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「・・・どこにでもあるチェーン店のファミレスだぞ?」
私の言葉が的を得ていたようで結局、私の提案で霧島さんがよくいくお店に連れてきてもらった。
「私はまったく気にしませんよ?」
私としては、窓際から見えるイルミネーションを見るなり私は彼なりに私が気にいるところを考えてくれたことに気がついて嬉しかったのでそれだけで十分だったりする。
メニューを悩んでいると視線を感じ顔をあげると霧島さんがこっちを見ていた。
「もう決まったんですか?」
と、私も決めたので霧島さんの答えを待ち店員さんを呼ぶことにした。
「いつも来てるからね。」
サラリッといった霧島さん
「・・・いつもって・・・霧島さんの夕食って?」
「基本的にはコンビニかな?」
自分のオーダーと一緒に私の分も言ってくれた霧島さん
「・・・そのうち、身体壊しますよ?」
呆れてしまった私。
ずっとその生活だったのかしら・・・・
「そうかもな。」
店員さんが先に持ってきたサラダを頬張りながら気にしないよと軽く言う霧島さん。
「・・・私、料理得意なんですよ。そのうち、披露してあげます。」
まったく危機感のない霧島さんに何を言っても無駄だと思った私はそれ以上は言わなかった。
「送るよ。」
ファミレスを出ると空から舞い散る雪がとても綺麗だった。
「はーい」
雪に夢中になっていた私に子供あやすように言う霧島さん「いつ帰るんだ?」
帰り道、霧島さんが言いだした。
「えっ?明日の午前中の便にはお昼からは出勤ですから」
泊っているホテルの近くだったせいかすぐにホテルのロビーに着いてしまった。
「・・・何の為にきたんだ?」
私の行動に不思議そうに眉を潜める霧島さん