表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベガ  作者: デネブ
【第二章】大猛獣合戦篇
9/15

【9話 襲来青龍の機兵】

「貴様はこの状況をワザと作ったのか?」


朱雀は言う。


「逆手に取ったのさ,お前にGPSがついて居るか,何か通信手段を隠して居るかなど考えて連れて来た甲斐があったぜ,じゃあそこにいろよ」


そうして外に出ていく,すると敵は即座に

詰めて来ていたのだった。


「きしししし,僕の制作した亜琉是千野君!

君で試そうか!」


亜琉是千野,身長3m,体重100tの人型サイボーグにして青龍の製作した者。


特別性超圧縮鞭はその大きさは従来の鞭並みだが,長さは10m,蟠を巻いて居る,質量にして

10tある。


「はっはっは!行きなさい亜琉是千野君!」


こうして奴が来ていた。


「なんだありゃ」


次の瞬間,ショッディに襲いかかる,だが。


うぃーん!ビュン,べちーん!音速で迫って来た10tの質量をべちーんと直撃してしまった,

だが。


「なんなんだぁ今のは」


無傷。


「んな⁉︎なら次だぁ!ホーミング付きバズーカ砲だゴラァァァ!」


ガチャ。


「ワォ,その鉄の肉体からそんなデケェもんを,

ははは!圧縮構造において俺を凌駕した機械工学か,やるじゃねぇか!」


バゴーン!大爆発する,だが。


「戦車数百台はぶち壊す威力,,,はぁぁぁ⁉︎」


「ふぅ,,,」


なんとバズーカすら無傷。


「じゃあ,な!」


バゴーン!一撃で100tの機体を爆散させる。


「あ,あぁ,はぁぁぁ⁉︎んだこいつ!なかなか自信作だったのに許さん!」


「まだ実践導入には向かないが仕方ない!行け!

暴[ティラノ]君!符来機音君!いやもういい!

白亜組,ジュラ組,中生組あぁだるい!凶流千衆!行け!」


そうして大量の機体が投入された。


「はっはっは!怖かろう!」


だがしかし。


「(な〜んて思ってんだろうなぁ)」


「言っとくぞ,脳を弄って居て痛覚や恐怖なんて感情はとうの昔に置いてきたよ」


「くそ狂人が」


「今から10分だ,お前の作った子供達を

俺が粉砕する時間だ,よ〜く見ておけ」


「(何を言ってやが,,,まさか)」


次の瞬間,遠隔で見て居る青龍は理解してしまった,自動進化型戦闘AIの搭載に気づかれて居る

事を。


「(まさかこいつ,適応進化する前に殺す気か⁉︎

無理だこんな数!)」


「久々だぜ,スレッドスタイルはよぉ」


スレッドスタイル,鋼鉄製針金と言って一般的に

ワイヤーと呼ばれる道具を主軸とした武器術

全ての総称。


緊縛や切断に優れているが防御や索敵にも

使えるが環境を瞬時に把握する空間認識力と

素早く正確に張り巡らせる技術が求められる,

鍛え抜かれた素手で無いと簡単に指が切れる。


「ガァァァ!」


初めに来たのは暴君。


首はあまりにも太く周囲2mの首の機体支柱,

まぁ機械に言い換えずに言うが,それを支えるに相応しい広い肩幅がえげつないなで肩に見える僧帽筋,上の切歯(前歯)から下の切歯までの長さが11cm,歯ではなく口なら15cm。


輪郭や骨格が変形して歯が潰れてしまう位に

鍛えられ50トンを超える咬合力を高める鍛錬をしてきた機体,顎そして歯茎からチタンに

改造した口を持つ暴君が噛みに掛かる。


「(こいつの元ネタァ多分バイティング,軍隊格闘技における一つの手段,噛みついて相手の身体を嚙みちぎり抉る事を目的とした技術か,良く鍛えられている?ってか油圧プレスが搭載してやがんのかな?)」


