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○シーン3 シルヴァンシャー

○シーン3 シルヴァンシャー


 ニック村に降り立った女神シルヴァンシャーは、あたりをキョロキョロと見廻した。

 いやな予感がする。もしかして、勇者はすでに、魔物の手にかかって死んでしまったのだろうか。あの勇者は、いままでの魔王討伐史上、最低レベルの勇者であったし、そのお供の魔法使いとなったら、初歩魔法しか使えないという、旅に出るには少々―――どころか、かなり―――心もとない人たちである。決して死なないシルヴァンシャーとは違って、人間はあっというまに死んでしまう。復活の呪文もないわけではないが、みだりに使うと世界のシステムが崩壊し、魔王が大喜びしてしまう。


「心配だわ、心配だわ。勇者が倒れたら、どうしよう。魔法使いが使い物にならなかったら、どうしよう。あんなにおばばに、口を酸っぱくして、『わたしが来て、いっしょに旅に出るまで待たせるのよ』って言ったのに、おばばったらなにを考えているのでしょう」


 ブツブツ、文句が出てこようというものである。

「ねえ、勇者さまと魔法使い、見なかった?」

 シルヴァンシャーは、手近な村人をひっつかまえて、質問を繰り出してみる。村人は、シルヴァンシャーの姿を振り返り、ちょっと目を剥いて一歩退いた。

 どんなに隠そうとしても、からだじゅうからその神々しさはにじみ出ている。顔を隠さない白いスカーフのようなヒシャブ。腕には緑とオレンジのパワーストーンの腕輪。極めつけは、後頭部から光輪が発せられていることだった。


 村人は、少し怯えながら、おずおずと、

「それなら、もう、旅立っちまっただ」

「なんてこと!」

 シルヴァンシャーは、大声で叫んだ。その声の激しさに、村人は、ひゃっと首をすくめた。

「もう少し、待ってくれたらよかったのに! 魔王を倒すのには、助力が必要なのよ? 及ばずながら、わたくしが影から支えてあげようとしているのに!」


 魔王という害虫を駆除するのは、異世界管理神たるシルヴァンシャーの責務である。直接対決したらこの世界が終わってしまうので、あえて人間を代理に立てているのだった。魔王とて、いじめる対象が終わってしまうのは気分がよくないらしく、シルヴァンシャーが降臨して助力をするのを妨害しようという動きは、今のところない。


「いまごろ、どこにいるのかしら。早く追いかけなくちゃ」

 焦るシルヴァンシャーに、隣にいた気の強そうな村人は、

「いやー、たぶん、ロカカのことだから、森で遊んでるんじゃないんですか? スライムいじめとか」

 まぶしそうにシルヴァンシャーを見つめているのである。

「そんなこと言ってたの?」


 シルヴァンシャーは、いまにもその村人の襟首をつかみそうだ。

「い、いえ、おらがそう思ってるだけだぁ」

「それとも、魔物があまりにも強すぎて、帰るに帰れないのかしら」

「森へ出るなんてむちゃをするからだで」

 村人は、襟元のシルヴァンシャーの手をふりほどき、ぺっと唾を地面に吐いた。


 腕自慢で、大きな岩をライバルと持ちあげっこして、相手をぺちゃんこにしたことのあるその村人は、自分が勇者に選ばれなかったことに不満を抱いていた。

 しかしロカカの父親は、その村人を歯牙にもかけず、

「腕力だけでは魔王を倒せぬ! 頭も鍛えねば!」


 という方針で、この村いちばんの賢者おばばに、読み書き計算を習わせていた。ロカカを一流の勇者にする。それは父親の悲願なのであった。もちろん、その願いをできるなら叶えてやりたいシルヴァンシャーではあったが、人間の器量を越えるほどの能力は与えられない。勇者レベルが低いということは、伸びしろも大きいと言うことだ。シルヴァンシャーは、そこのところに期待をしている。

「いくらロカカが熱血でぇ、根性があるからって、それだけでは渡っていけねーでよ。いまごろスライムいじめぐらいやっとるかもしれんて」


「そんな程度の低いことで、魔王を倒せると思ってるのかしら! いいえ、きっと勇者は、魔王軍にさらわれたのよ。助けに行かなくちゃ!」

 シルヴァンシャーは、顔色を青ざめさせ、両手をもみしだいた。

「さらわれたって、ロカカが?」

 村人は、ゴキブリをもてなしてます、と言われたような反応を見せる。

「ロカカは、口達者だでな。とらえられても、ごちそう責めにあってるんじゃねーだかな」


「あんたじゃラチがあかないわ。事情を知ってそうなひとは、ここにはいないの?」

 最後のことばをもぎ取って、シルヴァンシャー。

「村いちばんの賢者、おばばだよ」

「そのひとの家は、どこ?」


 シルヴァンシャーは、おばばの家に向かった。この世界のニック村は、シルヴァンシャーの加護を受けているので、魔王の影響はさほどない。とは言っても食糧難はいかんともしがたく、勇者と魔法使いが抜けてくれてありがたい、というのは村人の正直な意見であった。森へ狩猟に出かけるのも、命がけなのである。


