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俺の悪魔  作者: モンチャン
3/15

3 仲良し

仲良し



「悪魔ナンバー 0123456789」が夕食を作る。



ず~とユタカが「悪魔ナンバー 0123456789」を見ている。


「悪魔ナンバー 0123456789」がユタカに聞いてみた。


「何を見てるの?」


「みすずちゃん、可愛いな~! ず~と見ていても飽きないな~。」


「ウフ。 そんなに褒めても、料理しか出さないぞ!」




【 え~い、長い! 「悪魔ナンバー 0123456789」、、自分で設定したが、やたら名前が長い! もうこれからは「みすず」でいこう。】




料理が並ぶ、テーブルから溢れそうである。


「もっと大きいテーブルを買おうか?」


「テーブルを大きくすると、ユタカと離れちゃうからヤダ!」


「あ、ありがとう、 みすず・・・」



ユタカの目から涙が溢れた。

こんな嬉しいことを言ってくれる子と別れたくなかった。



「泣いたらイヤ!」



みすずがユタカに抱きついた。

そのまま、二人は唇を重ねた。



キスをしてしまった。



悪魔が人間とキスをしてしまうと、悪魔はその人間の所有物に一時的になってしまうのである。

大体、1日くらいである。


普通、悪魔は人間の心を乗っ取って悪いことをさせるのである。

しかし、キスをしてしまうと一時的ではあるが、人間の所有物、その人間の為に頑張るようになってしまう。


悪魔にとっては、最悪のパターンになってしまうのである。




「ユタカ~! 温かいうちに食べようよ~。」

みすずの元々優しい喋り方は、優しさに「甘さ」が上乗せされてしまっていた。




何を食べても美味しかった。

みすずは天才的に料理が上手なのである。

真面目だから?




夕食の時、みすずはビールを飲んだ。

ユタカはノンアルコールだった。


ユタカがアルコール類を飲まないのを知ったみすずは、ビールを少し遠慮して飲んでいた。

500ml缶を2本、、あまり遠慮していないのかな?