暴君がショッディの腕を噛む,が。


「ガゥ⁉︎」


そいつの口をこじ開ける。


「ワニとは違い開く動作すら鍛えてるようだが,

本物の強さを見せたらぁ」


ショッディのあまりの硬さに食い込まぬどころか刺さりすらしない,黒曜石並みの鋭さのギザギザの歯が,そんな口にまるでキスのように噛み合いっこを始めやがる。


ギジィィィン!鋼が強くぶつかり合うような

音がして火花が飛ぶ。


ギジジジジジ,まるで咬合力が通用しない。


「ガォ!」


ガギィィン!暴君の頬の皮部分の装甲を,グシャっと奴の下顎,噛みつきした顎を引き千切る。


次の瞬間,皆が豆鉄砲を喰らった顔に成る。


「見えないよな」


「んな動けない!」


誰もが完璧に身体を縛られていた。


「練習に身体能力は使わないで周りに貼り付ける

技も使うか〜」


そう言うと皆が解けたように動けるようになるのだが。


「フン」


「あぎゅ」


再度皆が止まる。


「これぞスレッドスタイルの張り巡らせる

技術,プッシュ・ド・スライディングだ」


更に精密動作を確認し始める。


びびった青龍。


「うわぁ身体が宙に浮かされて,なんだ」


皆が無理矢理関節を変な方向に曲げられる。


「人形遊びさ,,,もう飽きた」


そう言うと自由自在にぶん回し始めた。


情けなく観戦する青龍。


「うわアァァ⁉︎」


「メリーゴーランドを楽しめぇ!ぎゃっはっはー

もういいや,終わらせよ」


すると最初に身体が弱いやつから身体が

バサリと切れ始めて行った。


青龍はまるで赤ちゃんと化す。


「オンギャァァァ」


ワイヤーを幾億幾十億と重ねる。


まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされた

ワイヤーは,観客層に届かないよう抑えられた

上で中心をゆっくり剥ぐ様に広がりを見せる,

二段階目に指をスーット引くと。


輪を描くように勢いをつけて一気に放たれて

行く,地面をぽっかりとえぐり取り,竜巻の様に

渦を巻く,逃げようとしても狭い篭状の空間に

糸が組まれていて逃れられる訳がない。


「やはり,貴様らにはこれがお似合いだぁ!」


まだかろうじて死んでない奴らには,

弾丸のようにしたワイヤーをぶっ飛ばしたり。


「オラァ!」


ブオンブオンと鞭のように打つ。


「オンギャァァァ」


しかも糸に糸を重ねて空中を移動してるから,

余程高い身体能力がなきゃ攻撃も当てられない。


「おら当ててみなよ」


「ガォ」


グシャリ。


青龍は悲鳴を上げる。


「イギャァァァ」


盾型に編まれたワイヤーに拳が当たると

真剣レベルの鋭さに拳が切れていく,舐めプ

してるショッディに手も足も出ない。


「ガァァァ」


精巧に編まれたそれはもはや分身レベルの

ワイヤーOSだった,殴った奴は当然だが,拳が

バラバラ,他人の体の自由を奪い操り人形化

出来るんだから編んだワイヤーももちろん。


バゴーン。


「ガハ」


操れる。


グシャリ,一人また一人死ぬ。


「待て待て待て待て待て待て!まだ死ぬなよ」


「さぁ遊んだし,ソロソロ終わりだ」


すると身体にワイヤーが纏われていく。


「今のうちに!」


だがしかしお約束を破れない理由は恐怖にある

変身するそいつに誰も近寄らない。


「ワイヤーフォーム!死ね!」


ワイヤーに身を包んだショッディは至近距離戦でやり合う。


「ふぅ飽きたしそろそろ潰すか」


500m少しの広さと250mの高さはある

円形のその場の全てを葬り去る。


,,,数分に至るか時間,その時既に皆を滅多潰しに

し終わっていた。


「俺のワイヤースレッドは,その場その場のベストポジションに身体を動かせる,そうしてあらゆる環境に適応して戦術を組み込まれたもの,故に

始まりと同時に終わってるんだよ,餓鬼」


観戦していたカメラまで無くなった青龍は。


「ガタガタガタガタガタガタガタガタ」


無茶苦茶震えていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