 おばばの家は、村はずれにあった。見るからにボロい丸太小屋で、扉はぎいぎいとあいている。不用心きわまりないが、ここでおばばに危害を加えるやからはいないのだろう。近づいて行くにつれて、小屋のまわりに花畑があるのに気づいた。薬草になる草が植えてあるのである。おばばは、この村では病気や怪我を治す、治療師のような役目を担っているのであろうか。

 中をのぞき込むシルヴァンシャー。



 おばばの家では、おばばがテーブルのそばで、黒パンをかじっていた。シルヴァンシャーは、こんこん、と開かれたドアをノックした。

「どなたかえ?」

 おばばは、落ち着き払って言った。顔もあげていない。

「この世界を管轄しているむっつの神々のひと柱、、水の神シルヴァンシャーよ」


 キラキラと、身体全体を輝かせて、シルヴァンシャーは言った。

「おお、シルヴァンシャーさま! このようなむさ苦しい場所に、ようこそおいでなさった」

 目を上げたおばばは、黒パンをゴクリと飲み込むと、がたりと立ち上がり、いそいそと美しい女神を歓迎した。この世界には、六柱の神がいるが、シルヴァンシャーは旅人の守り神としてもあがめられている。おばばは、戸だなから黒パンを取り出すと、このようなものしかなくてと恐縮して見せた。


「あなたは、魔王を退治するのに、わたしが助力すると知っていて、それを勇者たちにすっぽかせたんですね?」

 黒パンを押しのけたシルヴァンシャーは、友好的とは言えない声だった。もうちょっと事情を聞こう。怒るのは、それからでいい。

「あの子らが、どーしても魔王を退治しに行きたい、と泣きついてきてのー。わしはイヤじゃったんだが、熱意に根負けしたのじゃ」


 おばばは、しれっとした口調である。シルヴァンシャーは、ピクピクとこめかみを震わせた。真実が違うことは、そのにやけた顔を見ればわかる。おおかた、経験値をかせぐために獅子は千尋の谷にわが子を突き落とすなどと言って、村を出発させたのだろう。

 しかし、その事実を認めるほど、おばばの神経はヤワではない。それは、異世界管理神として、この世界を管理してきた六柱の神のひとりとして知っている事実であった。シルヴァンシャーのできることは、一刻も早くロカカたちと合流し、魔王討伐の手助けをすることである。


「それで、勇者と魔法使いは、どっちに向かったの」

 しぜんと声が尖ってくる。早く行かないと、魔王軍にボコボコにされたり、××されたり、牢屋に投げ込まれて実験道具にされたりといった、いろんな妄想がシルヴァンシャーの中を駆け巡っていく。究極のわるい予想というのは、勇者たちが魔王軍に寝返って、その圧倒的なまでの短剣のスキルで悪行のかぎりを尽くすというものだった。べつな異世界で、実際にあったことだから、気を緩めることはできない。

「あんたは神さまなんだろう? なんでも知ってるんじゃないのかね」

 おばばは、知らん顔でそう言った。


「それに、手助けするなんて言って、なんの武器も持っていないじゃないか。あんたはかえって足手まといなのではないかな?」

 鋭い眼光に、シルヴァンシャーは目を伏せた。たしかに、一見するとシルヴァンシャーは、なんの武器も持っていないように見える。白い衣装の彼女の腰は、帯刀しているわけでもないし、両手もパワーストーンだけである。このパワーストーンで魔物を倒すのは言うまでもないが、魔王を倒すとなったらこれだけでは充分とはいえない。


「わたしは、この世界に来るときに、力を制限されることをほかの五柱の神に約束させられたんです。ふつうなら、瞬間移動もできるし、読心術だって、念動力だってできる! でも、この世界にいる間は、これしか使えません」

