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フォスとティアの素晴らしい冒険  作者: 嵐さ
霧と影の迷宮
34/42

迷宮の入口

霧深い森の奥。

フォス・ティア・ノクス、そして黒月の残滓は、古びた石造りの門の前に立っていた。


門には古い紋様が刻まれており、わずかに光を反射している。

フォスは剣を握り、深呼吸した。

「……ここが、迷宮の入口か。」


ティアは杖を構え、周囲を見回す。

「不気味だね……でも、ここを進まなきゃ先に進めない。」


ノクスが小さく光を揺らし、門の紋様を探る。

「うん。何か魔法の仕掛けがあるね。簡単には入れないかも。」


黒月の残滓が、石の門に近づき、わずかに揺れる光を吸収する。

「……僕の力で、少しだけ紋様を解けるはず。フォスたちの力も必要だけど。」


フォスが頷く。

「任せろ。闇も光も使って、突破する。」


ティアは深呼吸し、杖から光の魔力を流す。

「よし……フォス、行くよ!」


ノクスも光を広げ、影の力で紋様を縛る。

「ボクも一緒だ!」


門の紋様が光り、微かな振動が走る。

すると、霧が一瞬濃くなり、迷宮の内部の暗い通路が姿を現した。


「やっと入れる……」フォスが言う。

ティアも小さく頷く。

「でも、油断しないで。迷宮の中は、きっと罠や幻影がいっぱいだよ。」


黒月の残滓が少し震えながら前を見据える。

「うん……ここから、本当の試練が始まる。」


フォスたちは一歩、迷宮の中へ踏み出した。

霧が濃く立ち込め、周囲の音は吸い込まれるように消え、ただ不気味な静寂だけが残る。


足元の石が冷たく、遠くから微かな囁きが聞こえる。

「……歓迎する、冒険者たち……」


ティアがギュッとフォスの腕に手を置く。

「……怖いけど、進むしかない。」


フォスは剣を握り直し、霧の奥を見据える。

「よし……迷宮の深部まで、行こう。」


霧に包まれた迷宮の入口。

冒険の本格的な幕が、静かに開かれた。

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