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試される絆

絆が試されるとはどういうことなのか………

第6話  試される絆


フォスとティアは、失われた街で得た新たな手がかりをもとに、次なる目的地へと向かっていた。しかし、道中の険しい山道は二人に大きな試練を課していた。進むにつれて、足場は悪く、霧が立ち込めて視界も悪くなっていく。


「この道、本当に合ってるの?」ティアは不安そうに問いかけた。霧の中で、どこに向かっているのか分からなくなりかけていた。


フォスは地図とコンパスを確認しながら答えた。「間違いない。手がかりの指す場所は、この山の先だ。ただ、想像以上に険しいな…」


二人は互いに励まし合いながら進んでいたが、突然、ティアが足を滑らせ、崖にぶら下がる状態になってしまう。「きゃっ!」


「ティア!」フォスは急いで彼女の手を掴み、力を込めて引き上げようとするが、険しい崖に足場が悪く、思うようにいかない。


「ごめん…私、足を滑らせちゃった…!」ティアの声には不安がにじんでいた。


「大丈夫、しっかり掴まって!」フォスは全力で彼女を引き上げるが、ティアはふと迷いの表情を見せる。


「もしかして、私が足手まといになってるんじゃない?フォスはもっと賢くて、私よりも…」ティアの言葉が途切れる。


フォスは驚いた顔をしながらも、真剣にティアの目を見つめ、「そんなことないよ、ティア。君がいるからこそ、ここまで来られたんだ。僕一人じゃ、とっくにあきらめてたかもしれない」と優しく答えた。


ティアは一瞬戸惑いを見せたが、フォスの言葉に勇気をもらい、彼の手をしっかりと掴む。「…ありがとう、フォス。」


フォスは全力で彼女を引き上げ、二人は無事に崖の上に戻る。息を切らせながらも、ティアは少し微笑んだ。


「よかった、無事で。」フォスも笑顔を見せた。


しかし、二人の試練はこれで終わりではなかった。山道を進むと、今度は強風と激しい雨が襲いかかり、二人は進むことさえ困難になる。


「もう無理だよ!こんな天気で進むなんて…!」ティアが叫ぶと、フォスも思わず立ち止まる。


「…でも、ここで立ち止まったら、この試練に負けてしまう。僕たち、これまでいろんな困難を乗り越えてきたじゃないか。」フォスは必死に言葉を探しながら、ティアを励ます。


ティアは一瞬、雨の中で立ち尽くすが、フォスの言葉に勇気を取り戻す。「そうだね。私たちなら、どんなことだって乗り越えられるはず…!」


二人は力を合わせて進み、ついに山の頂上にたどり着く。そこには、古代の神殿のような建物があり、輝く石の力を守る次なる手がかりが隠されていた。


「ここが次の場所だね…でも、まだ終わりじゃない。」フォスは慎重に神殿を見渡し、次なる試練に備える。


ティアもフォスの隣で、強く頷いた。「そうだね。二人でなら、どんな困難も乗り越えられる!」


第7話 封印の門

ふ、う、い、ん、の、も、ん………

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