 そういうと、シルヴァンシャーは、身体にピッタリした白い衣服を腰まであげて、そこから携帯されている、わりと大きな緑色のなにかを取り出した。

 おばばは、それを見るなり、驚きのあまり息を呑んだ。


「おお、それは!」

 と、じっくり観察し、

「それは、なんじゃ?」

 ずべ。

 シルヴァンシャーは、思わず椅子から転げ落ちそうになった。

 賢者すら知らないアイテムだとは思わなかった。これは、伝説のアイテムなのだ。


「これは、伝説の魔王討伐アイテムです! 名を、水鉄砲と言います」

「ほー」

 おばばは、その物体を、そのまま注視したら溶けてしまいそうなほど見つめた。

 円形の筒がついている、T字型の物体で、半透明になっている。おばばがそれを手に取ってみると、取っ手のところに鍵のようなものがついている。

「それを引くと、中身が出てくるんです」


 シルヴァンシャーは、説明した。おばばは、気味悪そうに取っ手を持ち直し、鍵を指先で引っ張ってみた。

 しゅわっ!

 みるみる影が沸き起こってきた。水鉄砲から噴き出した水が、大きく霧状になって周囲を取り囲み、そこに触れた黒パンと皿が、じゅっと蒸発した。煙は部屋を充満して、あらゆるものを溶かし、蒸発させ、消滅させていく。


 おばばは、水鉄砲を取り落とした。

 と、同時に霧は、現れたときと同じように水鉄砲のなかに消えていった。

「どうです?」

 少し、鼻高々になってシルヴァンシャーは水鉄砲をひろいあげ、腰に戻した。

「このアイテムさえあれば、魔王は太刀打ちできないでしょう!」


 おばばは、すなおにひとつうなずいた。大きくひとつ咳をすると、

「そのとおり。シルヴァンシャーさまのご加護があるのなら、勇者も魔法使いも千人力でしょうな」

 しっかりしている。さすが賢者だけはある。さまざまな経験を経てきたのであろう。なじみやすく、洞察力もするどいようだ。シルヴァンシャーは満足してぐっとおばばに顔を近づけた。加齢臭がムッとくるが、そこは我慢だ。シルヴァンシャーは、おばばの正面に立ち尽くすと、こんなふうに宣言した。



「水鉄砲の威力は、人間のレベルによって変わってくるの。おばばの魔力レベルもあまり高くないから、この程度なんだけど、スライムあたりだったら一撃ね!」

 えっへん!

 シルヴァンシャーは、大見得を切ってみせる。おばばは、目を細めてうなずいた。まるで、小さな孫が、これから冒険をしにいくぞ、というのを見守るようである。


「この水鉄砲は、たしかに大いなる魔力を感じられる。わしのような魔力の持ち主でも、このように威力がわかるのは、おそるべき兵器じゃ。ロカカにこの魔力を使いこなせるほどの力が身につけば、いまは短剣と鞭しか使えなくとも、アイリとともに魔王を倒すことも可能であろう」

 おばばは、シルヴァンシャーに近づくと、その左胸に右手を置いた。


「勇者のロカカと魔法使いアイリは、いま、マーリ村に向かっておる。シルヴァンシャーさまがご一緒なら、安心してマーリ村へ旅を続けることができよう。水鉄砲という魔具があれば、魔王など塵あくたに過ぎない! あの子らをお頼み申し上げる、女神さま!」

「ええ。任せて頂戴!」

 シルヴァンシャーは、寄せてきた手を握りしめて、しかとうなずいた。


 このごろのシルヴァンシャーは、自分を頼ってくれる人がいなくてつまらなく感じていた。

 むっつの異世界管理神のひと柱としてこの庭を丹精こめて守ってきたのに、魔王害虫にやりたい放題されてしまい、かといって死んだ元勇者の手を借りることも出来ず、王さまに魔王退治のおふれを出せと命じたものの、正直、応募してくる人がいるとは思っていなかった。ところが、思いの外祖国の危機を憂う勇者はほかにいたらしい。ロカカとかアイリとかが誰かはわからないのだが、この水鉄砲を見ればきっと喜んでくれる。邪悪を封じ、一撃のもとに倒す究極の銃なのだ。


 もちろん、これをここに持ち込むことには、ほかの五柱の神の反対もあった。銃というおそろしい武器を持ち込めば、この異世界は魔王の横暴よりもたいへんな変革を強いられる。そう、車輪がすべてを変えたように、銃もこの世界を変えてしまうかもしれない。


