第七話 アズール・シーカー
文字数が更に減りました!/(^o^)\
これは不味いですゾ!
6/4 原型を留めないほど修正しました(・ω<)
すみませんすみませんm(__)m
「貴様、学生証を見せろ」
校門に着いた俺を迎えたのは二メートルを超える巨体をした警備服を着た男だった。
服のサイズがなかったのだろう、今にも破れそうなぐらい服が伸びている。
警備員か、そりゃ居るよな。
学生手帳を吾妻皐に見せていて良かった。
ポケットから学生手帳を取り出し警備員に見せる。
「・・・確認した。通っていいぞ」
警備員は学生手帳を確認し終えると校門横の警備室に入っていった。
明らかに遅刻している俺に注意無しでいいのか。
そりゃ警備員は教員とは違うがそれでも多少は言うべきだろう。
別にいいか、問題は無いに越したことはない。
校門から見えるぐらい大きな噴水広場に着くと目当ての物を見つけた。
新本学園の見取り図だ。
ここから真っ直ぐ行くと十字路がありそこから北に行くとクラス棟、
東に行くと技術棟と実習区画、西に行くと教職員棟と食堂に繋がっている。
食堂の横には中庭があり、そこで食事をする生徒が多いそうだ。
クラス棟から運動場を挟んで向かい側にS棟、そのS棟の左右にそれぞれ部活棟と特別棟、北に学生寮がある。
寮の裏手に学園の裏門があるが封鎖されている様だ。
裏門の先は今朝の竹林に出るらしい。後で見ておくか。
それと剣道、空手、柔道、弓道など授業や部活に使うであろう道場や倉庫、小規模の運動場が数箇所点在している。
見取り図を覚えると横の掲示板に目を移す。
そこには学園内の事件が載っている新本新聞と学園からの通知が複数枚貼られていた。
少し見ておくか。
生徒会執行部、ねえ。
新聞に書かれていた部活の名前だ。
生徒会長、御剣彼方が作ったとされている部活だが、その実態は不明らしい。
何をしている部活なのか、部員はいるのか、そもそも本当に実在しているのか、と記事は終わらせている。
所詮はうわさ話に過ぎないが、生徒会長というだけでネタにはなるな。
新聞を見終わりそろそろ教職員棟に行くかと思った俺に音が聞こえる。
あちこちで聞こえている部活動に勤しんでいる生徒ではなく、車の音だ。
俺は音の聞こえた方向、校門へと目を向けた。
そこには、黒いリムジンが止まっていた。
車通学なんてする奴も居るんだな。
そう思っていると運転席から燕尾服を着た老人が降りてくる。
老人は俺に対して礼をしてから、後部座席へと向かう。
って、まさかあいつなのか!?
俺は老人の姿に見覚えがあり、車に乗っている有名人についても予想することが出来た。
どうしてあいつがここに。
後部座席から降りてきた人物はある一点を覗いて俺の予想通りで、腰まである煌めく銀髪を持ち、深い海の様にとても蒼い目をした少女だった。
予想外だったのは新本学園の制服を着ていることだ。
少女の名はアズール・シーカー。10月8日生まれの15歳で身長138センチのミニマム体型で、体重は諸事情により不明。
スリーサイズなども知っているが、一応伏せておこう。
まあ、貧相な感じなのは見て分かるが。
瞬間、風が吹いたかと思うと、こちらに向かって歩いていたアズ消えた。
そして、俺の目の前に現れて細長い針を俺の首に向けていた。
師匠といいアズいい、偶に会ったら襲いかかるのをやめてほしいものだ。
アズに関しては俺のせいだが。
俺は間一髪といった感じで針を掴んで言う。
「とんだご挨拶だな、アズ」
「兄さんが何か失礼な事を考えていた気がしたもので」
相変わらず勘が良くて何よりだ。
この少女、アズール・シーカーことアズは俺の事を兄さんと呼ぶが兄弟などではなく、俺の弟子だ。
経緯は省くが、俺がアズの師匠になる際にに何て呼べばいいですか、なんて言われたからふざけて答えたのだが、それを真に受けてこうなっている。
勿論、訂正する気持ちは一切沸かなかった。
最高に素晴らしいではないか、我が弟子は!
