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第九話 弱点?

やっとこさ更新できました!

大変お待たせしました!

作者自身長い間書いてなかったので昔とキャラ設定だとかが変わってしまっているかも知れません。

キャラ崩壊ってレベルじゃねーぞ というのは無いと思いますが、ご了承ください><

一部を除いて自己紹介が終わった後の教室は少し騒がしくなっていた。

読書、寝る、音楽を聞く、様々な行動に出る奴も居るが、やはり一番多いのは話をする奴らだ。

だが周りの会話を聞く限り、ほとんどの生徒はすでにグループを作っているようだ。

どうも、俺とアズを来るのを待つ間に自己紹介を始めて仲良くなっていたらしい。

そうすると必然的に、俺とアズのどちらかに人が集まるわけだ。


「シーカーさんってどうしてそんなに日本語が上手なの?」

「両親の仕事の都合で世界を転々としているんですよ。

それで一時期日本に住んでいたので、その時に覚えたんです」

「そうなんだぁ~!見た目はすごく外国人っぽいのに、日本語が上手いとなんだか違和感を感じちゃう!」

「次!次私の番!シーカーさんの好きな食べ物って何?」

「ん~、好きな食べ物ですか。卵料理ですね」

「卵料理!何か理由とかあるの?」

「そうですね。昔ほぼ毎日卵料理ばかり食べていたので好きになったといいますか、

好きにならざるを得なかったといえばいいのでしょうか?」

「そ、それは何というか。大変だったねシーカーさん・・・・」

「つ、つぎ俺!」


アズは質問攻めにあっていた。

体格もあるが、人が集まっていてアズの姿は見えない。

最前列の真ん中の席に座っているのもあるが、あんなに可愛いアズが目立たない訳がない。

それに比べて俺は最後列の窓際、つまりは隅っこに座っていた。

特に意図は無く、ただ空いていたという理由だ。

自由に席を選べって言われても、なあ。

まあ、生徒数と教室の広さは合っていないから空席の方が圧倒的に多いのだが。


自己紹介を聞いた奴が俺たちを含めて21人、

そして寝ていた奴が3人で1-Sクラスは24人の生徒が居るということになる。

それに対して長机は5人座っても余裕がある上に、それが3列6つ並んでいる。

何処かで複数人固まれば一人で長机を占領も出来るぐらいだ。

だが、そうやって居る奴なんて数人しか居ない。

仲良しの奴で集まるのが普通だろう?

つまり一人で居るやつはこのクラスに馴染めていない奴か馴染む気のない奴だ。



「ねーあの人って目つき悪いよね」

「目つきテラこわすwwww睨まれたらどうしよwwwww」


「なんかあいつって近付き辛いよな。あの目は絶対何かしてるぜ」

「・・・・んー」

「おいおい寝てるのかよー」


・・・・・・・・・・。

馴染めない奴の一人は俺の事だが、何か?

そう、俺の周りには人が居なかった。


予感、というか確信はしてはいた。

学生時代はずっと同じ反応だったし、登校中もそうだった。

そういえばあの時は気が動転していたが、思い出してみると吾妻皐はそんな様子はなかったな。

近付く上で悪印象というのは勘弁願いたいものだから助かる。

それはそれとして、例外を期待するのは得策ではないだろう。

俺から近付いて行くしかないわけだが、この様子では怖がられて終わるという。

学生時代と違って今回は真面目に過ごす必要は無く、記憶を取り戻せるまでの間だけだし構わないといえば構わない。

しかし、どうせなら学生時代に出来なかった友情というものを感じてみたい。


そもそも最初は期待していなかったがアズが居ることを知って、少し期待したのだ。

アズは仕事柄こういうのは得意だし、あの見た目である。

本人は嫌がっているが、使うべき時にはちゃんとそれを武器として使う。

で、人気者のアズを介して俺も何とか友達でも作れないかなーと、思ったわけだ。

それも席に座ろうと移動し始めた俺に、付いてきていたアズが最前列の奴に捕まったから無理になったが。

考えていることが未だに子供臭いかも知れないが、経験するぐらいはいいじゃないか。

本当の意味で仲良くすることは出来ないが、せめて仮初めの学園生活はさ。

人に頼ってる時点で駄目だがな。



あーもう早く米原起きてくれないかな。


諦めてこの時間が過ぎるのを待ち始めた俺は完全に負け組である。

しかし騒がしくなってから十分程度経っているが、米原は起きる様子がない。

本当に大丈夫なのだろうか、この教師は。

いや、いっそ授業についてはどうでもいい。

遅刻した俺達を待たせていたということは、何かしらの重大な話があるに違いない。

その話をさっさと終わらせて今日はお開きにしてもらいたい。

その後は吾妻皐次第だが案内もしてもらえることになっているし、そこで何とか交友関係を築くつもりだ。

人の良さそうな奴だからあまり心配しなくても大丈夫だろう。

と、いう訳でさっさと周りの男子女子にこっちを見てボソボソと話されるこの苦境を何とかしてくれないか。

ちなみに会話内容聞こえてるからなお前ら!


そんな醜い恨みがこもった視線を受けても米原は微動だにせず寝ていた。


ギャグ漫画を最近読んだせいか少しギャグ設定?を入れてみました

これぐらいの弱点とも言えない設定はあり・・・ですよね?

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