狭いキッチンだが、二人で片付けると、やっぱり早い。


居間にお茶を持ってきて、ゴロゴロする。


たまに顔が近付き過ぎて、キスをしてしまう。

もう、お茶どころではない。



クドクド説明するが、悪魔が人間とキスをしてしまうと、悪魔はその人間の所有物に一時的になってしまう。

効果は、大体、1日くらいである。


効果のある間にキスをすれば、そこからまた、1日くらい効果が持続する。



しかし、二人ともアレはしたことが無い。

そんな訳?で、この段階では、キス以上に進むことはなかった。




「お風呂に入る?」

ユタカが聞いてみた。



悪魔である、、風呂など入ったことはない。



「う、うん。」

可愛く答えてみた。



「じゃあ、お湯を入れるよ。」

ユタカが風呂場に行くと、みすずも付いてきた。


みすずは、風呂など見たことがなかった。


「こんなの、授業になかったな?」

そう言う事である。




「お風呂、先に入る?」

ユタカが聞いた。


「ユタカから入って。」

みすずは、風呂の入り方など知らないのである。




脱衣場でユタカが服を脱いで、風呂場に入っていった。

コッソリ、みすずが覗いていた。


「そうか。 裸で入れば良いんだ。」



みすずは着ていたものを脱いで、風呂場に入っていった。


後ろで風呂場の扉が開いたが、丁度シャンプーの為にシャワーを使っていたので、ユタカは気付かなかった。



急にシャワーヘッドが無くなった。

みすずがユタカの為に、持ってあげたのである。



「え? 一緒に入るの?」


「良いでしょ。 仲良しなんだから!」



お風呂に入った事の無いみすずは、どうやって身体を洗うのか確認したかった。



悪魔は風呂など入る必要は無かった。


悪魔の世界は年中気候が良く、着ている黒いダボダボの魔法の服は、身体の汚れを吸収していたのである。


身体以外の顔や手は、近くにある魔法の黒いタオルで拭けば、簡単に綺麗になったからである。




ボディタオルでユタカが背中を洗おうとした時、みすずはボディタオルを取り上げ、背中を洗ってあげた。

大体の洗い方を理解したのである。



「あ、ありがとう。」

ユタカに言われて、道徳の教科書にあった通りに言った。

「どういたしまして。」



シャワーでみすずがボディソープを流してあげる。

ユタカの前側も流そうとするが、股間を押さえて拒否された。



強引にユタカの手をどけてシャワーで流してあげた。



性教育の教科書にあった男○○にしては、柔らかい。


「こんなんじゃ、女の○○には入り辛いじゃん!」

思っただけで、声には出さなかった。



ユタカの男○○を握っていたら、ムクムクと大きく固くなった。


「うわ~! 面白い。 大きくなるんだ?」

みすずの率直な感想である。




慌ててユタカは浴槽に入った。




今度はみすずが洗い始めた。


まずシャンプーから。


短めの髪だが、濡れた髪が顔に掛かって周りが見えない。


手探りでシャンプーを探していると、手のひらにシャンプーボトルがのせられた。


「ありがとう。」

そう言って髪を洗った。


タオルで拭いて終わらせようとすると、手のひらにシャンプーでないものが渡された。

買い物に行った時、買っておいた女性用リンスである。


シャンプーだって初めてなのに、リンスなんて使ったことが無い。

ササッと、容器の説明文を確認して、その通りにしてOK!




髪をタオルで拭いて、髪を纏めてタオルで巻いた。

以前、教育担当の水鏡に女性週刊誌が映っており、写真の女性がそんな感じだった。



みすずがユタカを見ると、そっぽを向いていた。

ただ、やたら顔が赤かった。



「恥ずかしがっているのかな?」

女の裸を見ると、男は興奮すると、何かに書いてあったような・・・



ザバ~っとユタカが湯船から上がった。

身体が真っ赤である。


「もう、身体中で恥ずかしがって・・・」

みすずはそう思った。



そうでは無い。逆上せたのである。



「も、もう上がるよ。」

ユタカが言ったが、みすずが許さない。


「え~! あたしの事も洗ってよ。」



「何なんだ、この女は?」 と思うより、ユタカは倒れそうだった。

換気扇を回し、冷たい水で顔を洗って、水道の水を飲んで一安心?




お風呂用の椅子に座っていると、みすずが前に立った。


週刊誌に載っていた、どのヌード写真より綺麗だった。



「ま、前側はやっぱり自分で洗おうよ。」


「そう?」

アッサリ納得されて、ユタカは安堵のため息をついた。



ちょっと古い一戸建てである。

無駄に風呂場が大きい。


有り難い?ことにみすずが向こうをむいて身体を洗っている。



「は~い、前は洗ったから、背中、お願いね!」


ボディソープで泡だらけのボディタオルを渡された。



背中を洗い終わった時に、みすずが立ち上がった。

ユタカの方を向いて、ユタカを立たせ、抱きつかれた。



「ほら! ユタカも泡だらけ!」



「大丈夫か? この女?」

そう思ったが、身体は正直である。


男○○が立ち上がってしまった。



「ふふふ・・・、 あたしと抱き合って興奮した?」


「あ、当り前だよ。 こんな可愛い、スタイルの良い子と抱き合ったら・・・」



みすずは二人いっぺんにシャワーで洗い流し、二人で湯船につかった。



「ね、ユタカ! 明日も一緒に入ってね!」


「う、うん。」



二人で身体を拭いてお風呂を出た。

抱き合っただけで、何も無かった。



みすずは、買い出しの時に買っておいたパジャマを着た。

バイパス沿いの田舎のスーパーなので、何でも売っていた。



「ユタカと同じ、Tシャツと短パンの方が良いな~。」

みすずが口を尖らせて文句を言った。


「じゃあ、僕ので良ければ明日からそうしなよ。」


「うん、そうする。」




居間でゴロゴロしながら買ってきたペットボトルの水を飲んだ。



二人で洗面所で歯磨きをした。


みすずは歯間ブラシなど知らなかった。

ユタカが見本を見せた。

「みすずは、歯も歯並びも綺麗だから、これからもシッカリ磨こうね。」


褒められたので、嬉しく答えた。

「ユタカと一緒に歯磨きすると、もっと綺麗になっちゃいそう・・・」




歯磨きが終わって、ユタカがみすずに聞いた。

「ぼ、僕はベッドで寝るけど、みすずの分は布団を敷いておくね。」



「ありがとう。」




部屋の電気を常夜灯にして、ユタカはベッド、みすずは布団で寝た。




ユタカが夜中、背中に気配を感じた。


振り向くと、みすずがしがみついて寝ている。


可愛い。


しかし、お風呂の時にあんなに大胆なんだから、彼氏とか男がいるんだろうな。


そう思ったら、悔しかった。

悲しみもあったが、何故か猛烈に悔しかった。


抱き締めてしまった。



ボディソープではなくみすずの匂いがした。

香りと言ってしまおう。


大好きな、懐かしいような・・・


深呼吸をすると、意識が遠のいた。






スマホの目覚ましでユタカが起きると、みすずはいなかった。


夢だったのか?

