十六話
「やべえよマジで。なんで此処にいるんだよマジで。どっかいけよマジで」
頭の足りていないチャラ男のような言葉使いになってしまうほどに俺の思考能力は奪われていた。なるほど、こういう予想外の出来事に直面することで人間はチャラ男に進化するのか。まさかの新事実発覚に驚きを隠せない今日この頃ではあるが、今はそんなことを考え込んでいる場合ではない。
「ていうかコイツ死んだじゃん。遺骨(よく分からん粉)は確かに袋詰めにして燃えるゴミの日に出しだぞ。タマ、お前はなにか知らないのか」
『いや涼ちゃん、コイツはこの前の奴とは違う個体だよ。力を持たない下級の妖魔は大抵、同じような格好をしてる奴ばかりなんだ。人々から信仰も畏れも抱かれていないから、姿を統一化して噂を拡散することで自分達の知名度を上げようとしてるんだよ。雑魚らしい涙ぐましい努力だね。……あと、コイツらは人の形をしてはいるけど脳味噌は猿並みだから、行動の予測はほとんど出来ないと思ってくれていいよ』
信仰やら何やらの説明については理解不能だが、要するに妖魔が此処にきた理由は不明ってことか。クソッタレめ、本来なら妖魔なんて危険生物に率先して関与したくはないんだが、その汚らわしい矛先がマイラブリー紫苑に向けられたとあっては無視できない。彼女の心の安寧は俺が守らねば。
とりあえず目の前に立ち塞がる難題を解決する手段として、俺は二つの方法を思いついた。
まず一つ目、この場で変身(女装とは言わない断じて)して妖魔を始末する。
これは紫苑さんに対して妖魔が敵意を向けている場合の選択肢だ。紫苑さんに危害を加えようとしている奴を逃すわけにはいかない。何者であろうともその場で始末するのは最低条件だ。つまりはサーチアンドデストロイ。日本語で言えば見敵必殺。
そして二つ目、形振り構わず逃げる。
これは俺に対して妖魔が敵意を向けている場合の選択肢だ。紫苑さんにではなく俺に危害を加えようとしているのなら、態々こんな人目のつく場所で襲われてやる必要はない。そそくさと人目がないところまで逃げ込んで、そこで返り討ちにしてやるもの良いかもしれない。タマに力を借りれば余裕で倒せるはずだ。うん、きっと大丈夫。ぼく、つおい。
まあ、紫苑さんをストーキングしていたことから、狙いは俺ではなくて紫苑さんなのだろう。タマの妖力が目的で俺に襲いかかってくるのなら分かるが、紫苑さんを狙う理由はなんだ? 考えてもさっぱり分からんが、やはりこの場で戦うことを前提として考えるのが最良か。
おしっこ漏らしそうになっている情けない自分を鼓舞して、震える膝を押さえつける。
いくら一度倒している相手だからといっても、やはり戦うのは恐ろしいものだ。ていうか一番恐ろしいのは女の姿にならなければならない事だ。またあの金髪美女に変身しなくてはならないかと思うと、もうヤル気がダダ下がりである。ヤル気メーターが下限突破しそうな勢いだ。決して天元突破とかではない。ドリルも全然関係ない。
「とにかく、コイツの目的を探らなくちゃ対処ができないか」
『いや、目的なんか知る必要はないじゃん。この場でブッコロ一択だよ! すり鉢で肉団子にして金魚の餌にしてやろうよ!』
「なんでそんなに血の気が多いんだよ。それに発想が怖すぎるだろうが。ていうかそんな後先考えないことしたら、俺の変身姿を紫苑さんに見られちまう可能性があるだろ。すぐそこにいるんだから」
出来るなら女の姿は見られたくはないから、室内での変身は遠慮したい。主に俺のプライドのために。
『う~ん、別に見られてもいいんじゃない? 今は緊急事態だしさ。この妖魔、理由は分からないけれど紫苑ちゃんを狙っていたようだし、この場で仕留めないと紫苑ちゃんに永遠とストーキングするかもよ? もしかしたら――食べようとするかもね」
声音を一気に冷たくして、タマは恐ろしい事実を俺に告げた。
「…………」
食べる? 俺の紫苑さんを……食べるだと?
