水色、恋慕。
涙も十分あなたに浸って
きっと分かってくれるの、だろう。
あなたの毛先が空中を舞って
私をつれてってくれるの、だろう。
バーベナ畑の、向こう岸の人
言葉しかきっと、必要じゃないの
心も十分あなたに縋って
旅立ってくれるの、だろう。
あなたとの愛が空中に舞って
やっと一人で生きるの、だろう。
名前でさえも、五月蠅くなるの
言葉はきっと、必要じゃないの
祈り
辛さを噛みしめるより
一人
弱さを恨んでほしい
あなたも十分私と笑って
きっと分かってくれたの、だろう。
明日にもなれば紅葉が舞って
あなたは出てゆくの、だろう
指の間の、温もりさえも
言葉だけでは、冷たくなるの
祈り
あなたの事を思うより
一人
未来を叫んでほしい
身体も十分私を使って
きっと分かってしまったの、だろう。
私も十分私を嘲笑って
最後看取ってくれるの、だろう。