リアルな夢だったな?


そう思っていると、キッチンから音がした。



キッチンを覗いてみると、ユタカのTシャツに短パンを着たみすずがいた。



みすずはユタカよりちょっと身長は低いが、170cmは越えているようだった。

それよりユタカが驚いたのは、足が長い事である。


昨日、風呂場でみすずの裸を見た筈ではあったが、ユタカは違うところに目がいっていたのである。




「お、おはよう。 早いね。」

そう言うと、みすずから嬉しい?返事があった。


「ユタカ! おはよう。 お弁当、作っておいたよ。」



顔を洗い、みすずと楽しい朝食をして、可愛い布でくるまれたお弁当を持って、車で出掛けた。



因みに、食後は二人で歯磨きをしています。

二人とも、真面目です。



出掛ける時、玄関から出る前に、結構、濃厚にキスをされた。


ユタカの股間は、ちょっとヤバかった。

車での通勤でなかったら、出掛けられなかった。




ユタカの仕事は建築会社の現場担当である。

ついこの間、東京から転勤で長野に来たのである。

今の仕事は、事務所ビルの新築工事である。




現場に着いて、事務所の椅子に座って、考えた。

机の上にはお弁当がある。

夢ではない。



現場の事務のお姉さんがコーヒーを淹れてくれた。

コーヒーを飲みながら考えたが、分からないものは分からなかった。



とにかく、仕事を頑張った。

ただ、現場のみんなから言われた言葉には、照れまくった。

「転勤した途端に、愛妻弁当か?」



「い、いや。 まだ結婚するかどうかは分からないんだけど・・・」




一日の仕事が終わって、帰る支度をしている時に、ユタカは気が付いた。

名前しか知らない女を家に置いてきている事を。




焦って帰ろうとした時に、東京からの転勤組の先輩から声が掛かった。

「地方には色んな独特の車の走り方があってさ、長野も結構変わってるんだよ。」


「長野の場合は、まず、ウインカーが遅い。 ハンドルを曲げるのと、ウインカーが出るのが一緒だ。」


「次に、、驚くなよ。 右折優先だ。」


「そんな事は無いでしょう?」

ユタカが慌てて言った。


「いや! 信号が変わった途端、直進より右折の車が先に発進する。」

「直進の車も、右折の車を待っちゃうんだよな~。」

「とにかく、気を付けて帰れよ。 可愛い奥さんが待ってんだろう?」


「ま、まだ結婚はしていないんですけど・・・」



「まあ、、気を付けてな。 お前は酒を飲まないから問題無いけど、飲酒運転をしたら懲戒免職だからな。」

「役所みたいに、年金が貰えなくなって可哀想って言ってくれるバカな組合は、うちの会社のような民間企業には無いからさ。」


「あ、そうそう、東京だと信号が変わると、みんな一斉に発進するだろう?」


「そうですね~。」


「田舎って言っちゃあ悪いけど、田舎は信号が変わっても1台ずつしか発進しないから、信号だけじゃ無くて前の車もシッカリ見てから発進しろよ。」


「は、はい。 気を付けて帰ります。」



シャカリキになって帰ろうと思っていたが、安全運転で帰宅した。

多分、急いだところで、信号で引っ掛かって、車の流れに乗って走っても、変わりは無さそうだった。




うちに着くと、玄関の灯りが点いていた。


チャイムを鳴らすと、ドアスコープで確認したのか、扉が開いた。


いきなり、みすずに抱き締められた。

「待ってたんだから~! ユタカがいないと寂しくて・・・」



名前しか知らない女と思っていたが、こんなに愛おしい女だとは思わなかった。

「ただいまのキス」をしてしまった。




こんな感じで1週間が過ぎた。




ユタカは帰宅して、伸びをしながら言った。

「やっと、1週間が終わったよ。」

まだ、金曜日ではあったが・・・



「ご苦労様でした。」


みすずは一応そう答えたが、よく分からなかった。

悪魔の世界は、年中無休なのだから・・・




「明日、何処か行こうか?」


「わ~い! お出かけ!お出かけ!」

みすずは大喜びである。




楽しい夕食が終わり、「我慢の」お風呂が終わった。

ユタカ自身、よく我慢出来るなという程、一緒に風呂に入るのは大変だった。

グラビア女優以上の女性が、素っ裸で目の前にいるのだから・・・