――――ふっざけるなあああああああ!!!
怒りが爆発した。それはもう火山噴火とか比べ物にならないくらいの大爆発だ。核弾頭レベルと言っても過言ではない。
(紫苑さんを一番最初に美味しく食べるのは俺に決まってんだろーが!! なにが悲しくてガチムチなんぞに紫苑さんを奪われなくちゃならねーんだ! 寝取られなんて真っ平御免だ!! 紫苑さんの処女は俺の物だ!! ほかの誰にも渡すものか!! そして俺の童貞も紫苑さんのものだ! 初体験を無事に終えた後は、それはもう口にも出せないような様々なプレイに興じるんだ。げへへ、興奮してきたぜえ!!)
何故か怒りが興奮に変わった。
もう何が何だか自分でもわからない。口に出さなかったのが幸いと思わずにはいられないくらいに、卑猥なことを脳内で叫んじゃってる。
まさかこれが俺の本性だとでも言うのか。
とんだ変態野郎じゃないか。自分で自分にびっくりしたよ。しかも現在進行形で妄想が止まらずに、AV女優すらも真っ青になるくらいの卑猥映像が脳内で見事に再生されてる。もちろん主演は紫苑さん。
『あ、あれ? 予想していた反応の斜め上を更に飛び越えていったね? ていうか考え事が私に筒抜け過ぎてて、なんか聴いてるこっちが恥ずかしいよ。……ってうわっ、ちょっと妄想止めて!! イメージ映像が私にまで流れ込んできてるから!! これ18禁!! これはノクターンレベルのエロさだよ涼ちゃん!! うわあああああ、きゅうりを挿れるなああああ!!』
なにやら俺の思考がタマにまで漏れてしまっているようだ。こんなところで融合している弊害が出るとは意外だったな。記憶や思考とかに関しては分断されてたから特に心配とかしてなかったけど、それも完全ではないらしい。これからは何かしらの対策が必要かもしれないな。あと、自分の性癖が露見するのは結構恥ずかしい。
しかしタマの奴、まさかエロいのが苦手なのか? 随分初々しい反応をしやがるじゃないか。下ネタとか臆面もなく俺にふっかけてくる癖に、実際に男のエロい部分に触れてしまえば照れてしまうのか。まさに耳年増だな。口だけビッチとも呼ぶ。これは面白いこと知っちまったぜ、後で言葉攻めにして悶絶させてやる。
などなど変態的な方向へと思考が逸れてしまっているのを自覚している俺は、目の前にて発生している問題を解決すべく、それらの邪な考えを放棄した。脳内のゴミ箱に入れて消去だ。
『や、やっと消えてくれた。よかった……。あんなエロすぎる映像をずっと流されてたら頭おかしくなっちゃうよ。最後なんてきゅうりが大根になってたもん。あれは無理、絶対に無理。涼ちゃんったら女体の神秘を都合よく解釈しすぎだよ。きゅうりはまだしも、大根は有り得ない。しかも大根の後ろにカブが控えてたし……』
「え、そうなの? でもアブノーマルなAVだとよくあるぜ」
『アブノーマルって言ってるじゃん! 普通の人にはできないからアブノーマルって言うの! そんなこと彼女にしてみなさい、一瞬で破局だよ! 断言できるよ!』
「そんな馬鹿な!?」
俺の積み上げてきた女性像がガラガラと音を立てて崩れ去っていく。まさか大根を使うのがNGだったなんて思いもよらなかった。前戯に使うちょっとした道具のつもりだったというのに、実際にはこんなに嫌がられるものなのか。所詮狐であるタマの意見だから簡単には鵜呑みにはできないが、これでも性別はメスであるから俺よりも女性の心境は理解できているのかもしれない。
ちくしょう、童貞をこじらせすぎたか……!
