霧深き森の呼び声
シーズン3開幕
森の朝は、昨日の戦いの余韻を残して静まり返っていた。
木々の間に霧が立ち込め、太陽の光も届きにくい。
フォスは剣を背に掛け、森を歩きながら小さくつぶやく。
「……黒月は落ち着いたけど、何かがまだ動いてる。」
ティアは杖を握り、霧の中を慎重に進む。
「この森……いつもと雰囲気が違う。
木々も、風も、何か……呼んでるみたい。」
ノクスが光を揺らしながら影を探る。
「うん。ボクの感覚でも、まだ影が残ってる気配がある。」
突然、霧の奥から低く、かすかな声が響いた。
「……来てくれたか。」
フォスが剣を構え、声の方向を見る。
「誰だ……?」
霧の中から現れたのは、黒月の残滓の小さな影だった。
「昨日はありがとう。君たちがいなかったら、あの力は制御できなかった。」
少し背を伸ばし、力強く動く。
「でも、まだ完全に眠ってはいない。もっと力を取り戻すために、君たちの助けが必要だ。」
ティアが笑みを浮かべる。
「もちろん。私たち、一緒にやろう!」
ノクスも光を放ちながら頷く。
「うん。ボクも、できることは全部するよ。」
霧がさらに濃くなる。
その中で、何か大きな存在の気配が微かに揺れ、森全体が呼吸をしているようにざわめく。
フォスは前を見据え、剣を握り直した。
「よし……次は、この森の奥へ進む。
何が待っていようと、俺たちは逃げない。」
ティアも力強く頷き、ノクスと残滓も同じ方向を見据える。
霧深い森の奥、未知の力が眠る場所へ向かって、フォスたちは一歩ずつ踏み出した。