いつものように、ユタカはベッド、みすずは布団で寝る筈だった。


起きた時は、二人一緒にベッドにいるが、寝はじめは別々である。




今日は違っていた。

ユタカがベッドに入ると、みすずもベッドに入ってきた。


どうせ、起きた時はこうなるのだからと、ユタカは気にしないことにした。




みすずは思い出したのである。


悪魔の館にいた時、魔法で掃除をした。


みすずは真面目である。

ちゃんと掃除が出来ているか、確認を怠らなかった。


教育担当の部屋を確認しに行った時の事である。


既に悪魔会議が始まっている時間だった。

教育担当は会議に出ている筈の時間である。


しかし、扉を開けると、教育担当がいた。



一人ではなかった。



大魔王が教育担当の上に重なっていた。




大魔王と教育担当がイチャイチャしたい為、勝手に会議を中止にしていたのである。


参加の悪魔には連絡していたが、「悪魔ナンバー 0123456789」には何も言っていなかった。


もう、イチャイチャしたい気持ちでイッパイだったからである。




何故か、いつものダボダボの黒い服を、二人とも着ていなかった。



「大魔王~!」

「教育担当~!」


二人は嬌声を上げながら、腰を動かしていた。



二人とも、「悪魔ナンバー 0123456789」が部屋に入ってきた事など、気付かなかった・・・いや、気付けなかった。




何故か納得して、「悪魔ナンバー 0123456789」は部屋を出ていった。



いつも口喧嘩をしている大魔王と教育担当である。


「悪魔ナンバー 0123456789」は思った、 二人は本当は「仲良し」なんだと。




ユタカとみすずは仲良しである。


だから、ユタカのベッドに入ってきたのである。



みすずは積極的にユタカにしがみついた。

そして言った。

「ねえ、 私の上に重なって。」



みすずは、仲良しは二人が裸で重なる事だと思っていた。



みすずは着ていたパジャマを脱いだ。


「ねえ! ユタカも裸になって!」



「なんて積極的な女なんだ。 みすずってビッチなんだ。」

ユタカはそう思った。


優しくて、清楚な女性だと思っていたのに・・・



気持ちは悲しかったが、身体はそうではなかった。

男○○が大きくなった。



ユタカがみすずの上に移動すると、みすずに抱き締められた。


思わず、ユタカはみすずにキスをした。

唇だけでなく、身体中。


「美味しい」それがみすずにキスをした感覚だった。


みすずのあそこも舐めた。

沢山「蜜」が溢れていた。



「もう、俺も悪者になってやる!」

ユタカはみすずと合体した。

みすずの奥に、深くいれた。



「痛い!」

みすずが小さく声をあげた。


みすずはビッチの筈である。

ユタカはそう思った。


しかし、現実は違っていた。

ユタカと同じ様に、みすずも初めてだった。



みすずを優しく抱き締めた。

「ご、ご免ね。」


「だ、大丈夫よ。 もう一回、ユタカを感じさせて。」


今度は優しくゆっくりみすずにユタカが入っていった。


「痛くない?」


「大丈夫よ。 私の中がユタカでイッパイで、幸せ・・・」



二人で腰を動かしていると、ユタカの愛がみすずに注ぎ込まれた。




悪魔が人間とキスをしてしまうと、悪魔はその人間の所有物に一時的になってしまう。


しかし、愛を注ぎ込まれると、悪魔は永遠にその人間の所有物になってしまうのである。



もう、みすずはユタカのものになったのである。




ユタカはみすずとやってしまった。

処女のみすずと。


それも、避妊もせずに。



ユタカはみすずをベッドに座らせ、ハッキリ言った。

「結婚しよう。」


「うん! ず~っと一緒にいられるんだね。」


「当り前だよ。 ず~っとみすずを幸せにするよ。」


「あ、ありがとう。」



「明日はお出かけだから、月曜日に役所に行って「婚姻届」の用紙を貰ってくるね。」


「うん。」





そのまま抱き合って、もう一回頑張った。


何回も頑張りたかったが、明日はお出かけなので、数回で我慢?した。


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