ああくそ、また思考がエロい方向に流れていこうとしている。桃色一色か俺の脳内は。もうちょっと危機感を感じられんのか。まったく、これだから男子は嫌いなのよ!!
……などと、勝手に変態的な妄想を始めた挙句に女言葉で自分を罵倒するという、今世紀稀に見る変人が此処にいた。
ていうか俺だった。信じたくねえ。
『もう、こんなくだらないことを考えてる事態じゃないでしょーが。すぐそこに下級とは言え妖魔が迫ってるんだから、早く変身しなくちゃだめでしょ!! ――えい!』
タマの掛け声と同時に、きらきらきら~っと全身から黄金色の燐光が溢れ始めた。
これはあれだ、色々とまずい。
「ちょいまて! 変身はダメだってっ……ああ!? らめえええええ!!」
どうやら先程まで思い出していたAVの影響が出ているようで、卑猥な嬌声を無意識のうちに叫んでしまっていた。自分で自分が気持ち悪い。アニメに感化されて言動が変になる人のことを中二病などと呼称するが、AVに感化されて言動がおかしくなった人間のことは何て言うんだろう? これも一種のオタクという認識でいいのかな? 俺、AVオタクですってか!?
……アニメオタクの数千倍酷いな。一体俺は何を考えているんだろうか。精神科の病院に通ったほうがいいのかもしれない。
現実逃避の末に自分の脳内構造を心配するに至った俺だが、そんなことに意識を割いている内に変身はつつがなく終わり、俺の肉体はボンキュッボンのナイスバデーに造り変わってしまっていた。変身は男のロマンだけど言うけれど、こればっかりは無理だ。せめてデ○ルマンみたいな格好良い外見にしてもらいたい。デビルビーム!! とかダサかっこいい必殺技を叫んでみたい。……無理か。どっちかっていうとオッパイミサイルと使えそうだ。メッチャでかいもん。
『さあ、涼ちゃん! 突撃しよう!』
(分かってんよ。紫苑さんや美沙がこっちに来る前に始末するぞ)
『いえーい。れっつごー!! 爆走兄弟レッツ○ゴー!!』
(古いよ!)
ツッコミを入れつつ、絶世の美女となった俺は妖魔抹消に乗り出した。ていうか早くこの場から移動してしまいたい。紫苑さんや美沙に目撃されるのだけはマジで勘弁してもらいたいんだ。
さて、最初はとりあえず扉を開ける作業からだ。対面しないことには倒しようがないからな。
俺は手馴れた手つきでチェーンを外し厳重にかけられている二つの鍵を開錠すると、ドアノブをゆっくり回して……
「どっこいせい!!」
――おもくそ扉を蹴り開けた。
扉の前で佇んでいたであろう妖魔が扉にぶつかった手応え(足応え?)を感じながら、俺は外に飛び出した。かなり力を込めて蹴飛ばしたから扉の形が少々変形してしまったが、まあ必要な犠牲だったと諦めてもらうしかない。後で紫苑さんに土下座で謝っておこう。へへへ、いまから楽しみである。
さて、少々思考回路がドMになってしまった気がするが、とにかく、今は目の前の妖魔を倒すことに集中しよう。俺の扉蹴りを正面から食らったから、妖魔は通路の突き当たり付近にまで吹っ飛んでいる。しかも倒れたまま起き上がらない様子から、結構ダメージを負っているみたいだ。やっぱり正面からやり合えば手こずる相手ではないらしい。
『よし、やっぱり雑魚だね。このまま圧殺圧殺ぅ!!』
「お前、こういう場面だと本当にイキイキしてるよな」
言いながら、妖魔に飛びつく。
10メートルくらい離れていたかもしれないが、この程度なら一瞬で距離を詰められる。前回の教訓もあるから力加減を間違えるような馬鹿な真似はしない。不用意に全力を出さずに、足場を砕かない程度の力で走るのは結構気を使うのだが、これも無用な破壊を生まないために必要なことだ。頑張って手加減しよう。