「まったく、兄さんは変わりませんね」
そんな心の叫びにアズは気付いているのか呆れながら針を仕舞った。
「それで、アズが何故ここに居るんだ?」
ふざけるのはやめにして俺は問う。
ネクタイが赤という事は俺と同じ入学生だ。
確かに年齢的には高校生なのでここに居ても不思議ではない。
だがアズはシーカー家に引き取られて以降、任務で世界各地を転々としている身だ。
そのシーカー家も新本学園には興味が無い為、ここにアズが入学してくる意味が分からない。
「あれ、兄さん聞いてないんですか?」
アズは首を傾げて答える。
何も聞いていない、筈だ。
「どういう意味だ?」
「昨日、夜遅くに兄さんの師匠がシーカー家を訪ねてきたんですよ。
お義父さんとお義母さんと話がしたいって。
しばらくして話終えた兄さんの師匠が言ったんです。
『新本学園に行くぞ。お前の師匠も一緒だから安心だろう?』って。
昨日俺と別れた後すぐに飛んだのかよ、師匠。
「そこからはとんとん拍子ですよ。
飛行機に乗せられ車で連れられ今に至るわけです。
流石に入学式には間に合いませんでしたけど」
「それなら俺もだけどな」
「えっ、ちょっと兄さん!?」
アズは驚いた表情をしているが、事実だし仕方ない。
しかし態々アズまで入学させるなんて何を考えているのだろうか。
昨日言っていた思う所ってやつなんだろうが・・・。
考えても仕方ないか。
師匠には師匠の、俺には俺の目的がある。
それに、と思う。
「それにしても、兄さんと高校生活なんて夢のようです・・・」
恍惚とした表情でアズは呟く。
こんな事を言ってもらえるなら師匠GJと言わざるをえない。
「お嬢様、私はこれで」
既に近くに着いていた老人がアズへと声をかける。
「んんっ、ごほんっ。ご苦労様でした、セバスチャン。
お義父さんとお義母さんによろしく伝えておいてください」
「かしこまりました」
気付いてなかったアズは崩れていた表情を整え、言葉を返す。
セバスは俺にも話しかけてきた。
「それでは、お嬢様をよろしくお願いします」
そう言ってお辞儀をしてからセバスは車へと戻っていった。
「セバスは帰るんだな」
「はい、私も学生寮に住みますから」
あの老人、セバスは俺も欲しいと思うぐらい優秀な執事なのだ。
だから帰したアズが気になって聞いたが、可笑しな事を言う。
「私、も?」
「兄さんもSクラスですよね?
Sクラスは強制的に寮生活って校則に書かれているじゃないですか」
『Sクラス校則一条:Sクラス生徒はこの学園において寮生活を命ずる』
ほら、と言ってアズが鞄から学生手帳を取り出し、見せてられたページには確かにそう書かれていた。
だからこそ可笑しい。
解決したと思っていた白紙の学生手帳について、また頭を悩ませる事になった俺は師匠に文句が言いたくなってきた。
本当に師匠は何を考えているんだか。
「そんな事より兄さん、これ以上の遅刻はあまり褒められたものではないですよ」
少し頭痛がしてきた俺はアズに言われ、教職員棟に向かうのだった。
いつか学園の見取り図的なものを用意するつもりです
私の説明じゃ伝わってないでしょうから(泣)
文字だけで伝えれる文章力?も欲しいです(;_;)
6/4 さっき作ったばかりのキャラなので設定は詳しく作れてません
文字数を解消しようとした結果がこれだよっ!!