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自分の居場所って――.....?

 今の状況に気付いてなかった自分が少し恥ずかしくて少し焦る。

「ご、ごめん....部屋戻ってるね」

「おい、玩具おもちゃ

「お、おもちゃ―?!」

 むかついて振り返ると、見下すようにシトは見ていた。

「足、こっちに出せ」

「へ?足?」

 はっ!まさかこいつ、私に変なことさせようてんじゃ....。

 シトは、何かの力を使い私を椅子に座らせる。

「わ、わわわわ!!」

「黙れ」

 その一言で私はすんなり黙り、シトを見下ろしていた。

 しゃがんで私の足をシトの力で直してくれるのに驚いてますます黙ってしまう。

 わ.....シトさんって優しいとこもあるんだ........。

「ホラ行け」

「......私はペットかなんか?」

 やっぱ前言撤回......最悪な奴だった。

「シグナ・トドルト」

 ......ん?シトさんの本当の名前、なのかな.....?

 シグナは立ちあがって私を見下ろす。

「お前は俺のものだ。逃げたらおかずにするぞ」

「ひっ.....!!」

 ずざっと後ろに下がる私は椅子から落ちてしまった。

 ~~~~っ!!

「そろそろ俺は任務に行くとするか」

「......任務?」

 やっぱりシグナさんもなんかあるんだ.....。

「この世界の人間を滅ぼす役目だ。じゃないと俺の―....余計な話だ。まあ、お前は特別生かしておいてやってやる。俺が気に入った道具だからな」

 道具.......。

 そう言ってシグナはどこかに消えてしまった。

 あれ.....今さっきそこにいたのに....。

「.....ふう....」

 私、何やってるんだろう.....。

 なんの力になれない...折角この力をもらったって言うのに....。

 首に下げているスレイヤーシグダムのアクセサリーを握り締めて思い込んだ。

「私も....戦いたいのに....」

 このままで......いいのかな.....?

 目をつぶると、そこには紫縞がいた。

「あれ?!紫縞?!」

「.....今度は本当に呼び捨てかよ」

 少しキレ気味に両手を組んで私を見ていた。

 わ...ここ夢だ.....。

 黒い空間の中で私と紫縞だけがいる。

「お前、今何処だ?」

「え?」

「何処にいるのかって聞いてんだ」

「これって夢??」

 周りをきょろきょろと見回して頬をつねってみる。

 ....痛くない...。

「...お前やっぱ馬鹿....まあいい、で、お前何処にいる?」

「わかんない」

「~~~っ.....」

 更に眉が下がってどんどん私の近くに寄ってくる。

「――....それ、教えるから使ってみろ」

「え?」

 紫縞が指差すものは、私のアクセサリー、スレイヤーシグダムだ。

「――....これをどうやって?」

 紫縞が手に持ってキスしてみせる。

「え、ええええええええ?!」

「ほら、やってみろ」

「.....う、うん.....」

 どぎまぎしながら言われたとうりにしてみると、なんだか急に体が熱くなる気がした。

「な、なにこれえ~~~!!?」

「それで、シグダムって言ってみ?」

「~っシ、グダム!」

 ぎゅっと目をつぶると、紫縞が手を握ってくれた。

「目をつぶるな。ホラ、それがお前の力だ」

 .....?

 おそるおそる目を開けると、目の前に黒い拳銃が二つ浮かんでいた。

「こ、れが私の....力?」

「そうだ。それをどう使うかはお前次第」

 あ......笑って.....やっぱこれ夢だ....。

「.....うん」

 ずるい...。

「お前が、そのつもりなら、な」

「え?それどういう―....あ、ちょ...!!」

 まだ話すことがっ――.....。

「待って!!」

 あれ? 

 目を開けてみるとそこは元の場所だった。

 ここ....シグナさんのところだ....。

 不思議に思っていると目の前にはシグナがいた。

「わあっ!!」

 い、今なんかやばい雰囲気.....?

「お前、今誰と話してた?」

 私を見下すように見つめるシグナは、今にも殺しそうな目つきで立っている。

「え?いや、今なんかとても不思議な夢をみて....」

「夢.........夢にしてはとても思えないな。誰だ...誰と会った」

「...え?」

 そ、それは........。

 自分でも心臓が高鳴っているのがすごく分かる。

 顔を合わせられない....。

「あ......」

「あ?」

「あ、んまりじーっと見ないで.....」

「........」

 私は言うのが恥ずかしくて下を向いた。

 妄想、なんて恥ずかしくて言えないよ~!!


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