俺は倒れている妖魔の首を掴み上げると、そのままマンションの通路壁を思いっきり蹴破って、その穴からマンションの外に躍り出た。
やはり廃墟などとは比べようもなく頑丈だったが、問題なく破壊できた。ついさっきまで無用な破壊はしないとか言っていた俺だが、こればっかりは見逃して欲しい。だってこのマンション、直接外に飛び出せる構造じゃないんだもん。なんで完全に壁で仕切ってんだよ。安マンションと全然構造が違うじゃん。
……しかし、人目を避けるためとは言え、此処から飛び出したのは早計だったかもしれない。
なんたって俺がいた場所は高層マンショの最上階なのだ。そこの壁を蹴破っで外に飛び出したとなれば、俺の身体が空中に投げ出されてしまうのは当然の帰結と言える。ていうか現在進行形で落下してます。おしょんしょん漏らしそうです。ていうかちょっとチビった。
『お~、涼ちゃんってば度胸あるね。こんな高さから飛び降りるなんてさ』
「うっせええええええええ!! 俺だってこんなことしたくなかったんだよぉ!!」
予想以外に恐ろしい。この万能ボディだから高層ビルの最上階から落ちても平気かな~、なんて軽く考えていたけど、これは全然平気じゃない。体の頑丈さ云々ではなく本能的に怖い。ジェットコースターとかに乗った時に発生する現象、通称タマヒュンが絶え間なく襲いかかってきているといえばいいのか。とにかく恐ろしい。
それもこれも、妖魔なんぞが紫苑さんにストーキングなんて愚行をしやがったせいだ。
全部コイツが悪い。俺はなにも悪くねえ。責任は被るものではなく擦り付けるものなのだ。
「この糞野郎のせいで……! くたばれウンコマン!!」
『悪口が幼稚だね……』
「くたばれウンコマン! たこやきマントマン!」
『語呂の良さだけで選んだね、たこやきマントマン』
空気を読まずにツッコミを入れてくるタマを無視して、俺をこんな状況に追い込みやがった妖魔に何度も拳を叩きつけた。絶賛落下中であるため力が入りにくいが、そんなことは関係ない。
まごう事なき全力で何度も殴る。
ゴシャ、メシャ、ブチィ、などという殴打とは思えないような音が発せられているが、それでもやめない。君が、死ぬまで、殴るのを、やめない!!
「ヒャッハー!! 汚物は消毒ダァー!!」
『涼ちゃん落ち着いて! もう死んでるから! 粉になってるから!』
「ふはははは……ん? あれ、俺は一体」
既に粉末状になってしまった妖魔さん。
着込んでいたコートは強風に煽られて、粉とともに何処かに吹き飛んでしまった。結構苦労して倒したのに、なぜだか全然達成感がわかない。……もしやこれは、モンハンでボスモンスターを倒したはいいけれどエリア外で死んじゃったから剥ぎ取れない、時に感じる悔しさだろうか? ガンナーとかによくある現象だから、俺はいつも近接武器を愛用しているだよな……っていや、やっぱりモンハンは関係ねーよ。だって妖魔からは何も剥ぎ取れないし。
『正気に戻ったなら早く着地の準備して! 流石にこのまま地面に激突したら無事じゃ済まないよ!』
「え、まじで!? 無事じゃ済まないの?!」
『そう言ってるでしょ!! 早くなんとかして!!』
初めて聞くタマの焦った口調から、このまま簡単に着地できるわけではないというのがわかった。
やばいです、タマの謎パワーを過信し過ぎた。この程度の高さなら落ちても大丈夫かな~、なんて気楽に考えてた数秒前の自分を殴り倒したい。何がこの程度だよ。十分の一くらいの高さから落ちても余裕で死ねるくらいに高いじゃん、このマンション。どんだけ楽観視してたんだよ俺。
