囁く闇
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闇の使者との出会いから数日後。
フォスとティアは、ノクスと共に平穏な日常を取り戻そうとしていたが、心のどこかで不安が消えなかった。
ティアは小さな声でつぶやく。
「……また、闇の気配がする…」
フォスも眉をひそめる。「ああ、俺も感じる。あの霧の時とは違う、静かな…声みたいなものが。」
ノクスは揺れる体から小さく光を放ち、まるで何かを知らせるように唸った。
その夜――
眠れぬフォスの耳元で、かすかな囁きが聞こえてきた。
「フォス……俺の力を、使わないか……?」
「!? 誰だ…!?」フォスは飛び起きたが、部屋には誰もいない。
「フォス…聞こえる?」ティアの声。彼女もまた、微かな囁きを感じていた。
「……闇が、俺たちに語りかけている」
フォスは小さくつぶやき、握りしめた剣の柄を見つめる。
翌日、二人はノクスと共に外へ出た。
森の奥では、かすかな闇の影が蠢き、葉の間を吹き抜ける風が、人の言葉のように聞こえた。
「闇は拒絶されることを恐れている。だが、受け入れれば力になる……」
木々の間から響く声は、まるでフォスの心を見透かすようだった。
ティアは息をのむ。「……こんなの、ただの幻覚…?」
しかし、ノクスが震えながら前に進むと、闇の囁きはさらに強くなった。
「光だけでは守れないものがある…闇を使え、さすれば世界を救える……」
フォスとティアは互いに目を合わせる。
光だけで戦い抜いた彼らに、今、闇を使うという選択が迫られていた。
ティアは小さく息をつき、手をフォスに差し出す。
「……フォス、私たち、どうする?」
フォスは闇の囁きに耳を傾けながらも、しっかりとティアの手を握り返す。
「選ぶのは俺たち自身だ。闇を恐れるだけじゃなく、理解する道を探そう。」
――静かな夜に、闇の囁きは続いていた。
しかし二人は、もう怖がらず、互いの手を握り合いながら前に進むことを決めた。
次回、第16話「契約の影」へ続く。
契約の影で一体どうなるか?




