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子守慰め

作者: 昼咲月見草

泣くな泣くなよ、泣くなよ坊や


坊やが泣けばわたしも悲しい


坊やが泣けば空も泣く




泣くな泣くなよ、泣くなよ嬢や


嬢やが泣けばわたしも悲しい


嬢やが泣けば山も泣く




泣くな泣くなよ、泣くなよ嬰児(みどりご)


嬰児(みどりご)泣けばわたしも悲しい


嬰児(みどりご)泣けば海も泣く




子守娘はぼろを着て


今日も主人の子を背負う


何が悲しい泣く背の子


きれいなべべ着てまま食うて


子守娘の手が不満


あかぎれだらけの手が不満


(とう)よ、お(かあ)


ねえやに優しくしておくれ


おいらに優しくするように






笑え、笑えよ、笑え愛し子


お前が笑えば大地は歌う


お前の手拍子 花も咲く


鳥は憩いて獣は眠る


山のいただき日が昇る




お前の嘆きは()が嘆き


お前の喜び()が願い



大きく育て


豊かに育て


人に愛され人を愛して


満たし満たされ、恵み恵まれ


幸せばかりの一生を





泣くな泣くなよ、泣くなよあなた


あなたが泣いたらわたしも悲しい


どうか神様この子に愛を


この子がけして泣かぬよに


この子が笑って過ごせるように


そうすりゃわたしも救われる










挿絵(By みてみん)

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