「ああもう、どうにでもなれ!!」
空を飛べるわけでもないのだから、俺ができる行動といえば、悪足掻きでマンションの外壁に掴みかかるくらいしかなかった。ていうか発想力が貧弱すぎてそれくらいしか思いつかなかったのだ。
掴む、というよりは拳を強引に減り込ませることで、どうにか落下の勢いが上手く削がれてきた。
ガリガリガリガリ、とマンションの外壁に、外観を損なうレベルの損傷を与えてしまっているのだが、これ、弁償とかになったら総額どれくらいになるんだろうか? 俺のお小遣いで払えるかな? この間ゲーム機買ったから貯金残高2000円しかないけど。
「よし、どうにか止まったな」
『マンションの外壁には小さくない爪痕を残しちゃったけどね』
「大丈夫、バレなきゃ問題ないさ」
『爽やかに卑劣だ……』
地上から10メートルほどの地点で止まることができた。腕を壁に突き刺して宙ぶらりんになっている美女、という奇々怪々な構図が出来上がっているのだが、まあ気にすることはない。とにかく今は逃げるのが最優先だ。誰かに見られていた可能性を否定できないのだから、さっさと逃げてしまおう。
俺は外壁から腕を引き抜き、そのまま飛び降りた。
10メートルくらいの高さならば問題だろうと判断したからだ。事実、着地しても足は痛まなかった。やはり女体バージョンの体はかなり頑丈だな。流石は妖怪だけあって人間とはスペックが違う。羨ましい限りだ。
「それじゃあ適当に姿隠して、人目のない場所で元に戻ろう」
『そうだね。それに早く二人のところに帰らないと、また美沙ちゃんに殴られちゃうよ』
「うげ、そうだった。あいつはヒステリックだからな。早く戻ろう」
それから俺達はコソコソと住宅の屋根の上を飛び移って移動し、適当な路地裏で変身を解いた。なんか変身する度に全身が光るから「これ、どうにかなんねーの?」とタマに聞いてみたところ、『仕様だよ』という言葉が帰ってきた。そうか、仕様なら仕方ないな。セーラー○ーンが言う「月に代わってお仕置きよ!」的なやつだもんな。これは諦めざるを得ない。
さて。そうこうしている内に男の姿に戻り、マンションのエレベーターに乗り込んで最上階を目指しているが、多分俺が妖魔に蹴りを喰らわせてから現在まで、多分1分と時間は経過していないだろう。
蹴り飛ばし、落下し、殴り殺す。
言葉にすれば随分と短い過程だったな。この前みたいに痛い思いをしないで倒せて良かったぜ。これが完勝というやつなのだろう。負け犬根性が染み付いている俺にしては頑張ったほうだ。
身体が痛くないことに感激を覚えながら、俺は大急ぎで紫苑さんの所に戻った。妖魔を倒した事とかは教えるわけにはいかないので、適当に追い払った旨を伝えてよう。無駄に時間をかけたわけじゃないから美沙にも怒られないはずだ。
「何やってんだ、このダボがあああああああああ!!」
「ぎゃあああああああああ!?」
殴られた。顔面に鋭い右ストレートである。
もしや顔面が陥没したのではと心配になるレベルの攻撃だ。なんで?
「なにが「追い払ったから安心しろ」だぁ!? 捕まえて拷問して警察に突き出すのが当然の処置だろうが!! なに逃がしてんのよ、このゴミクズ!!」
あまりにも酷い言葉をいただいた。俺、結構頑張ったんだぜ? 紐なしバンジーとかさ。
ていうか激怒状態の美沙のとなりでオロオロしてる紫苑さん可愛い。
結婚して。
「聞いてんのかクズ野郎おおおおおおお」
「へべぶうううううううううううう!?」
また殴られた。
『結局こうなるんだね。ちゃんちゃん』
ちゃんちゃんじゃねー。




