く声で叫び、二人に向かって襲いかかる。
フォスはティアをかばいながら、守護者に立ち向かおうとするが、その力は圧倒的だ。巨大な剣を振るう守護者に対し、二人は必死に回避しながら攻撃の糸口を探る。
「こんな強敵、どうやって…!」ティアは焦りの表情を見せるが、フォスは冷静に状況を分析し、「あの封印の石が弱点かもしれない」と気づく。
二人は力を合わせ、封印の石を狙って攻撃を試みる。しかし、守護者の圧倒的な力に何度も阻まれる。何度も倒れかける二人だが、諦めずに立ち上がり、最後の力を振り絞って石を攻撃する。
ついに、石が砕けると、守護者は苦しみながら消滅していく。
「やった…!」ティアは疲れ果てながらも、勝利を喜んだ。しかし、その瞬間、神殿全体が再び揺れ始め、砕け散ったはずの守護者の影がゆっくりと再び形を成し始めた。
「な、何で…!?」ティアは驚きと恐怖で声を震わせる。
「守護者が…復活している…?」フォスは目を見張りながらも、再び戦闘態勢に入る。
完全に消滅したと思っていた守護者は、今度はさらに強大な姿で現れ、凶悪な力を解き放とうとしていた。二人はその恐ろしい力を前に、再び立ち向かうことを決意する。
第8話 絶望の影
やった…!は『おいティア』となるよね