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「もちろん、霧島さんとの時間の為に・・・」
ニッコリ微笑み言い切った私
「はい、コレHappy Valentine's 」
バッグの中からあらかじめ用意していたチョコとプレゼントを小さな紙バッグにまとめたものを出し差し出した。
「チョコは手作りですけど、プレゼントは既製品だから気にせず使って下さいね。それじゃ、おやすみなさい。」
呆気にとられている霧島さんの腕の中に無理やりソレを押し付け私はエレベーターに乗り込んだ。
チョコとプレゼントと一緒に入っているものを見て霧島さんがどんな反応をするか楽しみ♪
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☆おまけ☆
前回に引き続き爆弾を落としていった彼女・・・
『霧島さんとの時間の為に・・・』
昨夜から脳内をこだまするフレーズ・・・
「・・・ちょう、課長!!」
はっと我に戻り、奥の方で叫んでいる子に返事をした。
「2番に、お電話です。」
上の空だった自分に不思議そうに首を傾げる社内の子
しかし、そんなことに気がつかずに電話を終えるなり再び上の空になった。
恋という名の罠にはまっているとも知らずに...
チョコとプレゼントに添えられていたカード・・・
『Dear:祐馬さん
愛を込めて...
From:悠夏』
もう、はまるしかないのか??
第2話終わり
とりあえず、登場人物紹介でもしますか?
延岡 悠夏25歳
旅行会社 企画課勤務
霧島 祐馬38歳
悠夏の元上司(転勤した)
旅行会社 企画課 課長
国内ウエディング担当??
※勤務地はちがいます。