 そんなことはどうでもよかった。とりあえず、魔王を排除すれば、あとのことは人間の問題なのだ。庭がどんな変化を起こそうと、魔王よりわるくなるわけがないのである。

 で、シルヴァンシャーは、意気揚々と銃を腰からつり下げて、おばばに言った。

「いまから、勇者ロカカと魔法使いアイリを追いかけるわ。馬はない?」


「……」

 おばばは、厚かましい女神の要求に絶句していた。しかし気を取り直すと、

「冒険者の宿には、まだ元気な馬が残っていたはずじゃ。しかし、タダではゆずってもらえんぞ、相手は荒くれ者じゃ」

「だいじょーぶだいじょーぶ。こっそり借りて、あとで返すから」

 シルヴァンシャーはそう言い捨てると、おばばはあきれて言った。

「おかねは、払った方がいいぞえ?」

「おかね? なにそれ、おいしいの?」


 シルヴァンシャーは、真顔でたずねかえす。

 唖然としたおばばが言葉を探している間に、シルヴァンシャーは忙しげに身を翻してその場を立ち去っていった。

 おばばは、小さくため息をついた。

「やれやれ、あとでトラブルにならなきゃええがのー」

 それでも、微笑を浮かべて立ち去ったシルヴァンシャーを思い起こしていた。



冒険者の宿、そのとなりには厩がある。

 宿は山羊の絵が描かれた看板が、扉のところに掲げられていて、扉には、

「初心者歓迎! 魔王討伐のための経験値を稼ごう! お好みのクエストあります」

 と書かれていた。

 勇者ロカカたちは、クエストをこなして経験値を稼ぐなどという王道は必要ない。旅を続けている間に魔物を倒し、その残した金貨で生活費を稼げばいいのだものね、とシルヴァンシャーは扉の前から厩の方へ向かっていった。


 予想通り、厩はひじょうにくさかった。獣くさいというのか、ちゃんと掃除をしていないせいなのか、糞尿のにおいがたまらない。こんなところに馬を泊めたら、蹄を痛めて歩けなくなるんじゃなかろうか。宿の食事も期待できないだろう。もっとも、シルヴァンシャーは泊まる気はまったくなかったが。

「ぶるるるる」

 馬が、鼻を鳴らしている。シルヴァンシャーは、近づきながら、もっとも丈夫そうな馬のもとへ急いだ。

「おーよしよし。おまえたち、神の威光を恐れることはないのですよ。ここに来ているわたくしは、旅人の守り神、水の神。おまえたちを傷つけることはないのです。さあ、わたくしのためにその背中を貸しなさい!」

 と言って、馬の背中に乗った。


 ぶひーん!


 馬は、棒立ちになった。あわててシルヴァンシャーは、たてがみにしがみつく。馬は女神を振り落とさんとばかりに、後足をけりたて、前足を宙に浮かせ、たてがみを振り乱し、頭を上下させる。シルヴァンシャーは、顔が真っ赤になった。息が苦しくなってくる。アゴもガクガクするし、腕も痛い。たてがみを持った指先は、いまにも折れてしまいそうだ。


「おとなしくなさい! 命令です!」

 シルヴァンシャーは、神として命令したが、馬は馬耳東風、まるきり言うことを聞こうとしなかった。

 ふと気がついて、シルヴァンシャーは、ガクガク上下する身体の上衣から、水鉄砲を取り出した。

 そして、彼女はそれを、厩の隅へ―――ぶっ放した!


 銃から放たれた黒い弾丸が、荒れ狂った馬の足元をかけめぐる。まるで生きた焔が飲み込むように、弾丸は火の玉と化して巨大な口となり、その足元でチュウチュウ言っていたねずみを、ひとくちに平らげ、厩の壁に燃え移り、ぱちぱちはぜる。


「さあ、いくわよ!」

 シルヴァンシャーは、おびえた馬の腹を蹴った。いまや馬はシルヴァンシャーの足となり、逆らうことはなかった。

「あ! 馬どろぼう!」


 煙にまみれて、ひとめで冒険者とわかる男が叫んだ。シルヴァンシャーは、手を振って答えた。

「魔王を倒した暁には、きっと返してさしあげます。だからおねがい!」


 シルヴァンシャーの最後の声を置き去りにして、馬は駆けはじめていた。行く先は、マーリ村。

「待っててね、勇者さま! 魔法使い! わたくし、必ずあなた方をお救いします!」

 シルヴァンシャーは、森へと駆け込んでいった。

しかしシルヴァンシャーは知らなかった。その馬の持ち主が、どんなに執念深いかを……。


 その男の名前は、フォックス。

 自分こそは、正当なる勇者で、魔王を倒すと心に決めた、ねちっこい男であった。

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