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伝説のはじまり

フォスとティアは一体?

第1話:伝説のはじまり


フォスは、村の外れにある小さな図書館で静かに本を読んでいた。彼は幼いころから本の世界が大好きで、冒険の物語や古代の伝説に夢中だった。しかし、現実の冒険には全く興味がなかった。彼の住む村は平和で、何も起こらない日々が続いていたからだ。


「フォス!フォース!!」


突然、図書館の扉が勢いよく開き、ティアが飛び込んできた。ティアはいつも元気で、村中を駆け回っている活発な女の子だ。彼女の頬は興奮で赤く染まり、目は何かを見つけたかのように輝いていた。


「ティア、静かにしてよ。本が読めないだろ?」フォスは少し迷惑そうに顔をしかめながら言った。


「そんなこと言ってる場合じゃないんだよ!」ティアは息を切らしながら、フォスの前に古い巻物を広げた。「見て!これ!」


巻物には、何やら古い言葉で書かれた文と、輝く石の絵が描かれていた。フォスは眉をひそめながらそれをじっくりと見つめた。


「これ、どこで見つけたの?」


「森の中の古い洞窟だよ。探検してたら見つけちゃったんだ!すごいでしょ?」


フォスはため息をついた。「また勝手にそんなところに行ったのか。危ないっていつも言ってるのに。」


「でも、すごいんだよ、フォス!この石を手に入れたら、どんな願いでも叶うんだってさ!二人でその石を探しに行こうよ!」


ティアの目は興奮でキラキラ輝いていたが、フォスは冷静だった。「そんなの、ただの伝説だろう。危険だし、現実的じゃないよ。」


「でも、もし本当だったら?ねえ、フォス!いつも本ばっかり読んでないで、たまには本物の冒険をしようよ!」


フォスは困った顔で考え込んだ。ティアの言うことはいつも無茶苦茶だ。でも、彼女の冒険心に引っ張られるようにして、なぜか断れない自分がいた。


「わかったよ、ティア。でも、危険なことはしないって約束してくれよ。」


ティアは満面の笑みを浮かべた。「やった!じゃあ、準備して明日出発ね!」


そう言って、ティアは嬉しそうに図書館を飛び出していった。フォスは巻物をもう一度見つめながら、小さなため息をついた。


「本当に大丈夫かな…」


彼の胸の中には、不安とわくわくが混ざり合っていた。そして、この瞬間、フォスとティアの壮大な冒険が静かに幕を開けたのだった。


次回 『旅立ちの朝』に期待

旅立ちの朝果たしてどんな冒険が待っているのか

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